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No.310
横浜FC戦号2022年6月26日 発行

  • プレビュー

    見どころ vs YOKOHAMA FCby あるけん @alken_alb

    さあ、後半戦一発目のアウェイゲーム。前半戦のアウェイ戦績は3勝5分け3敗。勝てない勝てないと言われてきたが、尻上がりに調子を上げてきた。とはいえようやく五分で、このペースを続ける気なんて毛頭ない。敵地であっても強さを見せつける、そんなチームこそが昇格にふさわしい。その高みへの一歩目となるのが今日の横浜FC戦だ。

    今季から指揮を執る四方田監督は4年間コーチとして師事した札幌のペトロヴィッチ監督のスタイルを踏襲し、ボールを握りながらピッチを広く使ってゴールへ向かうダイナミックな戦いを見せている。攻撃ではボランチが下がって4バック+アンカーへと変形。後方でボールを回してプレスをかいくぐると、横幅いっぱいに開いたWBへ繋いで一気にスピードアップ、そしてゴール前へのクロスに複数人が飛び込んでフィニッシュへ持ち込む。このスタイルには正確なパスワーク、精度の高いサイドチェンジやクロス、ゴール前での決定力などポジションごとにクオリティの高さが求められるが、手塚、長谷川、小川を筆頭に各ポジションにクオリティの高い選手が揃っているからこそ今の横浜FCがあると言える。

    その強みを封じる策を講じたのが17節のビッグスワンでのゲーム。横浜FCが大外からのクロスでも簡単に仕留めてしまうなら、ゴールに近づかせなければいいじゃない、とばかりに新潟が開始直後から怒涛のプレスで押し込んで電光石火の先制点。そしてマンツーマンで守る相手をダイナミックな動きで崩しきった2点目。キックオフの勢いそのままに相手陣地で戦って出鼻をくじき、試合の流れをモノにした。後半は押し込まれる場面が増えたが、SHも下がってWBを抑え、クロスも粘り強くはね返した。勝ちにこだわり、プラン通りに相手を封じきった戦いぶりは、小見の大活躍もあって前半戦の中でも印象深いゲームだった。

    それを踏まえての今回のゲーム。新潟としては前回同様に相手のボランチ周辺をいかに上手く使えるか?がポイントになり、横浜FCとしては第1戦で不発に終わった攻撃陣にいかにボールを供給するか?がテーマとなりそう。彼らとて同じ轍を踏むまいと策を練るはず。そんな両チームの駆け引きに期待が高まる。

    目の前の敵が最強の敵。それは後半戦になろうと変わらない今の新潟のスタンスだ。まずは最初に立ちはだかるこの強大な敵を倒し、後半戦「も」強い新潟を見せつける。必ず勝つ!

  • AWコラム

    イギョラ!アルビレックス新潟!by 安英学(アンヨンハ)

    アルビレックス新潟を愛する皆さん、アンニョンハセヨ。安英学です。この度「AlbiWAY」へのメッセージの依頼を受けて、嬉しい気持ちでキーボードを叩いています。

    本日は、アルビレックス新潟対横浜FCという事でどちらのチームにも所属していた僕に白羽の矢が立ちました。新潟は僕がプロサッカー選手として初めて所属したチーム。横浜FCは僕がプロサッカー選手として最後に所属したチームです。

    僕は、2002年に立正大学を卒業してアルビレックス新潟に入団しました。大学4年生の時にビッグスワンのこけら落とし(対京都パープルサンガ、現京都サンガF.C.戦)にお招きいただき、スタジアムでの素晴らしい声援と雰囲気を目の当たりにして「このチームで、このスタジアムでプレーしたい!」と強く思いました。

    その後、チーム練習に呼んでいただき、新潟の選手たちと2日間思い切りプレーをしました。初日の練習後に、当時の強化部長の若杉透さんから「この調子じゃ厳しいな」と言われました。2日目は背水の陣で臨みました。対人の練習がメインだったので新潟でプレーしたいという願いと魂を込めて、体を張ってプロの選手たちと競り合いました。練習後に反町監督から「1対1強いじゃねえか。来年待ってるよ」と言ってもらえました。夢が叶い、スタートした瞬間でした。こけら落としに呼んでくださり、練習参加の機会を与えてくださった若杉さんの期待にも応えられて良かったです。

    新潟ではチームメイトやスタッフをはじめ、「人」に恵まれました。新潟で出会った人たちとは家族のような絆で結ばれ、今でも新潟に行くと故郷に帰って来たような気がします。また、新潟では背番号17をつけて3年間プレーしました。それまで17は特に好きでも嫌いでもなくほぼ関心のない数字でした。ただ、3年間本当に多くの声援を受けた「17」は、今では僕にとってかけがえのない大切な数字になりました。

    2016年シーズンを最後に、ここ横浜で僕は現役を引退しました。このスタジアムでも「17」は熱く温かい声援を受けながら、魂を込めてプレーする事が出来ました。僕にとって大切なチーム同士の対戦をとても楽しみにしています。

    どちらもJ1昇格を狙う上では大切な一戦です。ここニッパツ三ツ沢球技場に集まった観客を魅了するような素晴らしい試合になる事を願っています!

  • AWコラム

    come on baby, light my fireby SW

    熱心な弊紙の読者の方であれば覚えているかもしれないけど、去年の大一番・京都戦号で2003年の広島・川崎との直接対決の歴史を振り返り、その重要さについてのコラムを書いた。その記事の中で去年の新潟の20節終了時点の勝ち点が03年のそれと全く同じだったと書いたのだけど、翻って今年、21試合終了時点で勝ち点42という数字は、なんとまたしても03年と全く同じなのである。しかも03年が得失点差+19に対して、今年が+18とほぼ同等。今年もあのJ2での最高の成功体験である03年のような道を辿っているのである。

    しかも言うまでもなく、今年は新潟と仙台と横浜FCの三つ巴の争いの様相を呈しており、これは嫌でも03年の新潟・広島・川崎の三つ巴の戦いを想起してしまう。そうなれば直接対決の結果が、そのままリーグの趨勢に影響を与えると言っても決して過言ではないだろう。

    そこで前述の昨年のコラムと重複するのをご容赦頂いて03年の直接対決の結果を見ると、広島とは1勝1分2敗、川崎とは3勝1敗(03年は4巡方式)となっており、広島には負け越したものの、川崎にほぼダブルを食らわせたのが、最終的に川崎を勝ち点3差で退けた要因となったのである。そうなると、既にホームで勝利しているこの横浜FCとの2試合目が、どれだけ重要かを改めて痛感するのだ。

    思えば、アルビレックス新潟は今までも何度もこういったビッグゲームを経験してきた。もちろんそれは勝利の歴史だけじゃなく、02年の長居や、15年のナビスコ準決勝・ガンバ戦なんてものもある。でも、それ以上に、03年の最終節や、12年のアウェイ仙台戦といったヒリヒリするような大勝負に勝ち、その勝利が目標に直結したという歴史を知っている。

    もし2022年がこのチームにとって大願成就の年として記録されるのであれば、この試合に現地にいて、極めて重要な6ポイントマッチで見事勝利を手に入れたという事実は、これからもずっと語り草になると思う。02年の長居や03年の最終節知らないよ! とか、そもそも生まれてないよ! って人なら、この試合が20年後の同様の伝説の試合になっていくのである。それは今ここにいるあなただけに与えられた権利なのだ。

    だから今日、この痺れるような大勝負を楽しもう。愛するこのチームが繰り広げるサッカーに酔いしれよう。10.23の歓喜の大爆発の導火線は、きっとこの試合なのだ。そう、前から散々言っているアレである。すなわち、火傷させてくれこのゲーム、と。

  • とりさわメモ

    Vol.12 王者by とりさわ @torifoot8

    昨年反省したことは、今のくらいの時期に「J1昇格内定者」という裏アカウントを作ってしまったことです。作った途端あれよあれよと順位が下がっていき、友人からは「新潟首位は春の季語」なんて煽られたりもしました。Twitterでもたびたび自分の主語を「王者」と記載してしまう癖もありました。ところが調子に乗り出した時にあれよあれよと順位が下がっていき、J1サポの友人からは「来年遠征に来るんじゃなかったの?」と煽られました。そして今シーズン現在、好調で1位です。ときどき主語を「おu…」と言いかけてしまいますが、まだ冷静を保っています。シーズン後半もこの調子で口を謹みながら楽しみたいと思います。

  • 次節アウェイ情報

    次節アウェイ情報 ザスパクサツ群馬戦by えりか

    明治安田生命J2リーグ第27節 7月2日(土) 19:30 Kick Off
    vs ザスパクサツ群馬
    at 正田醤油スタジアム群馬

    グルメ
    群馬県民なら誰もが知るお弁当「鳥めし」を一度は食べてみて! ふっくら炊き上げたご飯の上に、スライスした鶏肉と秘伝のたれがかかっています。しっとりと柔らかい鶏肉の旨みだけでなく、醤油ベースでコクがあるたれが絡んだご飯が絶妙です。群馬県内各地にお食事処やお弁当販売店がある他、ザスパのホームゲームでも販売されるのでJリーグサポーターにも人気。品切れになることもあるから、見かけたら即購入がおすすめです!

    観光
    レトロさが人気の“日本一懐かしい遊園地”、前橋市中央児童遊園「るなぱあく」。入園無料で、メリーゴーランドなど大きな乗り物は1回50円と安い! 大人も乗れます。また約70年前から現存する「もくば館」の電動木馬(下写真)は国の登録有形文化財に指定されていますが、これも1回10円。文化財でも安い…! こちらに乗れるのはお子様のみ。正田醤油スタジアムまで車で約5分と近いので、試合前にお子様を連れて行ってはいかがでしょう?

    アクセス
    □電車で行く/上越新幹線 JR高崎駅で下車、JR両毛線 桐生方面行きに乗り換えてJR前橋駅へ。前橋駅からはシャトルバスが出ています。□シャトルバスで行く/JR前橋駅南口からシャトルバスが、試合開始3時間前から30分前まで、30分間隔で運行(所要時間約15分)。片道大人250円。□車で行く/関越自動車道 渋川伊香保IC下車。国道17号線を前橋方向に進み、県営競技場東交差点で右折。敷島公園河川敷駐車場と河川敷ばら園臨時駐車場は計900台駐車可能。利用料は無料です。

セイゴロー日記

Vol.110全身でアイシテルby えす

全身でアイシテル

サポートソングス

アイシテルニイガタ
俺達がついてるさ新潟 火傷させてくれこのゲーム 俺達がついてるさ新潟 伝えたい この想い アイシテル ニイ・ガ・タ!

デンカビッグスワンスタジアム

片道 340.5km (直線距離) /
シーズン通算 15676.0km (往復)

ニッパツ三ツ沢球技場

歴代アウェイ対戦成績

7勝0分2敗9戦

初対戦 2001年/通算対戦成績 17勝0分4敗(21戦)

編集後記
私のサポーター生活は21年前の6月、まさにこの三ツ沢での横浜FC戦から始まりました。手が届きそうなほど近いピッチを選手たちが駆け抜け激しく競り合い、一つにまとまった新潟サポは楽しそうに応援し、胸が踊りました。そんなエモい場所であるばかりか、今回は昇格争いのライバル同士。ヤケドさせてくれるゲームを期待しています。そしてかつての私のように、初めて観戦に来た誰かにとって今日が大切な日になったらいいな。(えりか)

□編集長=ニラサワ □編集=SW、hama、えりか、きょーへー、くりはら、はいえん、もう、あんり □ライター=とりさわ、安英学 □イラスト=えす □デザイン=ニラサワ □発行=AlbiWAY編集部 □印刷=プリントサポーターの皆さん