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オレラグ

【Preview】第9節 モンテディオ山形戦

2019年4月12日

こんにちは。
ついに桜の季節かと思ったら今週は急に寒が戻ってきたのでもう勘弁していただきたいなんて思いましたが、どうやら週末はまた気温も上がるようなので、ちょうどお花見もできそうですし、アウェーサポーターがどのくらい来てくれるのか楽しみだなぁなんて思っている今これを書いているのは週中の深夜。まだまだ寒いです。
春よ、来い。

モンテディオ山形

今節はそんなたくさんのアウェーサポーターの来場も予想されるお隣の県のクラブ、モンテディオ山形です。
木山隆之監督3年目のチームは、昨年の序盤戦からやっている3-4-2-1をベースとした戦いが成熟してきており、継続は力なりというのを体現しているチームの1つです。

今季ここまでは5勝2分1敗の勝ち点17と、まだ8試合消化時点とはいえ単独首位に立っています。
この好調の要因はなんといってもたった4失点という結果にも表れている堅い守備です。開幕戦に唯一の複数失点と敗戦を喫しましたが、それ以降は複数失点もなければ負けもなし。5勝のうち実に4勝が完封で勝利しています。
奪われた直後の切り替えが速く、前線の選手は素早くファーストディフェンスをかけ、それに伴い後ろの選手はラインを上げてコンパクトにします。やっていること自体は特別なことでも目新しいことでもありませんが、しっかり徹底されているのでこの奪われた直後の早い段階ですでにある程度相手の攻撃を抑えてしまえている印象すらあります。

攻撃で最大の武器はやはり高いキック精度を誇る三鬼からのセットプレーが挙げられるでしょう。また、WBを活かしたサイド攻撃も特長の1つでその際のクロスボールはニアへの意識を強く持ってやっているようです。その形から実際に得点もいくつか生まれています。
それに対して、セットプレーやサイド攻撃といったところに比べるとビルドアップからの崩しはそれほどではないように見えました。
何試合か見た中でシャドーの選手がうまく間を取ってそこから崩しにかかるシーンというのもあるにはありましたが、相手が不用意に中盤のスペースを空けてしまっていたために起きていたという方が妥当な解釈だったように感じたので、新潟としては今季開幕当初から見られているコンパクトにしてスペースを埋める守備が確実にできればそこに関してはそんなに怖がる必要はないのかなという風に思います。

出羽山脈と多様な前線

新潟もそうではあるのですが、山形はより守備で手応えを得て結果が出ているという事実もあってか中盤より後ろの選手起用は固定されています。
GKの櫛引、3バックのうち栗山と熊本の2人、そして右WBの三鬼の計4人がここまで全8試合フル出場中です。
それ以外もボランチの本田と中村は7試合先発、3バックのもう1人松本と左WBの山田が6試合先発といった感じでこれらの選手によって後ろは構成されています。

その中でも3バックの栗山、熊本、松本の3人は特に堅守を支えているメンバーです。栗山と熊本は180cm台で高さや強さがあります。
また、調べてみたら松本だけ175cmだったということを初めて知り少し意外だったのですが、意外に思えるくらいガッチリしているというか、180cmなくとも他の2人と同様彼もガツンとあたれる強い選手です。
自陣ゴール前への侵入に大きく立ちはだかる、ゴール前に入ってくるボールをことごとく跳ね返すといった3人の存在感はかつての“川崎山脈”をちょっと思い起こしました。山形なので“出羽山脈”といったところでしょうか。
さらに厄介なのはこの山脈は地殻変動で動けるという事です。
右の熊本、左の松本はここぞという時には前へ出てきてクロスを上げるチャンスメークもできます。これがまたいいボールなので厄介です。
気を抜かないようにしなければなりません。

前線の選手は多くの選手が出ていますが、素早い切り替えからの守備という約束を念頭にいろいろな特長を持った選手たちを組み合わせているという感じに見えます。
南はドリブル突破が得意だったり、井出はテクニックがあって嫌らしいポジションに潜って決定的なパスが出せたりと様々なタイプがいるのですが、その中でも私が注目しているのは坂元です。
彼もドリブルが得意な選手ではあるのですが、スピードを武器に裏へ抜け出す形も持っています。前節のヴェルディ戦ではまさにその形で熊本からのフィードに抜け出して見事なゴールを決めています。
ここぞという場面でしぶとくセットプレーから点を取れるチームにこうしたシンプルな縦パス1本でチャンスを作れる引き出しを増やしている点で警戒したい選手の1人です。
ちなみに彼は今季東洋大から加入した大卒プレーヤーなのですが、高校は前橋育英でしたので重なってはいませんが泰基の先輩であり、そして凌磨とは同級生だった選手でもあります。

最後に

今節は3月にあった福岡戦の卒業式に続いてビッグスワン入学式なるものがあったり、桜の下でお抹茶を楽しめるコーナーや懐かしの給食メニューにのっぺvs芋煮といったグルメ企画があったり、スタジアムの演出も学校風になったりするそうで、ちょっと早めにスタジアムへ行くのもよいかもしれません。

今月は寂しいことにこの試合がもうラストのホーム戦みたいです。
首位を撃破して気持ちよく関東アウェー連戦に向かいましょう。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。