ALBIWAY ALBIWAY

モアブログ

【燃え上がれ清五郎】Are you strong enough?

2014年8月25日

日本文理高校ナインのみなさん、本当にお疲れ様。ありがとう。
選手たちは本気で真紅の優勝旗だけを目指して闘っていたのだろうから、何も知らない周りの人間がこんな声をかける事は陳腐なのかもしれないけれど、やっぱり感動をありがとう!
文理高校の何が素晴らしいかって、もちろん夏の甲子園でベスト4にまで勝ち上がった事実だけでも、とんでもなくすごいのだけれど、「これが文理高校だ」って野球をして、結果を出している事。もはや伝説となっている2009年の甲子園決勝を闘った時も、今年も、打って打って打ちまくって「打撃の文理」と今や日本中が認識しています。そして、攻撃が注目されがちではあるけれど、しっかりとした守備、新潟人らしい最後まであきらめない粘り強さ。
それは感動しちゃいますよ。
君たちは新潟の誇りだ!
 
 
…と、いきなり野球の話題から始まった、アルビレックス新潟サポーターブログですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
天皇杯でJ2長崎にまさかの走り負け。つづいて先日のリーグ戦で徳島にこれまたあっさり気迫負け(いや、ごめんなさい。現地にいっていないから妄想ですが。)
文理高校の話題から書き始めてしまう私の気持ちを分かっていただける方も多いのではないでしょうか。
切ないですね、本当に。
 
昨日の徳島戦後は天皇杯に続いて、ゴール裏だけではなく、バックスタンドでもブーイングがあったとか。
私は関東のサポ仲間の自宅で、新潟に行くことが出来なかった7人でテレビ観戦でしたが、スタジアムで起こったブーイングに、みんな、まあそうなるよね、と思うのが精一杯でした。
ブーイングって聞いてるほうもそうだろうけれど、やってるほうも悲しいんじゃないかなあ。
 
基本的に私はブーイングはしません。自分がされたら、奮起どころか落ち込みそうだからというのが理由です。自分がやられて嫌なことはやってはいけませんw。
あ、あと、他のチームで試合中に相手がボール持ってるとか何でもかんでもブーブー言ってるの聞いてると、みっともないし格好悪いって思うしね。そんなんより自分のチームの応援しろよって。(同じ理由で試合中の野次は絶対反対。そもそも試合中に野次ってる人って、楽しいのかね?)
でも、ブーイング絶対反対という訳でもなく、負けた腹いせにやっているなら問題外だけど、必死の思いを伝える手段としてやっている場合もあるだろうから。昨日のブーイングは、「最下位の徳島に負けたから」だけでは決してないですよね。
今年これまで積もり積もってきた不満や苛立ちや悲しみ「これが本当に全力の、やりたいサッカーの全てなのか?」という切羽詰ったいろんな気持ちがつまったブーイング、と私は理解しています。(天皇杯のはまた別です。)
ブーイングの是非を問いたいわけではないですよ。そんなの分からないし。
ただ、切ないブーイングだった。こんなの二度と聞きたくないし、聞かせたくない。
 
少し前に、ツイッターでガンバサポと思われる方のつぶやきを偶然見かけました。
 
「前、新潟の試合観てて、試合後ヤンツーさんが『90分ハードプレスをかけ続ける、今日はお客さんが見たいアルビレックスのサッカーをお見せできたと思います』って言ってるの聞いて「そうなん!?新潟サポはそれが観たいんか!」ってすっげぇ目から鱗やったわ。それがそのクラブサポの総意ではないやろうけど、各クラブのサポーターがそれぞれ異なるサッカーを観たくてスタジアムに通っているかと思うと面白いよね。それこそ日本全国いろんな所にクラブがある意味の一つよね」
と。(知り合いの方ではないのでお名前は伏せますが、全文そのままです。)
 
私もこれ読んで、目から鱗でした。
そうかー、新潟以外のサポの燃え上がるポイントはここではないんか、って。
ガンバ大阪であれば、今年のサッカーはあまり知らないからイメージだけど、やっぱりパスをつないで、がんがん点を取って取りまくる、たとえ守備が後回しでもとりあえず攻撃!攻撃!攻撃!みたいな感じなのかな。(たしか前、ガンバさんはそんなスローガン出してましたよね)。
確かに面白いわ、この視点。
でも、それと同時にちょっと悲しくなりました。
 
このツイートを観たのが8/17。
ホームで大宮に勝った翌日でした。
この日、私もビッグスワンに行っていて、いつもと違う場所での観戦でしたが、初めてお会いする方々と試合後何度も何度もハイタッチをして抱き合って喜びました。
その前々週のホームセレッソ戦、このときは90分が終わったときに思いがけず涙が出ました。勝ち点3って、こんなに嬉しいのか~、って泣いている自分に驚きながら勝利のチャントを叫んでいました。
でも、勝ち試合ですら、上記のガンバサポが驚いていた、新潟サポが、私が観たいサッカーでは無かったんだよな、って悲しくなったんです。
 
少し前に、若いころから苦労している姿を見続けてやっと去年Jリーグを代表するベストプレーヤーにまで上り詰めた川又堅碁選手、このタイミングで、彼だけは私たちと一緒にずっと闘ってくれると疑っていなかったレジェンド本間勲選手が、奇跡の残留をきめた時に人目もはばからず号泣してくれた坪内選手が次々と新潟を離れ、正直私はずーっとずーっと、多分今も、もやもやをひきずっています。しつこい人間ですみません。
(これに関しては言いたい事は沢山あるけれど、1万字くらいになっちゃいそうだし、そもそも事の真相を知らないからこれ以上は書きませんが。)
 
でも、優勝するためにはこういう事だってあるんだ、つらいけど前を向こう、って必死に思い込もうとしていました。
今のアルビレックスのサッカーは、私にはあまり面白さが分かりません。というか、どういうサッカーを目指しているのかが正直分かりません。気持ちなんて見えるわけ無いのに無茶言いますが、でもどうしても勝ちたいって気持ちがやっぱり見えないのが不安で不満です。でも、全力プレス、カウンター頼りのサッカーからひとつ前に進むためには必要な事なんだ、って自分自身に言い聞かせていました。
そう思うために、どうしても勝利が欲しかった。
こうやって書いてみて良く分かりました。
私は自分が納得するためにチームに勝って欲しかったのか。弱いなあ。
 

よく言われる言葉ですが、「応援する人間は、応援される人間より強くなければならない」
うん、ゴメン。私、強くなれてなかった。
 
元日本代表監督、岡田さんが言っていた言葉「サポーターはチームとともに闘う中で感動を得る。ファンはお金を払って感動を買う。」
 
結局なんだかんだ言っても私はアルビレックス新潟が大好きですよ。
だから、文句言ってないで応援しろって話ですよ。
でも、でもでもさー、ともやもやしている自分はどうすれば良いのでしょうか?
 
などと思いながら、いったいどうやってこの文章を終われば良いのかねえ、とグダグダとやっと開いた徳島戦後の成岡選手のコメント、これを信じてやっていこう。
 
『気持ちを見せないといけないし、うちのサッカーはそれがベースと言っても過言ではない』新潟日報モア、8/23の記事より
 
ありがとう成岡選手。
成岡選手は新潟に来た時は、うまくてスマートで走るのが苦手で、これはすごいけれど新潟の選手とは全然違う人が来ちゃったぞ、って私史上最も思った選手でした。でも、私の勘違いだったのか、成岡選手が努力して変わったのか、今では誰よりも新潟っぽい選手だって思っています。彼がこう思っているなら大丈夫。もう一回信じて応援するしかない。私って我ながらなんて単純なんだろう。
 
今日のモバアル「アルビの鼓動」で、大中さんが言及してくれていました。
 
「以前、柳下監督は新潟のサポーターについて、『力を出し切れば負けていても納得してくれる。逆に勝っても、力を出し切らなければ納得してくれない』と語っている。では、ここ数試合のチームの戦いぶりは、監督の目にはどう映っているのだろうか?」
 
有料サイトの記事なので、ここには記載しませんが、柳下監督だって、今更だけど分かっているはずなんだから。前述の『90分ハードプレスをかけ続ける、今日はお客さんが見たいアルビレックスのサッカーをお見せできたと思います』ってコメントしてくれたのも柳下監督なんだから。そもそもそのサッカーを作ってくれたのも、柳下監督であり、新潟の選手なんだから。
 
ああ、本当にグダグダで情けないブログでごめんなさい。
結局分かっている事は、私がアルビを好きで、応援するしか出来ないということ。
2012年の奇跡の残留の時に学んだはずなのに、人間ってダメだわ、すっかり忘れていましたが、「あきらめたらそこで試合終了ですよ。」
 
今や全国に「強豪校」と名を知らしめた文理高校でさえ、2009年、決勝の試合を見せるまでは「たまたまトーナメント運が良かっただけ」「打つだけで残塁ばっかで効率的じゃない」って散々言われてましたよね。
それどころか、数年前まで、新潟の高校野球は1回戦負けが普通、って言われてたんだから。
 
こっからもう一回、アルビレックスを、サッカーをまずは楽しまなければ。
そのためにも、ため息少な目、拍手多め。
楽しくなければサッカーじゃない!
Enjoy football!!
 
<追記>
文理高校がベスト4へ残った試合、逆転2ランを打った新井君への大井監督の談話が心に響きました。
「表に出すんじゃなくて、新潟人特有の秘めたファイト。言われた事は素直にやる子。
怠けたり力を抜く事は一切しない。」
これって、アルビに限った話じゃないんですね。
やっぱり県民性ってあるのかあ。なんだか嬉しかった。
そして、強豪校となってきた文理高校には県外から希望して入学してきた選手もいる事でしょう。今の選手は2009年の文理野球に憧れて入学してきた選手も県内外問わず多いそうです。でも、新潟でがんばって、新潟らしく、文理高校らしくがんばってくれた選手はみんな新潟の誇りです。
モバアルによれば、アルビでも、新潟出身以外の選手もみんな「文理高校どうなった?」と気にしてくれていたとか。どこ出身だろうが、新潟でがんばってくれている選手はみんなアルビレックスファミリーです。家族が苦しんでいるときは一緒にがんばろう。そして嬉しい時は一緒に喜びを爆発させよう。
指宿選手、来ていきなり悲しいブーイングを聞かせちゃってごめんね。
「いや、これは本来の新潟スタイルじゃないんだ」って言っても特に彼にはピンと来なくてもしょうがない。私たちもこっから挽回していこう。


 今井 浩美
1973年生まれ。新潟市で生まれ育つも、大学進学とともに県外へ。以後、京都→大阪→愛知を経て、最近東京に引越してきました。J1昇格とともにサッ カー観戦にはまった、まさにア ルビバブルの申し子。新潟を離れた年月と比例して新潟愛が強くなるな、と感じる今日この頃。ビッグスワンへは年数回、西日本アウェイを中心にゆるく応援を しています。