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【燃え上がれ清五郎】新潟人のバンドマンとして

2013年6月27日

サポーターブログをご覧の皆様、こんにちは!FROM CRESCENTというバンドでボーカルとギターをやっています、渡辺賢介といいます。今回大変ありがたいことに、このコラム連載に参加させて頂くことになりました。自分の頭の中はほとんどサッカーと音楽で占められているので、そんな脳内を段階的にご紹介していこう思います。
 
Jリーグがスタートしたのは僕が小学4年の時。それはもうクレイジーと言っていいほどの大変な盛り上がりで、その熱狂の渦に飲まれてサッカーの虜となるのに時間はかかりませんでした。寝ても覚めてもサッカーのことばかり。学校の休み時間も、放課後のクラブ活動もずっとサッカー。そして中学にあがれば部活もサッカー。本気でJリーガーになりたいと思っていたその当時、「あぁ、この新潟にもJリーグに入るようなクラブがあればなぁ。」とぼんやりしていたら、アルビレックス新潟設立のニュースが飛び込んで来たのでした。その時の興奮と言ったらもう言葉にはできません。アルビがその後J1まで駆け上がっていく躍進ぶりは皆さんも御存知の通りですね。
 
そして時間は流れて、いつしか僕の夢はサッカーから音楽へとシフトしていました。大学進学を機に東京へ出て来て、2006年にFROM    CRESCENTとしてデビューしました。もちろんずっとアルビを応援しながら。その後、新潟のFM局でレギュラー番組を持たせて頂くことになり、これはもうアルビ応援コーナーを作って、リスナーの皆さんとガンガン盛り上がっていきたい!ということで、番組をやらせて頂いた5年間、毎週毎週アルビの動向をリポートしながら応援していたわけです。
 
大きなきっかけはそのコーナーの中から生まれました。リスナーさんと一緒にアルビの応援歌を作ろう!そしていつかビッグスワンにその歌を響かせようじゃないか!!という企画を始めたのです。毎週リスナーさんから送られてくる歌詞と、僕の言葉をつなぎ合わせながら、そしてメロディをはめていきながら、「Unitedworld」という大切な曲が完成しました。
 
その曲を持って、初めてビッグスワン脇にある、カナール水上ステージでライブをやらせて頂いたのが2009年のシーズン終盤のことでした。信じられないくらいの寒さの中、精一杯の力で演奏しましたが、集まってくれたのは、もともと僕らを知ってくれていたバンドのお客さんと、関係者の方々。アルビのサポーターの皆さんを巻き込んだ熱狂を作り出すには程遠い内容だったことを覚えています。自分達の実力も知名度も伴わず、理想だけが先走っていたために、地元でありながら自ら“アウェイ感”を作ってしまったライブでした。
 
その後も1シーズンに3、4回、カナールでのライブの機会を頂きながら、どうやったら皆さんと一緒に最高のフリーライブを作れるのか、そしてその熱を愛するクラブに伝えられるのか、この命題と共に毎回演奏に臨んでいます。写真は先月行ったカナールでのライブの様子です。少しずつですが、掲げた理想に近づいている実感を得ています。「Unitedworld」を皆さんが大合唱してくれる時の高揚感は最高です。
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僕が言うまでもなく、サッカーと音楽はとっても密接な関係にあります。そしてこの二つが僕らにもたらしてくれる興奮や感動は、時にどんっと立ちはだかる壁をひょいと飛び越えられるパワーを持っています。この素晴らしさを伝えたい。そんな想いをFROM CRESCENTというバンドの目線を通して、このコラムを綴っていきたいと思います。よろしくお願いします!
 
 
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渡辺賢介
1982年生まれ。新潟県旧亀田町出身。幼なじみ3人で結成されたバンド、FROM CRESCENTのボーカル兼ギターとして2006年にデビュー。ビッグスワン脇のカナール水上ステージでのフリーライブなどを通して、アルビレックス新潟を熱狂的に応援し続けている。2012年には公式サポーターズCD『LA FAMILIA』にて、アルビ応援ソング「Unitedworld」を提供、またチームチャントの「蹴散らせ」や選手チャント「三門雄大」のバンドバージョンでも参加している。