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モアブログ

【燃え上がれ清五郎】サカマガ狂想曲

2013年10月17日

書きにくい。

非常に書きにくいです。もともと、今回の話は、ホーム6連勝にウハウハになり、その勢いで珍しく締切の1週間も前に書きあげておりました。
天皇杯の夢破れた今日、この内容はちょっとな…と、直近の試合に触れた内容に書きなおそうかと思いましたが…書けません。
当たり前です。
私はこの試合に行っていないし、見ていないのだから。
観客が多かろうが、少なかろうか、選手は全力で試合をしているに決まっています。私が行かなかったから、という訳がないのも分かっていますが、それでも結果的に私のように3回戦だから、と行かなかった人も多く、だから負けたのかもしれません。
試合後、大分の選手は「大分の未来のために、この1試合にかけて戦った結果、勝つことができた」とコメントを出していました。選手も私たちも、大分がこのような気持ちで来ることは分かっていたはずでした。本当に強いチームであれば、気持ち、なんて関係ないのかもしれません。でも、新潟は、選手も私もまだそこまでではなかった、って事なのかな。来年こそは行かなくては、と決意しつつ、やっぱり、元々用意していた内容を出すことにしました。
私がこのブログを書いたのは、たった1週間前です。
もう一度、少しうかれた位前を向いて、あとたった6回しかない、今年のチームを応援して行きたいと思います。
 
 
気を取り直して、J1・10年目にして、ついにアルビの選手が表紙を飾った『サッカーマガジン10/1号』、皆様は手にすることはできましたか?
 
県内の書店という書店がものの見事に瞬時に完売。あわてて追加発注した分も完売。コンビニも同様。更にAmazonなどネット販売も売り切れ・品切れ続出。
私は愛知に住んでいるので、新潟の発売日前日に余裕で購入できましたが、みなさんが「サカマガがどこにも無い!」と右往左往されている様子を見て、むしろうらやましくなりました。
他チームのサポーターさんの間でも、新潟でサカマガ争奪戦勃発!熱いな~、楽しそうだな~、と話題になっていたようです。
http://blog.livedoor.jp/domesoccer/archives/52051331.html
※雰囲気は伝わるかと思いリンクを張っていますが、あくまでも2ちゃんねる上で一部の方の感想をまとめたブログになりますので、ご了承ください。
 
ホームでの6連勝、大宮戦では久々の3万人越え、すばらしい連鎖です。
大宮戦の帰り際、たまたま少しお話をしたクラブの方によると、実は前日予想は2万人台だったとの事。当日になってかなり多くの方が、ちょっと見に行ってみよう、と感じてくれたという訳ですよね。これ、凄いことですよね。しかも、勝っちゃいましたからね!!!
 
アルビレックス新潟、再び、来ちゃってるんじゃないの!!!?
 
実際サカマガ新潟特集号はどの位売れたのか?
とりあえず、サカマガHPにイキナリ問い合わせメールを送ってみました。
すると、驚いて下さい。
全国での総売上を見ても、10%以上UPだったとの事でした。
客観的にみると、順位はまだ半分。サカマガ発売日頃は下位にいたはずなのに、全国のJリーグ好きも注目してくれているのでしょうか?
もしくは、アルビ好きの新潟人が全国にまだまだ潜伏しているという事なのか…?
 
どちらもありえます。
実は、サカマガ編集部への問い合わせに対して連絡を下さったのは、新発田出身(旧紫雲寺町)の編集者・高野直樹さんでした。こんな所にも新潟人が!(笑)。
 
そこで、調子に乗って、今回サカマガで特集を組んでくれた経緯や、高野さんから見るアルビレックスなど質問してみたところ、心よくお返事をいただきました。簡単に言うと、アルビ愛のある方がアルビ特集を作っている。良い出来に決まってます!ありがたい。抜粋してこちらに書こうと思いましたが、もったいないので文末に頂いたお返事そのまま載せさせて頂くことに(勝手に)しちゃいました。
 
表紙を飾っているだけではなく、内容もおもしろかったですよね。
「ヤンツーの館」って、そのネーミングだけでも心わしづかみだったでしょ。
正直、熱心なアルビサポの方であれば、どこかで聞いた事がある話もあったかもしれません。でも、選手とインタビュアーの信頼関係がなければ聞き出せないだろうな、というぶっちゃけトーク、一歩踏み込んだ質問、さすがは我らが大中さん。
 
先月の特集号に限らず、サッカー専門誌を本屋さんで見かけて、今回は白黒半ページだけど、買いだ!という回と、なるほどなるほど、と立ち読みですませてしまう回(すみません)、皆様もあるのではないでしょうか?私の場合、結果的にその違いは、大中さんが書いているか、否か、というケースが本当に多いのです。
 
アルビサポーターの方はほとんどご存じかとは思いますが、大中さんとは何者か、と言いますと、
「サッカーマガジンで新潟&鹿島担当を務めた主力中の主力記者だった。それが突然、会社を辞めて新潟市内へ引っ越した。楽勝で副編(集長)張れる人材です。サッカー界に人脈持っているし、あと『相撲』編集部にいたこともあるから編集者&記者として総合力がある。よく引っ張ってきた、というか大中さんは決断してくれたと思いますね。~「越後の紅葉になりなさい」という母の教えを実行に移した(ウソ)大中さんは、つまり、このチームに賭けている。」
お方だとか。※えのきどさんのコラムより引用
 
そんな方が、クラブの社員ではないのに、ほぼ毎日聖篭に足を運ばれ、毎試合足を運ばれて、ほぼ毎日記事をあげてくれている。
選手と同じように、寒風吹きすさむ新潟の冬も、イメージよりずっと暑い灼熱の夏も、体感しながら。ついでに、新潟の枝豆食べまくったり、新米の水加減を間違えたり、新潟ライフも楽しんでくださっている模様。ものすごい事ですよね。
 
また、言わずと知れた、前述のえのきどいちろうさん。
新潟では、モバアルの「アルビレックス散歩道」・新潟日報本誌の「新潟レッツゴー」・プレビューコラム、もう、『アルビレックスのえのきどさん』という認識かと思いますが(笑)、全国のサッカー好きはもちろん、野球、アイスホッケーなどスポーツ全般、他分野でもファンの多いコラムニストさんです。
少し前のものですが、えのきどさんの事をこんな風に紹介された記事がありました。
「えのきどいちろうの紡ぎだす文章には、独特の世界がある。ぼくらはなぜサッカーが好きなのか。当事者にはなかなか言葉にできない、熱くもどかしい思いを、彼は見事なまでに描き切る。初心者から玄人まで、若者から年配者まで幅広いファンに支持されるコラムの名手は、いったいサッカーに何を見ているのか。」
http://www.idream-jp.com/yume/084.php
 
うん、うん、分かる。えのきどさん、新潟を好きになってくれてありがとう。
私の1週間は、土曜日が試合の日、木曜日はえのきどさんの日、(最近は、水曜日は寺川eyeの日)の区切りで回っています。
 
お二人とも新潟に縁もゆかりもないのに、アルビレックスに寄り添って書き続けてくれている。もう、奇跡としか思えません。
 
アルビレックス新潟の宝は選手だけではないという事。
私たちはなんとしてもこの宝を、絶対に、手放しちゃだめです。
私たちに出来ることといえば、これからも、お二人の心に届く応援を続けること。
後は…、貧乏クラブの原稿料がべらぼうに高いとは思えないので(あくまで想像です)、そろそろ新刊が出ると噂の「アルビレックス散歩道2012」単行本や、スミからスミまで見所満載でサカマガが作成した「J1リーグ10年目/記念メモリアルブック」を買いまくり勧めまくる位でしょうか?
また、サカマガ狂想曲のような祭りをやりましょうよ!
 
あ!あと、モバアル(アルビ公式の有料サイト)未加入の方はぜひこの機会に!
別にクラブのまわしものではありませんが、たったの月300円で、大中さん、えのきどさんの話を毎日堪能できます。

※編集部注 2021年現在はモバアルZに変更となり、コンテンツ内容は当時と異なっています。

お二人の広報さんが毎日書いて下さる「広報ダイアリー」も、さしさわりのないオフィシャル的なものではなく、気持ちのこもった、読み応え有る内容です。
負け試合の後、いつも選手を近くで支えている広報の方が日記をあげるのは、正直しんどい事も多いと思います。それでもいつも、言い訳ではなく、かつ前を向いた文章を、試合後の雑務が終わった遅い時間にアップされている訳なんですよね。
勝ち試合の後、スカパー録画を見ると、ヒーローインタビューの依頼にいく広報さんの姿が映ることがあります。選手だけでなく、彼らの隠しきれない笑顔を見ると、私もとっても幸せな気持ちになります。選手も、クラブも、サポーターも一緒に闘っているんだ、って感じる瞬間でもあります。
普段の何気ない選手の話に、やっぱりうちの選手たちはステキな人ばっかりだ、と、より身近に感じ、もっともっと応援したくなるエピソードも盛りだくさんです。
 
アルビがJ1に上がった10年前も今も、県外に住んでいる私の実感では、全国的な露出が特に良くなったとは思いません。むしろ減ったかも…。でも、私が知ることのできるアルビ情報が確実に増えました。大中さん、えのきどさん、クラブスタッフさん、サカマガの高野さん、サポーターのみんなも。色々な方ががんばってくれているおかげですね。
ありがとうございます!!
 
最後に、サカマガ編集部高野さんからいただいた返事です。なんだかほっこりしました。
 
(Q.編集部に新潟県内で売れているらしい、と分かったのはいつ頃ですか。)
東京は新潟より1日早い発売ですが、その時点でツイッターなどで普段より盛り上がっている。そして翌日の新潟での発売日もかなり反響があるのではないかと感じていました。実際に新潟にいるサポーターからも何人か「書店にサカマガがない」と聞いていました。もちろん、内容にも自信ありました。
 
(Q.アルビ初の表紙+特集号を作るにいたった経緯)
編集部の基本姿勢として、「ファンの多いクラブ=ビッグクラブ」というものがあります。ビッグクラブであるアルビをたくさん取り上げたいところでしたが、これまで結果が伴っていませんでした。(09年や10年は少し成績が良かったんですけど・・・・・・)
しかし今年のサッカー(内容)に対しては編集長含め、編集部一同評価していたんですよ。技術面では上位に劣るかもしれないけど、勤勉だし、攻守両面でアグレッシブで、対戦相手をもっとも疲れさせるチームだと、僕も自信を持っていました。あとは成績が上向いてくるのを待つだけでした。
 
今回の企画の一つである「ヤンツーの館」というネーミングは思いつきです(笑)。「ネオ・アルビをひもとく」とか「これがヤンツーマジック」だと普通かな、とか。そもそもマジックなんてなくて、ただ全力で頑張るチームだよな、とか。編集部の仲間のアドバイスを得ながらいろいろ考え、遊び心を持ってそれにしました。雑誌をめくってみたらいたって普通のつくりなんですけど、タイトル勝ちです。
 
僕個人的なことを書かせていただくと、中学の頃からサッカーマガジンを読んでいて、この会社で働きたいと思っていました。会社に入ってからもうちの雑誌(サッカーマガジン)やダイジェストを読んでいましたが、アルビが表紙になったことがないのは分かっていました。(※07年にU-20W杯で亜土夢が代表ユニで表紙を飾っていますが)。
そして2009年に弊社の陸上競技マガジンからこの編集部に異動したときに、アルビが表紙を飾ることが目標の一つでした。
 
サッカーマガジンは刊行形態を変えて月刊となりますが、週刊のうちに表紙を飾れて良かったと思っています。「サカマガがどこにもない!」、とてもうれしい言葉でした。

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今井 浩美
1973年生まれ。新潟市で生まれ育つも、大学進学とともに県外へ。以後、京都→大阪→現在愛知在住。J1昇格とともにサッカー観戦にはまった、まさにアルビバブルの申し子。新潟を離れた年月と比例して新潟愛が強くなるな、と感じる今日この頃。ビッグスワンへは年数回、西日本アウェイを中心にゆるく応援をしています。