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【Still growing up】橙ヒッチハイク紀行

2014年11月19日

 はじめまして、石川と申します。先月、清水戦~鹿島戦にかけてヒッチハイクで回ってきたのですが、その事について記事にしてみないか?というお話を頂いたので、作文程度ですがヒッチハイクの思い出について少し書かせていただこうと思います。
 
 僕は今シーズン全試合に足を運んでいて、交通手段は高速バス(主にピンクの某バス)、青春18切符、ヒッチハイクです。ヒッチハイクは新潟×3、PSM仙台、神戸、大阪、名古屋で行いました(全て往路だけですが…)。今回はその集大成として鳥栖戦でヒッチハイクをしたいと考えていました。リーグ日程を見ると4日前にはA清水戦、翌週にはH鹿島戦、おっ、これは!…どうせなら全部ヒッチハイクで行っちゃえ!!という事で、日程的には多少厳しいかとも思いましたが、東京→清水→鳥栖→福岡で日本シリーズ観戦→通り道の富山vs栃木→H鹿島→レディース・ベレーザ戦で東京多摩陸!という14日間で西日本をぐるんと回ってくる計画を立てました。 

PhotoGrid_1415945196959.JPG                                   (左→右の順で上から)清水、鳥栖、ヤフオクドーム、富山、新潟、多摩
  
 僕の本業は学生です。2週間も学校を休むという事は職務放棄。でもどうしてもやりたくてやりたくて、学費を払って貰っている両親に心の中で土下座をしてこの旅を決行。この2週の間に中間テストやレポート提出がありましたが各教科の先生方にこの旨を説明し、テストとレポート提出をずらしてもらいました。
 
 東京→東京のヒッチハイクを少し長くなりますが簡単なダイジェストで説明します。
10月21日、TDL帰りの名古屋の女子大生に富士川SA(やったぜ!)→22日清水戦後、サークル旅行御一行に草津SA(到着後寝袋仮眠)→23日、仕事休みの男性にハーレーで西宮名塩SA(ヒッチハイカーと遭遇して一緒にヒッチハイク)→出張帰りの方に勝央SA→社会人3人組に広島市街・半日広島観光・徒歩で宮島SAに侵入後寝袋泊→24日、社内旅行バスで壇ノ浦PA→営業帰りの方に古賀SA(24日昼に九州上陸、時間があるので桜島を目指す)→3台乗り継ぎなんやかんやで24日深夜に鹿児島入り、一泊させてもらい翌25日、1日鹿児島を案内してもらう。→26日、バスで移動し鳥栖戦→28日ヤフオクドームで野球観戦→29日、熊本の踊る公務員という方々に下松SA→広島女性に広電井口駅・徒歩で宮島SA侵入→老夫婦にJR大崎駅・徒歩で草津PA侵入→トラックで一気に深夜の柏崎駅・始発電車で実家へ(奇跡的に1日で九州から新潟)→11月2日鹿島戦後、勝って上機嫌の鹿島サポ3人組に東京自宅の最寄り駅→3日、自宅から自転車でレディース戦多摩陸!という旅でした。(※富山vs栃木は実家から鈍行で行き、本間勲選手の姿を見てきました。)道中警察に職質されるなど若干のトラブルもありましたがほぼ予定通り終了。移動距離は高速道路上だけだと2725.4km、2週間といえどヒッチハイクをしていたのは正味5日程度でした。

IMG_20141026_063916.JPG                                                        桜島

 この旅で1番強く持った思いはやはり感謝の気持ちとリスペクトです。こんな得体の知れない男を車に乗せてくれる優しいドライバーの方々、差し入れなどもたくさん頂きました。今回15台の車にお世話になりましたが、みなさんに頭が上がりません。各試合会場では頑張れよとサポーターの先輩や友人から励ましの言葉やここでもまた差し入れを頂きました。自分の好き勝手でやっているだけなのに皆さんにとても良くして頂きました。「ありがとう以上の言葉があればいいのに」心の底からそう思います。

IMG_20141024_115953.JPG                                                             関門橋

 それともう1つ、ヒッチハイクを重ねる事で感じた事があります。それは『アルビレックス』の知名度です。関越道など新潟周辺やサッカー経験者の方を除くと『アルビレックス』の知名度は高いとは言い難いです。どんな方でも、マリノス、レッズ、ガンバetc…王御所の認知度はほぼ100%「あ、そう言えば新潟にもチームあったね…確かJ2だっけ?」こんな悔しい会話を何度繰り返したか「こちとらJ1 11年目じゃーー!」くじ運が悪かっただけかもしれませんがこれが現実かと実感しました。しかし、道中出会った方々にはアルビについて知ってもらえたこと。『僕がアルビに行くために馬鹿をしている』というエピソードが、友人間の会話に入る事でアルビの存在を知ってもらえたこと。自分が楽しいからやっているだけのヒッチハイクですが、少しは『アルビレックス布教活動』にもなったのではないかと思います。ほんの1ミリだけですが。
 

 今年はなかなか上手くいかないもどかしいシーズンでしたが、楽しみな選手はたくさんいます(個人的には特に指宿洋史選手)。来シーズン、日本中を黙らせるプレーと応援でアルビレックスを全国区のチームへ、世界に羽ばたけるチームへとしていきましょう。
 


 石川ゆうき
鳥屋野潟のほとりで生まれ育ち大学進学で上京。現在は東京Vとお友達のT京大学2年生。土曜日はアルビ、日曜日はJ2,J3、JFLなどを観戦。試合内容と各スタジアムの雰囲気・エロさを味わっている。