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オレラグ

悔しい年も最後は笑って【Preview】第42節 V・ファーレン長崎戦

2019年11月23日

こんにちは。
あんなことやこんなことなどいろいろとあった中で残念ながら目標を達成することができなかった2019年。そんな今年もいよいよ最終節となりました。
最終節ということはつまり、こうして書いてきたプレビューとレビューもそれぞれラストとなります。最後のレビューがまだ残ってはいますが、とりあえずご愛読(どれほどしていただけたか分かりませんが)ありがとうございます。
今季ここまで41試合×2なので82個書いてきて、今回のプレビューは83個目という事で、手前味噌で申し訳ありませんがよく続けましたね。
え〜労いの言葉、お菓子、一杯等、いつでも受け付けてますのでどうぞご遠慮なく……

すみません…調子乗りました。ごめんなさい。

よく続けたとは言いつつ、それが大変とかしんどいということは全くなく(結果が出なくて辛いってことはありますが…)サッカーとかアルビレックスのことを考えるのが好きで、書きたくて書いていただけで、それをこんな綺麗なサイトに載せてもらっていたという話なのでむしろ感謝であります。

ですので今回もいつも通り次の相手を何試合かチェックして、いくつかピックアップして、それを何となくまとめるという楽しい作業によって今季ラストのプレビューを書きあげて行きたいと思います。

V・ファーレン長崎

今季最後に対戦する相手はV・ファーレン長崎です。
順位は新潟の1つ下で12位。それぞれ10位、13位とは3ポイント以上離れており、また新潟と長崎の勝ち点差は3なので新潟が敗れれば並ばれるわけですが、得失点の差は21も離れているのでこの試合の結果によって順位の変動が起こることはまずないでしょう。
もちろん、負けるつもりは毛頭ありませんが。

今季手倉森監督の下2年ぶりにJ2を戦う事となった長崎の1年をザッとおさらいしてみると、まず開幕当初は守備に時間を掛けて一定の成果が見られましたが、その分得点力不足に苦しみました。
4月くらいからようやく成績を持ち直しますが、ポゼッションに取り組む中でハードワークといったベースの部分の意識が薄くなってしまったようで、夏場には4連敗を喫します。それでも何とか再び締め直して立て直しますが、36節からまたもや4連敗を喫するなど上昇の機運を掴めないまま最終節に至っているようです。
なかなかチームとして積み上げがうまくいかなかったり、連勝したり連敗したり浮き沈みがあって安定感に欠けたりというのは新潟とよく似ている気がしますが、それは39節という同じタイミングで昇格の可能性が消えたり、こうして最終節を前に隣同士の順位にいることだったりという結果にしっかり反映されていると言えるのでしょう。

早めに止めよ

チームの特徴としては、いいところもそうでないところもそれほど変わっていない印象をここ何試合か見た限りでは感じました。なので細かい特徴は前回対戦のプレビューを読んでもらえたらと思いますが、簡単に言えばコンパクトな陣形によってそれなりに守れるけど、これといって脅威となる攻撃の形は見えづらいという感じです。

まずは攻撃について。
中盤で拾ったり素早く前に起点を作ったりして、押し込む状態ができればチャンスを作れるのは前回対戦時からそうでした。また、奪ったボールをすぐに失ってしまうことは少なくなり、マイボールの時間を長くしながらゲームを進めることができるようになっているのは前回よりやや進化した部分かと思います。
しかし、後ろから組み立てて攻撃を構築するというビルドアップの部分は依然としてあまり効果的なプレーは少なく、得意な形やパターンがあるようには見えませんでした。
さらに、ビハインドや同点といった得点が欲しい状況でリズムやギアを替える(上げる)手立てに乏しい印象も受けました。

新潟としては、前から奪いに行くにしてもそうでないにしても、奪われた瞬間にまずしっかりアプローチに行って縦に入れさせないことや前に運ばせないことが大事になってくるのではないでしょうか。
そこで奪えずとも、長崎の攻撃を遅らせてやり直しをさせることができれば、ピンチの芽を早い段階で摘めることになるはずです。

やっぱり大竹

警戒すべき選手はやっぱり大竹です。
前回のプレビューでも名前を挙げていますがこれは別に個人的に好きな選手だから挙げているということではありません(とは言いつつ1割くらいはそうかもしれません)。

なぜ警戒かと言えば、リズムやギアを替える(上げる)手立てに乏しいチームにおいて、彼がその問題を解決するために一番重要な選手だからです。
相手のライン間や内側の狭いスペースで受けることができ、抑えるのが厄介な選手と言えます。
玉田も下がって受けながら起点となることができる選手ですが、彼の場合大竹よりも前の選手なので下がることで前の人数が少なくなるといった違う問題も出てきます。
課題であるビルドアップの部分と前線の結節点になるという点でやはり大竹が最も重要な選手と言えるのではないでしょうか。
逆に言うと彼がいない試合や時間帯では、緩急が少なく相手からすると守りやすい攻撃に終始しているように見えることが多くありました。

前回対戦ではそんな大竹に直接FKを決められていますし、試合の中でも大竹と玉田の2人ともを捕まえることができず苦杯をなめさせられました。
同じ轍を踏まないよう改めて意識して気をつけたいところです。

敵を動かせ

新潟がどう攻めていくかという事で言えば、基本的に長崎はコンパクトなブロックを作って守るチームなのでスペースはありません。だから、いかに長崎のDFを動かして、スペースを作るかが大事になってくるかと思います。

狙いどころとしては左SBに予想した香川は攻撃的な選手でもあるので、彼を釣り出すことで、距離が出来るCBとのギャップへ内側に入った新潟のSHやボランチの選手が抜け出すという形は期待したいところです。
コンパクトにブロックを作ってくるため後ろや外では比較的ボールを持ちやすいかと思います。その状況を利用してSBが常に高い位置を取って起点になることと、サイドを替える際も1発で替えない場合でもできるだけ素早く動かして揺さぶれるかが、相手を釣り出せるかに関わってくると考えられるのでそのあたりは注目して見ておきたい部分でしょう。

あとは、単純にここ最近のプレーをしっかり発揮できれば十分に点を取ることはできると思うので、自信を持ってチャレンジしてほしいなとも思います。

補足

夏に補強した秋野、カイオセザール、イバルボといった選手たちが後半戦の長崎ではしっかり戦力になって活躍しています。
特にイバルボは一見体格がいいのでフィジカルが強く中央でドシッと起点になれるタイプに見えますが、もちろん体の強さもありますがそれと同時に、セリエAのカリアリ所属時に3トップのワイドでプレーしていて、スピードを活かした推進力のある選手でもあります。
途中からの出場が濃厚ですが、守る方としてはどのくらいの間合いを取るべきか非常に難しい対応を迫られることになると思います。
舞行龍や大武がどうマッチアップするかは純粋に楽しみに見てみたいと思います。

最後に

さあ、いよいよ今年最後の90分です。
長崎は天皇杯が残っているので公式戦はまだ続くわけですが、それでも今年のリーグ最終戦、高田社長最後のリーグ戦を連敗で終えるわけにはいかないと気持ちは当然強く持って臨んでくるでしょう。
ただ、こっちにだって吉永さんの退任、さらにノザ、貴章、ズミさん、ヨンチョルの契約満了と、負けられないというか勝たないといけないモチベーションなんていくらだってあるわけです。

気持ちよく、2019年を締めくくりましょう。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。