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オレラグ

【Preview】第8節 ファジアーノ岡山戦

2019年4月7日

こんにちは。
4月最初の週末ということで今年は選挙もあるわけですが、いよいよU-18のプリンスリーグ、さらに県リーグの通称Nリーグも開幕します。
我がアルビレックス新潟U-18はプリンスリーグ北信越ということで、まずは昨年果たせなかったプレミアリーグへの昇格プレーオフ出場、そして2016年以来のプレミアリーグを目指しての戦いです。
開幕戦は7日の日曜日10時30分、アルビレッジで開志学園との対戦ということで岡山に行かれないという方はご覧になってみてはいかがでしょうか。
まだ見に行ったことがない方におすすめするのであれば、ただ見るだけでも十分レベルが高く見応えがあっておもしろいのですが、プリンスリーグはおもしろいことを探すおもしろさみたいなものもあると思います。ぜひぜひ。

ファジアーノ岡山

はい、ではトップのお話。
3連戦の3戦目ということで疲労も溜まっているかとは思いますが今節の相手は岡山ということで前節の町田に続きタフな相手です。

ファジアーノ岡山は今季から有馬賢二新監督を迎えています。
影山さん、長澤さんの下、7、8年3-4-2-1が代名詞のチームを有馬さんは今年4-4-2をベースにしてシーズンをスタートさせました。
少し逸れてしまいますが日本ではミシャさん(ミハイロ・ペトロヴィッチ監督)の影響もあって元々3バックベースのチーム(可変含む)はそれなりにあって、ブラジルW杯前後からは世界的にも3バックがトレンドになりました。
しかし、昨年のW杯では準優勝のクロアチアやスウェーデンなんかが4-4-2で戦って好成績を残したことなどから、こうしてまた4-4-2が復権してきているのかもしれないという感覚があり、それが個人的にはとても興奮……っていうと気持ち悪いですね。こういったトレンドはやっぱり巡り巡るんだなぁという感覚が非常に興味深く思える昨今です。
すみません、戻ります。
岡山に関しては、長年3バックを基本としていたチームが4バックにするということで多少なりとも最初の方は苦労するのかなと予想していましたが、ここまで7試合を終えた段階では新潟と同じ3勝3敗1分の10位。
柏にも勝利したり、思ったよりスムーズに新しいことをやれたりそれほど悪くはないようです。

その要因というか理由はどんなことが考えられるのか何試合か見てみましたが、これまで岡山の特長であったハードワークやセットプレーの強さといったところがしっかり引き継がれているということと、それにプラスしてこれまでよりもアグレッシブにボールを奪いに行く形がうまく機能しているのかなという印象を受けました。

仲間に気をつけよう

基本は書いた通り4-4-2で大枠としては昨年より攻守に能動的にアグレッシブなスタイルへと変化していて今はまさにその変化の途上という感じです。
特に守備に関しては昨年よりも前からどんどんボールを奪いに行く姿勢が色濃くなっており昨年との一番の違いはこの部分ではないかと思います。
ただ、前節の町田ほどそれを一貫してやっているというわけではなく、ある程度我慢して止まるところは止まる場面も見られて、その辺りは昨年までの強みが活かされているのでしょう。
また、その中でSHの選手が行うコースの切り方やそこからのプレスといった守備の技術は非常に巧みに感じました。
攻撃ではイヨンジェという明確なターゲットマンがいるのでそこへシンプルに長いボールを入れることも試合の立ち上がりなんかは多く見られますが、どちらかというとしっかりボールを持ちたい、ポゼッションをしていきたいと考えている印象があります。
ここで中心になるのは上田であることは言わずもがなですが、それに加えて攻撃の部分でもまたSHが大きな役割を担っているように感じました。
右サイドの久保田は内側に入ってライン間でボールを受けるのがうまく、上田からのパスを嫌らしいポジションで受けることができるプレーヤーです。逆に左の仲間はとにかく仕掛けられます。彼が一番の脅威といっても過言ではないでしょう。
ドリブルとシュートの数はチーム1位であり、ドリブルに至ってはリーグでも1位という選手です。足下で受けてカットインしてシュートまでいくこともできますし、裏に抜け出す形もあります。

サイドから攻めてみよう

しかし、さすがに途上ですので課題もあるように見えたので紹介しておきましょう。
まず、攻撃では2トップが外に流れて起点を作ってくれるところまではいいのですが、そのあとゴール前の人数が少なくなってしまい攻めきれないということがあります。そこからFKなりCKなど得意のセットプレーを取ってチャンスを作ることもありますが、新潟としては仮に起点を作られてもサイドであれば慌てず対応できれば過度に恐れる必要はないでしょう。
また、守備に関しては前から取りに行くことが強く意識されているため中盤より前での潰しや牽制は厄介ですが、自陣ゴール前では人はいるけれど少し対応に出るのが遅れたり、付いてはいるけれどもう1歩潰しきれなかったりというシーンがいくつか見られました。
特にサイドからの侵入は効果的で、ここまで全8失点のうち62%にあたる5点がクロスからの失点です。ここは狙っていきたいところです。

最後に

前々節の甲府戦は後半ラストプレーで同点に追いつかれ、前節大宮戦は残り10分を切ってから逆転を許し敗れています。
甲府戦はリードしてからFW同士の交代と、さらにSHの選手を下げてボランチの選手を入れることで中盤を厚くするという策で逃げ切りを図りましたが捨て身で来る相手に最後の最後でこじ開けられました。
大宮戦に関しては先制した後、SHのポジションに本来SBの選手を投入し、さらに大宮が長身のシモビッチを投入してきたこともあって残り15分ほどある中でFWを下げてCBを投入し割り切って守備固めをしましたがそれでも逆転をされています。
試合の締め方は今節十分に意識をして、注意をしてくるものと思いますが、それと同時にやっぱり不安がよぎったり神経質になったりもするでしょう。
今季の新潟は先手を取ることで勝利を掴めていますし、セオリーとして先制点を取れればゲームを優位に進められるのでそれに越したことはありませんが、仮に先にゴールを奪われても言い方は悪いですが相手の不安につけこむように根気強く攻めていければいいのかなとも思います。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。