モアブログ
【Still growing up】 雨のち晴れ
2014年8月27日
こんにちは。栗原です。1カ月前、このブログを書いた時よりもチームは大変というか・・・深刻というか・・・より苦しい状況になっております。僕個人としては、新潟に帰省し、多くの懐かしい顔と会って話したり、サッカーもしたりと、心の洗われる期間を過ごしたのですが、やはりアルビがこのような状況だとモヤモヤがあるわけです。
現在のチームの状況に対して、結論から言わせてもらうと「我慢の時期」だと思っています。これは先日ラジオで、えのきどいちろうさんが「工事中」と表現されていたことに加えて、僕の信頼している友達で、各駅停車やヒッチハイクなど様々な手段を使って全国どこでもアルビを見に行っているK君も「我慢」ということを話していたことから、僕も確信を持った次第です。
カウンターだけじゃなくてポゼッションもできるように。
それはより安定して、強いチームになるためだということ。産みの苦しみの時期だと思っています。
でも・・・僕はカウンター結構好きなんです。または、速攻の時に活きるスピードを持った選手が好きとも言えるかもしれません。
昔の話になりますが、アルビで言えば鈴木慎吾選手が大好きでしたし、今は『カミソリ』のような選手が自分の中でツボでして、FC東京の武藤嘉紀選手は、まさに「ザ・カミソリ」な選手です。また、サッカーではないのですが、ついこの間まで行われていたバレーボール女子のワールドグランプリ・決勝ラウンドで、驚異的なスパイク決定率を誇っていた長岡望悠選手(Vリーグ・久光製薬スプリングス所属)が、『カミソリスパイク』と呼ばれるスパイクを放っていて、確かにサッカーの『カミソリな選手』と似たような、ワクワク感がありました。
すいません、話がそれました。
カウンターが好きなのは、反町康治監督(現・松本山雅FC監督)時代のカウンターが、印象的だったからなのかなとか、いまも自分を解明している最中なのですが、カウンターは好きなんです。
しかし、カウンター「だけ」では、継続する強さを保持するのは難しいと思います。
基本的にカウンターは「弱者の戦術」などと言われています。なかなかボールを持てないから、それだったらしっかり守って、奪ったら相手の守りが薄いうちに「行けー!」という感じ。だから、カウンターが特徴のチームは相手に研究されて、逆にボールを持たされると、なんだか窮屈になってしまう。なんていうことは、日本に限らず万国共通です。
『そういえば、来年から2ステージだから、カウンターでも勢いに乗っちゃえばタイトルとか取れんじゃね?』と、いま書いていて、ふと思いましたが、リーグの「システム変更の恩恵」を受けたみたいに思われるのも、なんかアレだし、そもそも半年、1年の強さなら結局変わりませんし、安定した強さが大切なんです。
ボールを持っている方が、サッカーでは優位なのは至極当然なことです。「攻撃は最大の防御」とよく言いますが、「ポゼッションの質を上げる、そして遅攻も速攻もお手の物」というふうにするため。今は我慢なのだと思います。
前回のブログで『アルビの選手は、ヒーローみたいな存在だから怒れない。でも、時には叱咤も必要だと思った』ということを書きました。そしていま、この苦しい状況に対して、僕は叱咤ではなく、見守りたいと思いました。なぜなら、適切な怒り方が僕にはわからないからです。悔しいですし、苦しいですけど、そいういったことは、選手たちだって思っているはずです。選手たちは、サッカーで生活をしているわけですから。僕なんかには想像できないほど、「悩み」、「もがいている」かもしれません。
そう思うと、とてもじゃないけど厳しい声はかけられないのです。
『俺は信じている!』
『俺がついている!』
そんな気持ちを届けて、少しでも選手の苦しみを軽くできればというのが僕の考えです。
デンカビッグスワンで8月2日に行われたC大阪戦の前、ゴール裏に掲げられた横断幕。
「やるか やられるか ただそれだけ。やろうぜ!!ピッチには様々な想いがある!全力で共に!」
「やるか やられるか ただそれだけ。やろうぜ!!ピッチには様々な想いがある!全力で共に!」
僕はサポーターとして、大事にしている言葉があります。
『晴れた日に一緒に歩いてくれる人は多い。しかし、雨の日に一緒に歩いてくれる人こそ、本当に思ってくれる人』
現在、Jリーグ3部のAC長野パルセイロで監督をされている美濃部直彦さんが、以前仰っていた言葉です。僕が家を出ると、雨が降り始めることが多いですが(ごめんなさい、ふざけました)
どんな形であれ、雨の時、なかなかうまく行かないときにこそ、意地でも一緒にいたいなと思っています。
サッカーのことと、サポートのこと。2本立てのようで、まとまりがないですが、この苦しい状況で僕がいま感じていること、思っていることは、こんな感じです。
あと、帰省していたので、アルビの試合後、久々に両親とも感想を述べ合う機会が続きました。そこで僕は、父親とアルビについて意見を交わし、そしてぶつかり合いました。僕のように根っからの「サッカー馬鹿」ではない父親と、サッカーについて話をし、対立する日が来るとは・・・なんだか嬉しかったです。
でも、こんな風にいつの間にか、家でアルビやサッカーを語り合うようになっているのは、我が家だけではないと思うのです。これは着実に、新潟に「サッカー文化」が根付いているということなのかな~と、なんとなく思ったりしています。
ただ、新潟県の人口は約230万人。まだまだまだ、成長の余地はあるんですよね。この苦しい状況は、「奇跡の残留」の時のように、新潟がさらに素敵な「サッカー県」に近づくために必要なことなのかも!?
PS
NegiccoのCD買います!これだけは言いたかったので。
栗原和裕
川口選手や小塚選手と同じ1994年生まれ。ビッグスワンのご近所で生まれ育つ。小中高と多感な時期をサッカーに捧げる。大学進学を機に埼玉へ移り、アル関若手プロジェクトのメンバーとして稼働中。県外に出てからアルビ、そして新潟のいいところ学び、実感中。