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オレラグ

勝利を歌おう【Preview】第30節 柏レイソル戦

2019年8月30日

冒頭部分って、何の話題から始めるかをひたすら迷う時と、スパッと書ける時とがあるんですけど、今回は完全に迷う日でした。別に何でもいいので深く考える必要もないんですけど、それでもしばらく書いては消してYoutube見て、書いては消してYoutube見てというのを繰り返しながらダラダラ考えていると、ふと、外から聞こえる虫の音が秋っぽくなっていることに気づきました。
秋っぽさを感じさせてくれる虫の声はそれを題材にした超有名な童謡もあるくらい生活に密着した音ではあると思うんですけど、童謡だとリンリンとかキリキリとか紹介してくれていますが、正直虫たちの生歌だとどれが鈴虫でどれがコオロギの声なのか全然分かりません。これってマイノリティーなんでしょうか。やっぱり世間一般的にはこの声はどの虫とかってそれくらいは分かるものなんでしょうか。
ちょっとそんな自らの常識の薄さに不安を覚えつつも、そんな虫の声を聞けたことで、今年も酷く暑かった夏を無事生き抜くことができたのだと感じることができたのでホッとしました。

首位・柏

酷暑の終わりにホッとするのとは反比例するように、危機感たっぷりのアルビレックスの話に移りたいと思います。
順位が近いチームや、我々よりも上にいるチームとの対戦が続く今月はこれからの終盤戦を占う大事な時期として臨んだわけですが、4日の徳島戦に勝利して以降は3連敗。完全にやらかしてしまいました。
そして、そんな最悪の状況で迎える今月最後の対戦相手が柏だというのですから、神様(日程くん?)はいじわるなものです。

前回対戦が3月の第3節とかなり間が空いているので、柏の今季ここまでの流れを簡単におさらいしてみますと、開幕こそ4連勝でスタートダッシュしたもの、すぐに連敗。さらに春には5試合勝ちなしという時期も経験しました。しかし、3バックで戦っていたのを4バックに戻したあたりから極度のゴール欠乏症も改善され始めて復調していきます。
そして、現在29節終了時で稼いだ勝ち点は61ポイント。2位と3ゲームもの差をつけて堂々の首位を走っており、直近の成績でいうとなんと11連勝…。ちょっと何言ってるか分からないですけど、とにかく勝ちまくっているようです。

隙が(限りなく)ない堅守

特長といっても、正直点が取れるようになった今の柏は全てが強みに思えるくらいなので1つを挙げるのは難しいのですが、それでも1つ挙げるとすれば、シーズン当初から安定している堅守ではないでしょうか。
今季ここまでの失点数は圧巻の19。完封した試合は消化した全29試合の半分にあたる15試合を数えます(11勝4分)。

守り方としては前からプレッシャーをかけるとか、自陣にしっかりブロックを作って構えるとかというどちらかに寄った志向ではなく、状況によって出る時は出る、引く時は引くという判断とその共有がしっかりされていることが堅守を実現している理由のように感じました。
特にその中でも、少し前へ出てボールを取りに行ったもののかわされてしまった時に、無理に深追いせず一旦退却する判断がスムーズで、さらに共有された周りの選手のフォローやポジショニングの修正がいいように思います。

また、相手の縦パスに対するCBの潰しと、早い切り替えからのセカンドボールへの反応もレベルの高さを感じました。
両方に共通して言えることは、上に書いた守備時の判断と共有がされていることで、全体がコンパクトにできているため、しっかりボールを奪うための準備ができている証が形として結果に表れているのかなと思います。

脅威の4人

攻撃はシーズン序盤こそ、押し込んでもゴールが奪えない苦しい時期がありましたが、最近は直近5試合で19得点と確変しています。

最大のストロングポイントはカウンターでしょう。
スピードに乗った状態で相手のDFが整いきらない内に、クリスティアーノやオルンガは自慢のスピードや高さを活かして彼ら2人、もしくは単独で点を取れる力があります。
もちろんそれだけでなく、江坂や瀬川が裏に飛び出したり、中盤で受けて連携で抜けたりすることもできます。この江坂や瀬川を中心とした連携のところが特に近い距離感でできていることで、奪われても守備へのスムーズな切り替えができている印象も受けました。
とにかく、彼ら前線4人にボールを入れさせないような守備を新潟としてはできればいいのかなと思います。

打ち合いはいかが

柏は後ろから丁寧に繋いでテンポのいいポゼッションから崩すという形が、ないことはないですが、あまりイメージとして強くはないので、前線4人に入れさせないようする意味も含めて、ある程度前線から積極的にプレスを掛けるのはアリかもしれません。そこで奪ってそのままショートカウンターで攻め切れることが理想なのかなと思います。
しかし、プレスに行ってボールを回収できても攻め切れなければ新潟の苦手なボールを持つ展開になり、それは柏の強みであるカウンターを受けるリスクにもなり得ます。
かといって、自陣でブロックを作ってカウンターに賭ける形にしたとしても、試合のリズムなど関係なく点が取れるクリスティアーノやオルンガといった強烈な個の破壊力を考えれば、どれくらい持つかは分かりません。
いろいろ考えて頭ごちゃごちゃしてきましたが、やっぱりプレスをかけてアップテンポなゲームにしちゃうことで、ちょっとした打ち合いの展開に持ちこむのが新潟としては面白いのかなとなんとなく思いました。

響け

このタイミングで柏と対戦するなんていじわるか、なんてちょっとネガティブなことを最初の方に書きましたけど、やっぱりそれではいけません。むしろこのタイミングで最も倒しがいがあり、勝てば大きな勢いを得ることができる柏と対戦できるのはポジティブなことだと考えて応援したいと思います。

秋の入口。柏の地に新潟サポーターの歓喜の歌声が響きますように。