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オレラグ

刺されても食う【展望】第26節 SC相模原戦

2021年8月21日

こんにちは。

夏と言えば俺たちの季節だ、と言わんばかりの蚊でさえ暑すぎると活動しないらしいという話を聞いたのですが、そんなことを確かに実感している8月の第3週です。

振りかえると、連日のように35度前後まで達していた五輪期間中はほとんど被害に遭う事もなかったのですが、ここ最近はまあかゆいかゆい。
基本知らぬ間にやられていてかゆくなってから気付くものですが、犯行中の蚊を発見して現行犯逮捕できてしまうくらい頻繁に狙われてます。

それにしてもあの蚊に『食われる』っていう表現は誰が言い始めたんでしょうか。どう見ても刺されてる(吸われてる)わけじゃないですか。よりインパクトを重視したのか、それとも刺されてるか食われてるか解明されていない時代に先に食われるという表現が生まれたのか、はたまた実際食ってるやつもいるのか。
どなたか自由研究の題材としていかがでしょう。

上げ気味

まじで何の話だって感じですが、暑さのピークを通り越して蚊もまた活発になってきた残暑ですということと、つまり残暑ということは今週末の試合が夏休み最後のホーム戦になりますよということです。
無理矢理でも繋がりましたね。

さてそんな今節の相手は相模原です。
前回のホーム戦で対戦した大宮同様に相模原も前半戦で当たった時から指揮官が交代しています。5月の31日、試合数で言えば16節が終わったタイミングで三浦文丈さんを解任し、17節からは昨季まで大宮を指揮していた高木琢也さんが就任してリスタートを切りました。

就任直後こそ3連敗があり、リーグ戦初勝利までは6試合を要してしまったわけですが、6月に鳥栖から兒玉を育成型の期限付きで獲ったのを皮切りに藤原、成岡、木村を同じく育成型の期限付きで取り、さらに高山、澤上、松橋をノーマルの期限付きで獲り、さらにさらにフリーだった兵働も獲得して戦力強化に成功しました。

 

その甲斐あって中断を挟んだここ4試合で2勝を挙げており、しかも前節は上位の甲府を叩くなど、明らかに高木さんの下で新しくなった戦い方が刷新されたメンバーも含めて浸透し始めて結果もついてくるようになっています。
正直現時点でも降格圏に沈んではいますが、下位の中でもこれから巻き返せそうな雰囲気を一番感じるチームな気がします。

反省を活かして

そんな、言ってしまえば前回対戦とはほぼ違うチームになったとも言えるほどの相模原なので、変化も含めていろいろ挙げてみます。

まずは攻撃面について。

前節相模原と対戦した甲府の伊藤さんも仰っていましたが『少しボールを握るようなチームになっている』印象です。
三浦体制だった16節までは平均ポゼッション41.9%だったのが高木体制になってからの9試合では平均47.5%まで上がっています。
また前体制時はポゼッション率50%を越える試合が2試合しかありませんでしたが、高木さんになってからの9試合ではすでに4試合もあります。

もちろん単純に比較できるものでもなく、あくまでもこの数字は参考程度にはなるのですが、試合を見ていて感じた印象論だけではないというのはデータからも言えるでしょう。

3-4-2-1というベースのシステムを活かして、3バックと2ボランチがビルドアップを担い、WBが幅を取ってシャドーがライン間を狙うというのが基本型です。
ボランチが中央で動き過ぎず、動いても少し脇にズレて顔を出す程度の立ち位置を取ることによって相手の前線をまず牽制します。これも大事なポイントなのですが、やはりその上で相手の守備陣形を見て中間に入り縦パスを受けるシャドーのポジショニングが非常に上手です。そしてそこへどんどん縦パスを供給する3CBのチャレンジ精神みたいなところが新体制で最もポジティブな変化ではないかなというように感じます。

以前までであればシンプルなロングボールが主体だったので、プレスがそれほどなくても長いボールやもしくは外のWBに入れることが多い印象でしたが、中央の白井ももちろんですが、6月以降に加わった藤原と木村というCBの左右を担う2人の積極性は守る側からすると厄介です。

うちとしては、前節の振り返りでも書きましたが3バックの千葉相手になかなか奪いどころがハッキリしないまま時間が過ぎてしまったように感じられたので、今節はどのような手を打ってくるか楽しみにしたいと思います。
一応個人的には左CBの木村が右利きで逆足になるので、そっちへ誘導しつつ、左足で蹴らせて外側で奪いきるみたいな形は狙っていいのかなという気はします。

積み上げたものを活かして

続いて守備について。

こちらも小さくない変化があります。むしろパッと見てすぐに感じる変化はこっちの方かもしれません。
前体制時は3-5-2というシステムを基本としつつ、守備の際はWBが下がって5-3-2となり2トップもまずは相手のボランチを消しつつハーフライン付近までリトリートして自陣にブロックを敷く守備を行っていました。

ただここ最近は、3-4-2-1ということで守備の際は5-4-1となるわけですが、あまり最初から自陣に下がってのブロック守備ありきではなく、最終ラインも上げてある程度ミドルサードにコンパクトな陣形を作るようになっています。
前節の甲府戦なんかはどうしても力関係的に5-4-1で構える時間が長くなりましたが、それでも機を見てボランチの1人が前に出て1トップの選手と共に前からプレスを掛けるシーンも見られましたし、そこでサポートしに行く相手のボランチを連動してシャドーの選手が前から嵌めに行って縦パスを出させないような積極的な守備を行うようになっていました。

前回対戦ではポゼッションが30vs70と圧倒的にうちがボールを持ちながら押し込む展開となりましたが、今回は力関係的に概ねうちが持ててもここまで差が開くことはないかと思います。ましてや前節のうちの試合もチェックしているでしょうから、積極的に奪いに行くことでビルドアップを寸断しにくることも考えられるでしょう。

それでも、じゃあどうするかと言われたらやっぱりそこを剥がして前進することを狙おうということに結局はなってくるような気がします。奪いに来てくれれば背後のスペースは大きくなるわけですから、そこへ運び出せれば一気にチャンスとなり得るでしょう。
ちなみに前節の甲府もそうやって奪いに来られたのをうまく回避して素早くサイドに展開したところから、相模原の守備が準備し切る前にアーリークロスを入れてゴールを奪ってもいました。大いに参考にしたいところです。

最後に

前節のスタメンを見ると11人中5人が6月以降に加入した新しい選手ということで、繰り返しになりますが4月に対戦した時とはほぼ違うチームだと思って臨むべきでしょう。

ただ前回は前回で引かれた相手に苦労したり、引かれてからのカウンターでやられたりもしていますから、新しくなったことでその時のような難しさは少し緩和されるみたいなむしろ好都合なこともあるかもしれません。

まあいずれにしても試合展開に関してはいつも通り当日までただただ楽しみにするとして、とりあえず開幕からの連勝を止められた相手ですから、しっかりホームでは勝ち切ってほしいなと思います。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。