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オレラグ

きっと問われる、難しいけど価値のあること【Preview】第3節 ツエーゲン金沢戦

2020年7月3日

こんにちは。

今週はやっぱりこの話題に尽きると思います。FM-PORTが19年の歴史に幕を下ろしました。
自分も中学生の頃から聴いていて、音楽やラジオを好きになる上で大きな影響を受け、多くの方と同じように自分にとっても学生時代から欠かせない大変お世話になった局でした。リクエストやメールを採用していただいただけでなく、ステッカーやクリアファイルと共に受験合格祈願グッズのオクトパスを頂けたことは懐かしい思い出です。

わちゃわちゃお祭りみたいな最後の番組が終わり、7月1日の0時になった瞬間ブツッとなってすぐ砂嵐になった時は何とも言えない寂しさがありました。ラジオ局が終わるってこういうことなのかと大きな喪失感を未だに払拭し切れていませんが、とにかく何より、お疲れさまでしたとありがとうございましたという心からの労いと感謝を伝えたいと思います。

未勝利とはいえ難敵は難敵

それでは、アルビレックスのお話に移ります。

前節から引き続き今節もリモートマッチとなるわけですが、今週はついにホーム開幕戦です。そんな今年最初のビッグスワンに乗り込んでくる相手はツエーゲン金沢です。

お馴染みヤンツーさんが率いる金沢。すでにヤンツーさん体制も4年目ということで、運動量豊富でサボらずソリッドで真面目な、これぞヤンツーさんのサッカーといった感じに成熟し鍛え上げられているチームになっています。

今季ここまでは開幕戦アウェーで岡山に0-1と敗れ、前節ホーム松本戦は0-0で引き分けています。それでも前節対戦した松本とは過去6戦全敗で、さらに2得点21失点という相性最悪だった相手から初めての無失点、そして勝ち点を取ることができました。開幕の岡山戦も含めて自分達のやりたいことを表現することはそれなりにできており、開幕2試合勝利がなく未だ得点も取れていないとはいえ、状態としては決して悪くはありません。勝利がないとか得点が取れてないからこそ、余計難敵度が増してるとも言えるかもしれません。

最低限を集中してやれれば大丈夫、きっと

基本のシステムは4-4-2。
攻撃の手段としては2トップのどちらかがサイドに流れて後ろからのボールを収めて起点を作り、そこから同サイドのSHやSB、もしくはボランチが絡みつつクロスでゴール前へ、というのが中心になっています。
後ろで持っている時にボランチがCB間やSBの位置に下りて相手の前線に対して数的優位を作ってビルドアップをしていくというシーンもなくはないですが、決して多くはありません。後ろにコスト(人や時間)を多く割いてまでポゼッションを志向してはおらず、素早く効率的にサイドから攻めるために、中盤の選手なんかも下りるよりセカンドボールの回収やFWのフォローからパスやシュートという役割が強い印象です。

課題としてはそのサイドに起点を作ってからフィニッシュに至るところまでの部分です。
クロスでゴール前へボールを供給するにしても、FWが1人サイドに流れて起点になっている分、中央の枚数が少なくて迫力が足りないという現象が見られます。また、起点を作ってから押し込んだ状態で繋ぎ直してから崩しにいくにしても、独力で突破を図れる個であったり、2人3人で少ないタッチによってパスをテンポよく繋いで突破するアイディアであったりは正直物足りない印象です。

前節とは打って変わる、かも

守備に関して言うと奪われた後の素早い切り替えがあり、前からのプレッシャーもある程度強くかけてきます。少なくとも前節の甲府よりは積極的に奪いに来ると予想しています。
ただそれ以上にブロックを組んだ守備は非常に堅固であり厄介です。きっちり中を締めて、前後左右の距離をコンパクトにしてスペースを封鎖してきます。また何といってもゴール前において体を張る、足を出すといった最後まで身を投げ出してくる姿勢は徹底しています。
守備においてはなかなかこれといった隙や穴みたいなものが見つけづらいのですが、強いて言えばどんどん仕掛けていくことが活路になるような気がします。前節の松本戦ならセルジーニョ、開幕の岡山なら上門あたりはドリブル(特にサイド)から自ら仕掛けてシュートというシーンがよく見られました。堅い組織を誇る守備を崩すには強力な個が不可欠です。金沢戦といえばというわけではないですが、至恩には特に期待したいところです。

甲府戦のような泉澤の突破であり終盤の高さで押し込むといったパワーはないので、凡時徹底することで失点のリスクはグッと下げることが出来るかと思いますが、反対に甲府戦の先制点でロメロがボールを受けたようなライン間にはなかなか入って行けないでしょうから1点を争うようなひりひりするゲームに今回はなるのかなとなんとなく予想しております。

サイドを制するものが試合を制す、はず

相手のキーポイントとしてSBを挙げておきます。
新潟から期限付きで移籍している巧は契約の関係で出場できませんが、前節スタメンだった右の高安、左の杉井、さらに前節は契約のため出場できなかった下川といった選手が主に起用されています。
高安と杉井はそれぞれ18歳、20歳と非常に若くて活きの良さがあり、積極的に前へ出て行ける選手です。また下川は中断期間中の練習試合でボランチを遜色なくこなす器用さも兼ね備えています。サイドを起点に攻撃を仕掛けてくる金沢ですから新潟としては彼らが前へ出て行った後の裏のスペースは当然狙いとなるでしょう。

また、金沢が後ろでボールを持っている時の奪いどころのポイントとしても頭に入れておくといいかもしれません。これまでの試合でも少し繋ぎの部分でヒヤッとするプレーがわずかではありますが見られました。
今節も新潟は恐らく5-3-2でスタートするのではないかと思うので、SBはピッチの中で一番寄せづらいポジションにはなるのですが、ある程度持てるなと思わせておいてここぞ!で襲いかかりカウンターを狙うというのはアリかもしれません。

最後に

7月になりようやく我がホームでのゲームです。
お客さんが入ってはいけないビッグスワンでのゲームなんて当然初めてですから、一体どういう感じになるのかは興味深いところですし、いつも散歩やランニングをしに行く場所なので正直様子を見てみたいなんて思ってしまうのも否定できないところではあるのですが、ここはグッと我慢です。

家で勝利の味を堪能したいと思います。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。