ALBIWAY ALBIWAY

オレラグ

リンケーン【Preview】第6節 モンディオ山形戦

2020年7月18日
こんにちは。
みなさんあれ見ました?
アルビレックス新潟コーヒー部監修のオリジナルブレンドコーヒー発売のニュース。
これはとっても嬉しい。個人的には幾多もある素敵なグッズの中でも1,2を争うくらい購買欲をそそられる、待望の商品でした。グッズ担当さんほんとうにありがとうございます。
そしてパッケージの写真もそれぞれみんなよかったのですが、その中でもやっぱり島田です。ただただかっこいい。
ピッチ上でももうすでにボランチとしてゲームをコントロールする、しかもレフティーっていう画になるキャラクターでありながら、コーヒーを持ったオフの姿まであんなにオシャレだなんて、ずるい。
とりあえず、早く手に入れて飲むのが楽しみです。 

モンテディオ山形

では試合の話。中3日で続いた3連戦の3戦目、今節対戦するのはモンテディオ山形です。
今季ここまで5試合を戦って1勝2分2敗。
リーグ再開初戦で栃木相手に初勝利を挙げたものの、そこから2試合引き分けが続き、前節は唯一開幕から4連敗スタートだった昇格組の群馬に痛恨の初勝利を献上しています。
昨季昇格プレーオフにも進出した山形は3年指揮した木山監督が退任し今季から石丸新監督を迎えました。ただ新監督にはなりましたが、昨年までの主力はほとんどが残留し、継続性を持ったチーム強化ができている印象です。
基本の形としてここ2試合は3-5-2でスタートしていますが、開幕から3節までは3-4-2-1から入っており、試合中の変更も含めてこの2つの形を使い分けながら今季は戦っています。2つの違いを端的に言ってしまえばFWとボランチのどちらを2人にしてどちらを1人にするかという話です。

変わらない堅守

そんな新監督を迎えながらもしっかり継続されている特長の1つが守備です。
前節は石丸さんも「ホームでやってはいけない試合をしてしまった」と自らの責任に言及されていたように、ちょっとバタバタしたまま前半で3失点してしまいましたが、あくまでもこれはイレギュラーなことであり、基本的には堅い守備を誇るチームです。
開幕戦のジュビロ戦ではセットプレーの流れで2失点を喫していますが、この時は基本的にマンツーマンで守っていたのを、リーグ再開後はゾーンを中心に相手のストロングヘッダー1,2人にだけマンツーで付くというやり方に変えており、以降セットプレーからの失点はありません。
高い位置であれば、前線が相手のボランチを消してから最終ラインに外へ追い出すようにプレスを掛け、パスが出たところにシャドーなりWBなりが寄せてきます。
もし前から行けないと判断すればWBが下がって5バックとなり、その前の中盤は3人か4人が並び中央を閉める意識を徹底した堅いブロックが築かれます。
また3バックの松本、栗山、熊本と中盤の本田、中村駿は昨年からほぼ不動のメンバーであり、もうすっかり分かりあえているのも堅守が継続できている大きな理由ではないでしょうか。
前節群馬戦が先にも述べたように残念な頂けないゲームをしてしまっているので今節はいつも以上に気を引き締めて臨んでくるのではないかと推測します。
新潟側がそもそも今節もどういう形で入ってきそうかが分からないので山形攻略と言っても何とも展望しづらいのですが、とりあえず山形が3-5-2の中盤3センターであるならば、噛み合わせ的にプレッシャーが掛けづらいSBとかWBの選手が外から運んでできるだけ相手陣内に押し込むことや、ボランチが山形の2トップの脇に下りて山形の3センターの一角を引き出しておいて、空いた中央のスペースを狙うといったことができるとよさそうです。
また、3バックでは泣きどころとなるサイドの深い位置に長いボールを供給して前線の選手を走らせるのも有効な手段になるでしょう。実際群馬もその形からCBを外へ引き出すことに成功して、ポジションがズレたところをクロスから突くことが出来ていました。狙う価値はアリです。

ダブル中村

堅い守備が継続されているのと比較して攻撃面ではやや変化があるように見えます。クロス数がリーグの中でも多いというデータで読み取れるように、WBを活かしたサイドからの攻撃が強みであることは昨年までと同様に変わりません。ただ、昨年よりも丁寧なビルドアップを起点に相手のライン間で起点を作って中央から崩しを狙う形も少しずつではありますが増えている印象です。そんな中で気を付けたい選手を2人。
まずは中村駿。
3-5-2の場合、中盤3センターの両サイドの選手を石丸さんは“シャドーボランチ”と呼んでいるそうですが、ここ2試合はそんなシャドーボランチの左でプレーしているのが中村駿です。
前節群馬戦ではこのシャドーボランチが相手のライン間で受けようとするがあまり、相手の守備ブロックの中だけの狭いプレーになってしまい、そこまでボールがいかないという課題が見られたのですが、逆に言うとこのシャドーボランチがサイドの高い位置に張ってみたり、はたまたアンカーと並んで2ボランチのようになったり、幅広く動いていた時間帯はうまくボールも回っており、事実群馬戦もゴールに繋がっていました。
こういった様々なバリエーションを見せながら攻撃を循環させることに長けているのが中村駿です。新潟としてはあまり付いて行き過ぎない事、ボール持たれた時に寄せが甘くなってしまってはいけませんが、結局一番やられてはいけない場所はどこかを判断しながら対応したいところです。
もう1人が中村充孝です。
今季鹿島から完全移籍で加入した選手ですが、広い視野と高い技術を持った彼はこのチームにおいて最も違いを作れる選手です。サイドチェンジ、ドリブル突破、狭い空間でのキープからのスルーパスなど。
周りとの連携という面ではまだシンクロし切れていないように感じられる部分もありますし、これだけ書いておいてスタメン予想には入れていないのですが、それでも前線で決定的な仕事ができる彼はスタメンであれ途中からであれ要注意であることに変わりありません。

その他

その他書いておきたい事。
1つ目。
丁寧なビルドアップを起点に中央から崩しを狙う形も増えていると書きましたが、あくまでも崩しを“狙う形が増えている”という話なので、決して思うように崩せているわけではありません。
いいところまでは行けてもアタッキングサードに入ってからあと1歩ゴール前に迫れないというシーンは多々見受けられます。シュート数がリーグでも下から3番目に少ないというデータにもそれは表れていると言えるでしょう。いい形を作らせないのがベストですが、仮にライン間に鋭い縦パスや、細かい連携から狭い局面をかわされても、慌てずにとにかく最終的に守れればOKという余裕を心のどこかで持ちながらプレーできればいいのかなと思います。
2つ目。
3節の町田戦で、町田のサイドからのFKの際に山形のDFラインは極端なほど高く設定していました。
あれが町田戦限定だったのかどうかは分かりませんが、もし今節もそういった形で守ってくることがあれば、前節最後のマンジーがオフサイドになってしまったプレーのように、少し意表を突いたリスタートを入れてみることも面白いかもしれません。

最後に

あえて注目選手には挙げませんでしたが、今季の凌磨はすでに2ゴールという結果もさることながら、シャドーボランチとして中央からの崩しを増やそうとしているチームにおいて欠かせない存在となっているようです。
彼の特長を考えれば現在与えられている役割がハマるのは至極当然であり、攻撃のメインキャストとして活躍していることに何の不思議もありません。
古巣対戦というものに何かと嫌な思い出ばかりが残っているのはたぶん気のせいではないと思いますが、とりあえず今節だけは静かにしていていただきたいなと切に願うところです。
くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。