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【燃え上がれ清五郎】らしさってなんだ?
2014年8月22日
天皇杯、負けましたね。
なんて書きづらいんでしょう。
さて、初対面の人にアルビレックスを応援していることを話すと、よくこんな質問をされるんです。
「なんで新潟を応援してるの?」
なぜ他のチームのサポーターにならずに、ずっと新潟を応援しているのか?という意図の質問だと思うんですが。この質問に対して「出身地だから」という答えしか持ち合わせていませんでした。僕は、新潟を離れて10年以上経ち、もう新潟より長い期間、神奈川に住んでいるので、マリノスやフロンターレを応援していてもおかしくないわけです。じゃあ、なんで新潟なのかと改めて考えてみたんですが、、、
新潟が好きなのか、新潟の人が好きなのか、アルビレックスのサッカーが好きなのか、うーん。わっかんない。
仮に、アルビレックスが新潟のチームではなく、他の地域のチームだったら?僕自身はそれでもアルビレックスを応援していると思います。なんとなくですが。
アルビレックスらしいサッカー、そしてアルビレックスらしいスタジアムの雰囲気が好きだからなんだと思います。たぶん。
じゃあ、そのらしさってなんだ?って話。
新潟らしいサッカーってなんでしょう?
諦めずに最後まで走ること。なんてよく聞くけど、諦めず最後まで走るチームなんていくらでもあるし、当たり前に求められていることなんじゃないかなー。
そもそも、この暑い中、もっと走れは無理な話だし。
と頭の中で、押し問答。
ここのところ、らしくない試合が続いていますし、選手の移籍が立て続けにありました。
えのきどさんが、「ファン、サポーターは生身の人間だから、(選手が)あんまり入れ替わると感情が追いついていかない」※と書いていましたが、
まさにそんな状態。心の中がグチャグチャで整理がついてない感じ。
一方で、意外と冷静な気持ちもあります。
楽しくなければ、サッカーじゃないと思っているので、今の状況も楽しんでいる自分がいます。
それは、もうひとつレベルの高いチームになるための変化なら喜んで受け入れたいという気持ちがあるからです。
本当は、絶対的な新潟らしさなんてないと思います。
でも、これまで積み上げてきた、らしさがなくなるほど、ヤワじゃないと思っています。
勲がいないから新潟らしさはなくなるのかというと、なくならないはずです。
天皇杯3回戦・J2長崎戦で直接FKを決めて先制した後、本間勲の背番号「15」をアピールする田中亜土夢=20日、 デンカビッグスワン
らしさは常に変化していて、今まさに、見えやすい部分が変化しているのかも。
自分たちらしいサッカーってのは、選手や監督のインタビューでしばしば出てくるフレーズですね。
ブラジルワールドカップの時に、日本らしいサッカーってのも話題になりましたが、
自分たちらしいサッカーをしたら勝てるのかというと、そんなに甘くないと言われていました。
表面上はらしくないサッカーに見えたとしても、試行錯誤している途中なんだなと、今の新潟のサッカーを見ていて思います。
考えてサッカーしているのが伝わってきます。
具体的に言うと、今までのショートカウンターをベースにして、引く相手に対しても崩せるようにポゼッションも高めていると。
チームがしようとしているサッカーに、自分の理解が追いついてない気もしますが。
選手がどんなことを考えながら、プレーしているのかを考えるのは、サッカー観戦の楽しみの一つです。
どんな選択肢の中から、このプレーを選択したんだろう?って問いかけながら見るのって最高に楽しいです。
大宮戦では、Nスタンドで観戦していたんですが、
明らかに数的不利な状況でも「前にいけよ!」という声がよく聞こえてきました。
一人二人でなかったので、みんなカウンター大好きなんだなぁと感じました。
でも、いつまでも同じサッカーを求めていては、勝てなくなる。だから変化していかなきゃいけない。
必要なのは変化を恐れないこと。と自分に言い聞かせてます。
ちょっと偉そうなこと言うと、サポーターはその変化を受け入れるのか試されてるのかなと。
今は、ポジティブな変化の途中なんじゃないかという期待、呑気すぎますかね?
これからも、あーだこーだ言いながらも、スタジアムに通い続けるんだろーな。
※ 8月14日 モバアル「えのきどいちろうのアルビレックス散歩道」 第225回より引用
青木優太
1990年生まれ。新潟市出身、川崎市在住。社会人1年目。小学生の時に通ったサッカースクールがきっかけでサポーターに。新潟→仙台→横浜→川崎と移り住むも、スタジアムに通う日々。関東からもアルビレックスを盛り上げようと活動中。