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オレラグ

「オレラグ忘年会」第3回

2019年12月18日

J2リーグ最終節長崎戦前夜11月23日。新潟駅前の居酒屋にてわれわれオレラグメンバー5人(あおき、なるかわ、くりはら、ニラサワ、さいとー)は2019シーズンの終了を待たずに勝手に2019のアルビレックス新潟を総括しました。

  • あおき
  • なるかわ
  • くりはら
  • ニラサワ
  • さいとー

そう、単なる飲み会です。その模様を全6回の連載でお送りします。いくつかのテーマのもとサポーターがアルコールを摂取した状態で自由に発言したものになります。事実誤認等もあるかもしれません。暖かい目でご覧いただけたら幸いです。

新潟らしさとは?

さいとー

今年のスローガンにもあるけど「走れ!ニイガタ流儀」考えさせられたよね「新潟らしさ」って。これって一体なんぞや?っていうね。

あおき

これ思うんですけど、「新潟らしさとは?」って議題が3年に1回ぐらい出てくるんですよ(笑)

(一同)

(笑)

あおき

毎回フワッとだいたいこんなもんだろうみたいな感じで終わって。その度にこの議論はもうずっと続くものなんだろうなって。段々形になってくればいいなとは思っているんですけど、そんなに変わってない。

ニラサワ

ほんと? 僕はそれでもだいぶ言語化されてきているような気がする。みんなの共有の認識として。僕の思う「新潟らしさ」ってのは全員で走って、全員で守って、全員で点を取るサッカー。極論、下手くそでもいい。シュートがゴールに入らなくても、芝を叩いて悔しがるとか。そういうのが求められてるんじゃないかな。それを近年体現してたのは山本康裕。彼こそがある意味新潟らしさを体現してたと思う。そして、それに呼応して盛り上がるビッグスワン。ブーイングはあんまりせず、負けても拍手を送る。でもそれは決して緩いとかじゃなくて、僕らはむちゃくちゃ悔しいんだけど選手に罵声を浴びせても意味がないっていうスタンスだからこその拍手を送る。っていうのも全部含めて「新潟らしさ」になってると思う。甘いって言われればそれでお終いなんだけど、でもそういうことじゃないと思うんだよね。サッカーってもっと日常にあるべきものだと思うし、現に僕らの日常にあるし。その中で勝ち負けは絶対あるものだから、もっとアルビレックスが日常に溶け込むために、僕らは拍手を送っているんだよって思ってる。負けも日常、勝ちも日常。まだフワッとはしているんだけど、そういうところから新潟らしさがにじみ出てきているのが一個の答えになってきているのかな。

あおき

たしかに、サポーターも含めたアルビレックス新潟全体の「新潟らしさ」といえば出てくる気もする。

ニラサワ

アルビレックスのサッカーだけじゃなくて他に付随したなにかね。その中にAlbiWAYとかオレンジラグーンとかがあったら嬉しいね。サッカーだけに関して言えばぶっちゃけ下手でもさ。地面叩いて悔しがるの見ればみんな「がんばれ!」って応援するじゃん。本質はそこだと思うんだよね。そこだけでいいと思う。

あおき

康裕みたいな普段は物静かなんだけどピッチに入った瞬間にめちゃくちゃ熱くなる選手みんな好きだよね。社長は今ピッチ上の「新潟らしさ」を作る仕組み作りをしているわけだけど、ただ今その仕組み作りの途中だからなんとも言えないけど「新潟らしさ」ってここからどんどん見えてくるものなのかなって思う。

ニラサワ

そうするとみんなが同意してくれたフワッとした「新潟らしさ」とは違うってこと?

さいとー

例えばだよ。是永さんが最強だった頃のバルサを目指しているとするよね。パスサッカーだよ。だけど相手がボールを持ってるときも当然あるでしょ。そこに向かって全速力で「ガッ!」ってボールを取りにいったとする。これって「新潟らしさ」じゃない?みんなよくポゼッションとかカウンターとか言うけど、俺はその下の層っていうか根底のものだと思ってて、結局お客さんが何に喜ぶかっていうところにスポットを当てると、達也とか貴章とかサチローとかがボール奪いにいって掻っ攫って繋げてっていうのが一番湧くんだろうなって。ただそれってポゼッション、カウンター関係なくて、そこの根底の部分のボールを全力で奪うとか泥臭くとかが観客目線の「新潟らしさ」なのかなって。

なるかわ

俺はその泥臭さ、がむしゃらさを指すものから変えなきゃいけないなと思ってて。どうやってもうちは貧乏クラブだから、俺も含めて昔からみんなそういうのが新潟らしいと思っちゃうんだけど。

(一同)

(笑)

なるかわ

がむしゃらに走る。で、たまに強豪相手に百姓一揆みたいな感じで点取る。俺が好きだった「新潟らしさ」としてあったものなんだけど、J2落ちてライバルがそれをやってくる。もっと成熟していかなければっていう中で今の是永さんのメソッド部門なんかがあるんだろうなって思ったんですよね。

さいとー

正直言ってもうがむしゃらみたいなのは当たり前なんだよね。地域リーグからになるか。下から上にどんどん上がってくる過程っていうのは常にリーグの下からだから「自分たちは下手だから」みたいなのがある。だから「一生懸命やらなきゃ、人より走らなきゃ、泥臭くやらなきゃ」っていうのがどうしてもあるじゃん。それの積み重ねでできあがったものだと思うんだよね。それが刷り込まれてるんだよ。だけど一回上までいって落ちてきて、周りを見ればみんな一生懸命走ってる。そりゃ当たり前だよね。だから今の段階で「新潟らしさ」って何?って言われると「そんなものは存在しない」って答えるよね。

あおき

できなくなったその超基本的な部分を再認識した一年だったような気がしますね。

くりはら

僕も「新潟らしさ」なんてないと思います。

あおき

だからこの議論3年に1回やるんだって(笑)

くりはら

ニラサワさんが言ってた外側の話はそれで全然いいと思います。むしろそれで作ったほうがいいと思います。ただオンザピッチは「新潟らしさ」なんてないと思います。だってみんな走りますもん。らしさなんてないから今作ってる。こういうサッカーっていうよりもこういうサッカーができる選手を育てる。その育成のやり方を作ってる。どんな選手でもその育て方でやればいかなるサッカーでもできる。適応できる。例えば監督が代わってもその監督に適応できる技術を持った選手を育てる。その育成法をメソッドとして作ってる。

あおき

今は監督重要だけどサッカーが成熟すると監督が誰でもいいって言っちゃあれだけど、ちょっと考え方が変わっても根底にあるメソッドがしっかりしてれば強いクラブになれるっていうね。

さいとー

また3年後に話し合いですな、こりゃ。(笑)

アルベルトプッチオルトネダ就任

さいとー

みんなの感想は?

くりはら

YOUはどうして新潟に?(笑)

あおき

そうだよね。どうしてきたかを聞きたいよね。

さいとー

トレントさんの報道がでた時点で動揺したよね。

あおき

そうね、ちょっと沸いたよね。踊りかけた(笑)でもさ、普通に考えて高いよなっていう冷静な面もあって。飛ばし記事だなーと思ったけど、まさかのでしたね。

さいとー

実際どうなんだろうね。お金は安いのかね?

くりはら

たぶんトップチームの監督の経験がないんでそんなに高いっていうのはないんじゃないですか。

あおき

本人も監督をやってみたいっていうのもあったのかもしれないですよね。

さいとー

やっぱりエコノメソッドの繋がりが強いんだろうね。

あおき

でもそれを生かさない手はないですよね。

ニラサワ

そうだよね。お金払ってるんだもんね。

さいとー

今回アルベルトが監督になるわけだけど簡単に首を切ることができないんだよ。

なるかわ

ですね。

さいとー

これ首切ったら是永さん自体がやばくなると思うんだよね。首切ったらエコノメソッドもろともだよね、たぶん。

あおき

想像したくない(笑)

くりはら

ほんとの地獄はそっからですよね。

なるかわ

攻めたなあ。

さいとー

うちらからしたら信じるしかない。

あおき

サポーターって辛いですね(笑)

さいとー

監督経験がなくて育成畑の人だって言うけど、まあ未知数。やってみなきゃわかんないブラックボックス感。そうなるとうちらは成績がでなくても我慢するしかない。

なるかわ

おんなじこと思ってました。

くりはら

応援じゃなく我慢(笑)

さいとー

ほんと我慢大会だと思う。

あおき

少なくとも3年は我慢。

さいとー

例えばこれが早い段階で残留争いしたときフロントの判断が遅れたりしなきゃいいなって。「やばいやばい、でもエコノメソッドあるし、筋通さなきゃ」みたいな

なるかわ

そういうところでブレちゃうと最悪。

さいとー

そうそう、それでどんどん判断が遅れましたみたいなのがバッドエンドだよね。

あおき

でもある程度は叩かれることは想定済みの改革だとは思いますけどね。ただどこまでを最低ラインとして想定しているか。

くりはら

極論落ちても続投ですよ。

あおき

そうそう、そこまで想定してるのかっていうところだよね。でも新潟の人は我慢できないとは思ってるかも。我慢できねえよな、普通。

さいとー

ずっと我慢強いられてるんだもん。それの蓄積っていうのは大きくてさ。どこかで一回喜んでおかないと。

あおき

息抜き、ガス抜き(笑)

さいとー

それがないとさドンドンドンドン悪いことしか考えなくなるし。

なるかわ

悪いことしか考えない頭になってる。

あおき

マンチェスターシティの30年40年優勝を待ち続けてボロ泣きしてたおじさん見ると、俺もここまで我慢しないといけないの?みたいな(笑)

ニラサワ

何回見たことか(笑)

さいとー

それどんなやつなの?

ニラサワ

海外リーグは優勝したときに観客がピッチになだれ込むっていうのがありますけど、その中でおじちゃんが旗を持ちながらピッチに座って泣いてるやつです。

さいとー

あー。でもアルビがその状況だったらそうなるかもなあ(笑)

次回は12月19日木曜日18時更新!次回は「遠征先での思い出話」「来年のユニフォームどうよ?」です。

企画・構成

さいとー
さいとー
新潟市中央区在住。仕事の都合でJ1昇格とともにアルビを卒業する。年齢を重ね仕事も落ち着いた2016シーズン最終節に再びビッグスワンにもどってきた男です。趣味は深夜ラジオを聴くこと。