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オレラグ

痛み続きの心がやわらぐ勝ち点3を【Preview】第17節 FC岐阜戦

2019年6月7日

こんにちは。
今週は明るいニュースがありましたね。
山里さん、蒼井優さん、ご結婚おめで……あ、こっちじゃない。
いや、こっちもおめでたいし大変に明るいニュースで、会見なんてとってもハートフルな気持ちにさせてもらったんですけど、そっちはそっちとして。

阿部航斗選手、来季新加入内定!
めでたい、素晴らしい、ありがとう!
ジュニアユース、ユースと育って、ユースでは3年生の時にクラブ初のプレミア昇格を果たしました。
卒業後は筑波へ進学し、1年の後期にはもうトップチームの主力として活躍して、昨年にはU-23アジア選手権やトゥーロン国際にも選ばれていた選手です。
個人的にではありますが特に印象に残っているのが2016年、彼が大学1年生の時のインカレ準決勝、阪南大とのゲームでした。
高校から見ていたのでどんな選手か知ってはいましたが、それでもあの精度の高いキックには惚れ惚れしましたし、そして何よりあのキャラクターです。
スタジアムにとにかくずっと響く彼の大きなコーチングの声。さらに素晴らしい反応でシュートを防いだ後のガッツポーズと共に出る雄叫び。
もうそれだけでこの試合見に来てよかったと思わせてくれるくらいぞわぞわさせてもらったことは未だに鮮明に覚えています。

改めて、おかえり航斗!またともに戦おう!

FC岐阜

さて、本題入りましょう。
冒頭の高いテンションのまま行こうかとも思ったのですが、さすがに状況が状況ですから難しいわけで、それでもあんまり塞ぎこんで暗くするのもよくないと思うわけです。
だから、まあ、いつも通り書いていきます。

今節の相手は大木監督体制3年目のFC岐阜です。
現在3勝3分10敗の勝ち点12で最下位に沈んでいます。もちろん言わずもがなだとは思いますが、最下位といってもそもそもこのリーグに弱い相手なんて存在しないわけで、さらにその上で現在の新潟の状況からすれば勝ち点を計算できるような相手など当然いないわけです。

今季ここまでの数字を見ると得点数はリーグ最少、失点もリーグワースト2位
下に沈んでいるチームですからこういうデータにはどうしてもなってくるわけですが、攻守どちらも問題を抱えているのは前提として、強いて言うならゴールが少ない攻撃の方がより深刻なのかなという印象があります。
ボール支配率で言うと50%を超えていて、リーグの中でも真ん中より少し上くらいの保持はできていながら、チャンスやシュートの数が非常に少なく、また、それを補うには圧倒的な決定力が必要になるわけですがそこも低いというのは攻撃的なチームとしては歯痒さを感じているのではないかと思います。

攻守の基本

大木監督といえば4-3-3の両ワイドを活かした攻撃的なイメージを持っている方は多いでしょうし、自分もその印象は強いのですが、今年の岐阜は攻撃的ではあっても形はいくつかの変遷をたどっています。
開幕からしばらくは中盤の4人をダイヤモンドに配置する4-3-1-2で戦っていましたが、11節からはケガ人が重なったことで4-2-3-1へ変更。さらに14節千葉戦の途中からは守備の改善のために3-4-2-1(または3-4-1-2)にして、ここ2試合も3バックの形で臨んでいます。

攻撃は後ろから丁寧につなぐスタイルがベースとしてあります。これは先にも書いたように50%を超えている支配率の数字からも読み取れます。
4バックであれば、アンカーが下りて2CBと共に3人で最後尾を形成し、両SBは高い位置を取ります。そして、ダイヤモンドの両側の選手が少し絞ってボランチのようになり、トップ下と2トップの片方が相手のDFと中盤のライン間に顔を出すといった仕組みです。
これは結局3バックの時の形とほとんど同じなので、逆に言うと4バックと3バックの差は守備になった時に4バックへ戻すか、それともボールを動かす形そのまま守備に移るか、という違いと言えます。

守備の際はある程度前からプレスをかけてきます。
プレスをかけて長いボール蹴られたところでセカンドボールを回収するであったり、プレスへ行って中を閉めながら外へ追い込んで狭いところで奪ったりといった感じです。結構ボールや人を捕まえる(寄る)意識が強いように感じたのですが、そのためかクロスの際のゴール前が数的同数でも許容されているようにも見えました。

どう来るか、どう挑むか

まず、守備ではライン間に顔を出す選手(トップ下やFW、もしくはシャドー)とサイドの選手(高い位置に出るSB、もしくはWB)をしっかり捕まえられるかがこれまでも散々他のチームとの対戦でも苦労している部分なので注意したいところです。
また、繰り返しになりますが、後ろからしっかりつないでいく、ボールの持てる(持とうとする)チームです。だから、相手の最終ラインのところはある程度やらせて大丈夫、という意識でいいのではないかと思います。
狭い局面を複数人でワンタッチ、ツータッチの連携によってかわすのが得意なチームなので、無理に取りに行って中盤で簡単にマークを外されるリスクは避けたいところです。

しかし、特に3バックの場合はCBの中央に入る阿部や右の藤谷が自ら持ち上がったり、スペースがあれば前に出ていったりできる選手ですので、ここに対して新潟はどのタイミングで、誰が、どうやって牽制するのかは確認しておいた方がいいかもしれません。

反対に攻撃ですが、岐阜は攻守においてボールや人に寄るシーンが多い感じがしたので、そうなると当然逆サイドや裏にはスペースがあります。特に3バックの場合は3バックの脇、WBの裏がハッキリと分かりやすい攻略ポイントになります。相手が準備する前に奪ったらすぐそのスペースを狙うのは効果的なはずです。
もちろん、何度もやり直しながらチャンスを作ることにチームとして取り組んでいるのは重々承知していますが、それができる、できないに関わらず、いずれにしてもそれだけになってしまうと相手は恐くありません。
狙える時は躊躇なく速く攻めるパターンを見せることで、やり直しながら組み立てる攻撃もやりやすくなりますし、活きてくるはずです。

また、クロスボールへの対応にはやや不安な部分があるように思います。正直人様のことなんて言っていられないのが現状の新潟ではあるのですが、そっちはそっち、こっちはこっちです。
先にも書きましたがゴール前が同数のシチュエーションが結構見られたので、そうなるとタイミング1つ外すだけで簡単にフリーになれたりもできます。これもやはり早いタイミングで、相手が準備し切る前の段階を狙っていけるとより確率は上がってくるのではないでしょうか。

最後に

4連敗中同士の対戦なのですね。いや、だから何だって話でもないんですけど。
そういえば、岐阜の会津はサチローと筑波で一緒だったなぁなんて思って冒頭の阿部航斗君の話の際に出した16年のインカレ準決勝の記録を見たら、相手の阪南に岐阜の甲斐がいたことを知って、さすが筑波とか阪南とかインカレの準決勝にもなるとJリーガーばっかだなぁなんて思いました。
いや、これもだから何だって話でもないんですけど。

ちょっとどう締めたらいいか分からなくてグダグダ書いてしまいましたが、とにかく勝ちたい。それだけです。
堂々と浮かれてふざけた感じのレビューが書けますように。
今節こそ、やってやりましょう。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。