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【番外編】10年間と家族とサッカー

2014年3月31日

みなさん初めまして。今回番外編に突然おじゃまさせてもらう事になりました早川厚志と申します。しばらくビッグスワンから足が遠のいていた僕ですが、今年は10年ぶりにシーズンパスを購入しました。
10年ぶりということは、一度はシーズンパスを手放しているわけですが、そのあたりのいきさつや、再びシーズンパスを手にした理由などを題材に執筆してほしいと依頼を受け、今回書かせていただくことになりました。
とても個人的な話になってしまいますが、どうぞお付き合いください。
 
僕がアルビレックス新潟を本格的に応援し始めたのはJ2初年度の1999年からです。
ある時テレビでニュース速報が流れました。
 
「J2開幕戦 アルビレックス新潟、川崎フロンターレに1-0で勝利」
 
これを見て、おおーーっすげーーっと一人で盛り上がってしまいました。
そして早速PCに向かって、アルビレックス新潟応援サイトを立ち上げたんです。
(「あるび情報」という超ゆるサイト。覚えているあなたは相当マニアですよ(笑))
 
これをきっかけに、ASジャミネイロ代表・浅妻信さん、元カリスマコールリーダーの浜崎一君(当時大学院生)などなど、後に新潟のサッカーシーンを牽引していく人たちと知り合い、サッカー漬けの日々が始まっていったのです。
 
ホームの試合観戦はもちろん、アウェーデビューも早々に果たし、ゴール裏でも応援し始め、フットサルチーム(ASアルビレスタ。ASジャミネイロの前身。)に参加しボールも蹴り始める。
 
それはもう、楽しいですよ。
毎週末が楽しみで仕方ないですよ。
 
この年のシーズンオフには待望の長女が誕生し、僕は幸せの絶頂にいました。
 
そして迎えた新シーズン。
 
既に生活は子供中心に回っていました。さらに仕事の拠点も東京へと移っていくことに。
かわいい娘と妻を残し、平日は東京で仕事。新潟に戻ってくるのは週末だけ、という生活パターンになっていったのです。
初めての子育てで、これはキツイですよ。
妻には相当な負担をかけていました。肉体的にも、精神的にも。
しかしまだ若かった僕は、それでもサッカーに行きたくて行きたくてしょうがなかったわけです。
なんとか暇を見ながら市陸やフットサルに通っていましたが..。
 
その後ビッグスワンができ、アルビレックスも昇格争いに絡み始めてどんどん盛り上がっていきます。
試合を観に行きたい、アウェーにも遠征したい、フットサルも楽しい。
そのうち、妻の反対を押し切って出かけることが多くなっていきました。
当時20代半ば過ぎ、遊びたい盛りだったとはいえ、我ながらひどい父親ですねぇ..。
 
よし、今週末は何も予定がない。行ける!
しかし狙ったかのように子供が熱を出すのです。
そんな状況でもアウェー遠征を強行したことすらありました。
こんなことを繰り返していれば、それは呆れられます。
アルビレックスやサッカーのことを嫌いになられてもおかしくありません。
 
その後もアルビレックスはさらにバブル状態に突入していきます。
ゴール裏も、並びだ、抽選だ、で気軽に観に行けるような状態ではなくなっています。
行ったらまる一日潰れてしまうので、ますます行けません。
 
それでも無理してビッグスワンに通っているうちに、ふと思ったんです。
「楽しくないな」って。
一番の被害者は紛れもなく家族なんですが、そうやって家族に迷惑をかけ続けることで、
僕自身も精神的にかなり参ってきていました。そして気持ちが切れました。もういいや、って。
こうして一度はシーズンパスを手放したのです。
 
やっぱり、本当の意味で楽しむには、無理をしたらいけません。
家族に迷惑かけていませんか?
職場に迷惑かけていませんか?
サッカーは、アルビレックスは、ずっと続いていきます。
これからもずっと、この街にあり続けます。
それぞれが無理のない範囲で、アルビレックスと関わっていきましょう。
それが、末永く楽しんでいくための秘訣ですよ。
僕を反面教師として(笑)、皆さんが同じような過ちをされないことを願ってやみません。
 
さて、それから10年が過ぎ、娘は中学生に、息子も小学校高学年になりました。
去年の夏、妻の計らいで、久しぶりに息子と二人でビッグスワンへ観戦に行きました。
あの逆転勝利を飾ったホーム川崎戦です。そこで初めて息子が「また来たい」って言ってくれたんです!
もう、お父さん感激ですよ。(それまで何度か一緒に観に来たことはありましたが、反応薄かったので。)
それからはホームほぼ皆勤です。父子の思い出づくりにって妻も応援してくれてます。
 
そしてめでたく10年ぶりのシーズンパス復活!!
今年は息子と一緒に、ACL出場を決めるであろうシーズンを楽しみたいと思います!
次の目標は、妻と娘をこっち側に引きずり込むことですね(笑)。
でも無理せず、あせらず、です。
アルビレックスは、サッカーは、ずっと続いていくんですから..。


早川厚志
1974年、燕市生まれ、新潟市在住。職業システムエンジニア。
3年前、長年勤めた会社を退職して独立。株式会社アットエーシステムを設立する。
(とカッコつけてみましたが、実際はフリーのシステムエンジニアみたいなものです。)今後もゆるく長くアルビレックスと付き合っていく予定。