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【燃え上がれ清五郎】脱サポーター論!
2013年7月4日
という事で一巡して戻ってきました。浜崎です。この「アルビサポーターブログ」、火曜日は学生を中心としたピチピチ半人前系コラム「Still growing up」。木曜日は一般社会人(一部プロバンドマンも交じってますが)がウザいほど熱い思いを綴る「燃え上がれ清五郎」が連載される形です。他にもブログの持つ「柔軟さ」を活かし、今後も必要なコンテンツは積極採用していきます。既に他の書き手にもアクセスしていますので皆さんご期待ください。あっと驚くフェイント混じりの書き手になる予定です!
さて、先月、僕のコラム「発見しちゃいました!」ではスタジアム外の活動を積極的にやりながら「アルビレックスを市民化する」事を目標に暴れちゃいますと宣言しています。はい。私若干36歳。もういい大人なんですけど「暴れちゃう」宣言しちゃってます。
これ、何が言いたかったかを補足しながら先に進みましょう。なぜ、スタジアムの外なのか。なぜ市民化がカギなのか。で、それってどうやるんだよ。この3点を順を追って説明しましょう。
1.なぜスタジアムの外なのか
僕は10年間コールリーダーをやりましたが、そのうちの8年間が満員のスタジアムでした。世界中見回しても僕ほど満員のスタンドに恵まれ続けたコールリーダーはなかなかいないのではないでしょうか?でも今の清五郎はどうですか?リーグ4位とはいえまだまだ1万席以上が空席です。あの奇跡のようなスタジアムをもう一度取り戻したい。新潟日報が紙面で「GIANT ORAGE project」の名のもとにもう一度4万人の掛け声をあげてくれていますが、ビッグスワンはどうあるべきかって話です。論ずるまでもない。満員であるべきでしょう。ではそれをどこでアピールすべきか。単純です。ビッグスワンに来ている人にアピールするのではなく、来ていない人たちにアピールする必要があります。つまり、普通の町中で、ビッグスワンに来ていない240万‐3万=237 万人にアピールする必要があるわけです。
アルビレックスがJ1昇格を決めた2時間後に県庁に現れた光文字。職員の寄付金で行われました
2.なぜ市民化がカギなのか
ところが。常識で考えてTVや街中にアルビの広告がガンガン増えることはあり得るでしょうか?あり得ませんね。そんなお金あったら選手獲得に使ってます。そうでなくても選手が引き抜かれるわがクラブ。じゃぁ、金をかけずにアピールするにはどうするか。その答えが駅や読者投稿欄や道路など「公共性の高いところでアピールしちゃおう」作戦なわけです。ところが、「株式会社アルビレックス新潟」ではこれが出来ない。考えてみてください。JRはJEF千葉のスポンサーです。新潟市だって一民間企業に肩入れ出来ないという態度を取ります。県もそうです。でも僕はその壁を乗り越えたいわけです。答えは「市民球団化」です。
3.で、それってどうやるんだよ
べつに株式資本を握って「市民球団でございます」って名乗る必要は無いと思うんです。要は県や、市や、JRや、駅ビルや、新聞社や、TV局のような公共性の高い人たちが「市民の声に応える形」でアルビのアピールや雰囲気作りを手伝ってくれればいい。ポイントは市民の声。これが本当によく効く。3.11以降の「被災者支援活動」で僕らは行政相手にどれだけの無理を通してきたか。実際問題「市民の声」で「公共目的」だと皆が驚くほど力を貸してくれるわけです。要はね、脱サポーターですよ。サポーターと名乗るのをやめて、市民・県民と名乗ればいいんです。市民と県民が支えるクラブ。これは市民クラブ以外のなんなのだ?って話です。
僕の次の野望。それは「新潟駅南口にアルビにちなんだ愛称をつけよう」だったり、「駅からスタジアムへの道をオレンジロードにしよう」だったり、「ゴール裏一部から椅子を取ろう」だったりします。4万人が支えるクラブじゃなく、240万人が支えるクラブ。もっと言うと全世界にいる新潟出身者や新潟ファンが支えるクラブです。
どうですか皆さん?こうやって新潟がアルビで広がって行く姿を想像してみてください。わくわくしませんか?僕がもしアルビを見たことが無い人だったら、そんな風なわくわく空間に興味を持つと思います。楽しいところに人は集まる。新潟は楽しくなければならないのだ!
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浜崎一(はまさき・はじめ)
1977年生まれ。神奈川出身だが、新潟大学進学という理由で偶然新潟に移り住む。大学院時代にJ2初年度のアルビレックスにはまり、その後10年間事実上のコールリーダーとしてアルビレックスの応援の最もホットな部分で活躍。現在はゴール裏を離れ、市民レベルでサポータームーブメントを起こす仕掛け役となっている。