ALBIWAY ALBIWAY

オレラグ

今週も踊れ、オレンジのブラジリアン【Preview】第32節 東京ヴェルディ戦

2019年9月13日

こんにちは。
今週はいよいよ3年後のW杯に向けた予選が始まったわけですが皆さんご覧になられたでしょうか。とりあえず予選は結果が大事という事でしっかりアウェーで勝ってくれたのは安心しました。
ただそれはいいとして、まあ〜映像が見づらくて辛かったです。
随分のんびりハイライトを流しちゃうから急にチャンスになっていたり、ゴールキックの時も引いて全体を映せばいいところを中途半端にGKだけ映したり、サイドの攻防で急にアップにしちゃってパスの行方に遅れたり。なんとも突っ込みどころ満載でした。
映像は恐らく現地のものでしょうからそこに関して日テレを責めるのはお門違いではありますが、とはいえおしゃべりの方ももう少し質を上げてほしいというか、そこで起こっているサッカーを伝えてほしいなと思ってしまいました。今に始まったことではありませんが、どうかお願いします。

あ、でも日テレといえば話題のドラマ“あな番”はとってもよかったです。
最初は元乃木坂の西野さんが出ているから見てみようくらいの感じでしたが、回が進むにつれてドラマのお話自体が楽しみなっていました。

東京ヴェルディ

さて、今週末の試合についてのお話。
第32節、ホームに迎える相手は東京ヴェルディです。
今節の相手がヴェルディだから冒頭に日テレの話を書いたと思われそうですけど、全くの偶然です。冒頭の話を書いてから、うわ!そういえば今週の相手ヴェルディじゃん!と気付いて、ただ今勝手に1人で興奮しています。
こういうのを狙って書けていたらスマートなんですけどね。

そんなことはどうでもいいとして、現在のヴェルディは勝ち点44の12位。新潟の1つ上で勝ち点差は3なので勝てば得失点により順位が入れ替わり、負ければ差が6に広がるという非常に、非常に大事な試合となります。

前回対戦したのは4月20日の第10節。
吉永監督の初戦だった新潟は前半5分にレオが先制点を挙げますが、後半に追いつかれてドローというゲームでした。
それ以降のヴェルディはというと、極度の不振に襲われたわけではありませんが、なかなか波にも乗り切れないという状態が続き、22節の金沢戦後に今季から指揮していたギャリー・ジョン・ホワイト監督の解任を決断しました。
後任はユースの監督をされていた永井秀樹さんが就任し、ここまでの成績は4勝3分2敗となっています。

変化(回帰)したサッカー

ホワイトさんから永井さんになってかなり印象は変わりました。
ホワイトさんの時はポジションに捉われず自由に動きながら、アグレッシブに攻撃を展開するイメージでしたが、永井さんになってからはいわゆるポジショナルプレー的な感じに見えます。ちょっと小難しい説明になりますが、状況に応じた適確なポジショニングを維持することで局面における優位性を享受して崩しにかかるといった感じでしょうか。
ただ、これは昨年まで指揮していたロティーナさんの下でみっちり取り組んでいたことなので、ざっくり見れば監督交代によって昨年までの感じに戻ったとも言えそうです。

4バックも3バックも使いこなせて、試合中にもよく変えるチームですが、ここ最近は4-3-3でスタートすることが基本なので予想は4-3-3です。
80%のポゼッションで圧倒して勝つのが理想というくらいボールと主導権を握りたいチームで、後ろは2CBとアンカー、さらにはGKも加わりながらビルドアップをします。
3トップのワイドが大外に張って相手の守備を広げ、それによってできた中央のスペースにインサイドハーフが受けに降りて来て起点を作ります。こうして中に起点を作ることで相手を中へ寄せておいて今度は空いた外側をワイドの選手が飛び出してフィニッシャーになるという流れです(そのため永井さんはワイドの選手を”ワイドストライカー”と呼んでいるそうです)。
さらに、大きく開いたワイドの選手に素早くボールを入れて起点を作ることによって、内側のスペースをSBが抜け出したりするパターンもあります。

高校生とゼロトップ

特に注意して抑えなければいけないところはビルドアップ時のアンカー(恐らく山本)と、選手間やライン間を狙って起点を作ろうとするインサイドハーフ(恐らく梶川、井上)になってきます。

永井監督になってから出場機会を一気に増やしたのが山本です。
状況判断に優れ、ボールを動かしながら落ち着いてゲームのリズムを作れるだけでなく、積極的なくさびのパスも打ち込める選手です。
新潟としてはシルビーニョがトップ下としてそのまま付くのか、はたまたレオと2人で横並びになって挟んで見るのか、やり方はいろいろあるとは思いますが、とにかく彼を自由にさせないこと、もっと言えば前を向いた状態でボールを持たせないようにしたいところです。
ちなみに彼は2001年生まれの高校3年生。全く、恐ろしい限りです。

そしてライン間を狙ってくるインサイドハーフについてですが、ここで厄介なのはインサイドハーフと書いたものの、1トップが降りてインサイドハーフが入れ替わるように前に出ることもあるということです。
俗に言うゼロトップ的な発想ですが、マークを受け渡したり付いて行ったりする判断は重要になってくるでしょう。
29節にヴェルディと対戦した水戸なんかは、このライン間で受ける選手をどうにも捕まえられなかったため、前半の途中から左SHを下げて躊躇なくCBが寄せに行けるように、可変式の5バック(3CB)にしたりもしていました。これも1つ参考になるかもしれません。

参考ついでに、アンカーの山本をまずは2トップで監視しつつ、ボールを持ったCBに対して近い方のFWが中を切りながら、少しずつ外へ外へと追い出して、逆サイドもしっかり絞った上でワンサイドに追い込むという、長崎がやっていた守り方がベターなのかなとは思います。

サイドから押し込め

ヴェルディは4-3-3と書いて予想もその並びにしていますが、これはあくまでも攻撃時の話です。守備の際は3トップのワイドの片方が下がり、もう片方が前線に残ることで4-4-2に変化します。予想のメンバーで言えば小池が下がって左SHになり、パライバとレアンドロが2トップといった感じです。

奪われた直後こそプレスを掛けて奪いに来ますが、基本的には4-4-2でブロックを作って守ります。当然コンパクトにして対応してくるわけですが、ヴェルディは特に横のコンパクトさが際立っています。そのためこれまでの対戦相手もやっていましたが、サイドチェンジは有効な手段です。
加えて、右SBのクレビーニョは攻撃的な分、少し守備面で不安な面も窺えます。舞行龍や新井のフィードで攻め上がったクレビーニョの裏であったり、右サイドからのクロスでファーサイドに走りこんだりというのは狙っておきたいところです。前節同様ゴメスの躍動が見られるかもしれません。

また、セットプレーはゾーンで守っているのですが、ちょっと怪しいシーンがここ何試合か見ただけでもそこそこ見受けられました。
特にアウトスイングのCKはGKが出て行きづらいために、相手に先に触られる、もしくはドンピシャで合わされるシーンが多かったように思います。左側のCKはゴメスが蹴ってみるなんてのもアリかもしれません。

衝撃のパライバ

正直、ヴェルディのようなボールを繋ぎ倒してくれるというか、強めのポゼッション志向なチームは今季の新潟としては得意とまでは言えなくとも、苦にはしていないのでポジティブに考えていたのですが、前節の試合を見てだいぶ心が揺れてしまいました。
その理由が最後に触れておかないといけない危険人物、ジャイルトンパライバの存在です。
前節は加入後初出場だったにも関わらず、2ゴール1アシストにPK奪取でチームの4ゴール全てに絡む衝撃のデビューを果たしました。
とにかくめっちゃ速い。そして速いだけでなく強さもあり、永井さんは「フッキに近い感じ」ということを仰っていましたがまさにそんなタイプの選手です。
ポゼッションに加えて明確な速攻の武器を持ち合わせたことについて、“なんでこのタイミングなんだよ”と文句も言いたくなりますが、新潟としてはとにかく抑えるしかありません。特に避けたいのはCBがサイドに釣り出されてパライバとマッチアップするシチュエーションです。スピードの分の悪さを考えると、できるだけSBが対応して、プラスSHやボランチが素早く加勢することでスピードに乗らせないようにしたいところです。
まあそれでも舞行龍が「普通にやれればいい」と頼もしいコメントをしてくれていたので信じたいと思います。

最後に

前節はホームで勝ったことのなかった千葉との対戦でしたが、今節はクラブとして未だ1度も勝ったことのないヴェルディです。こんなデータもさっさと払拭してしまいましょう。

今季最後のプラネタスワンが綺麗に輝くことを楽しみにしたいと思います。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。