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モアブログ

【燃え上がれ清五郎】10年間の時を経て、行こうぜ!アジアの向こう側!(前)

2014年4月3日

はじめまして。関西在住の佐藤といいます。

「ネタは何でもいいから。」とのモアブログレギュラー執筆陣のお一人からのお声掛けがありました。

先日の第5節・セレッソ大阪(桜)戦。春先のアウェイでの桜戦は個人的にメモリアルなゲームが多いです。ということで、この場を借りて、先日参戦した第5節・桜戦を中心にアルビレックス新潟への雑感をば。書き連ねると長くなってしまいましたが、遠く離れた関西のおっさんサポの戯言と思いご容赦下さい。

【はじまりは10年前の桜戦】
◆2004年5月15日、J1ファーストステージ第10節。私が初めてアルビレックス新潟に出会った試合。高校時代の友人の再三の誘いを受け、午前中にあった先輩の結婚式の参列を終えて試合途中からの観戦。ほろ酔い気分で引き出物をぶら下げ、なめた格好でやってきた男の目の前に広がっていた光景は、度肝を抜くに十分で、思わず引き出物の皿を落としたんか蹴ってもうたんかで、割ってしまったほど(笑)

◆新潟から大阪へ大挙してつめかけた大サポーター。選手のワンプレーワンプレーへの大声援。試合もアンデルソンの退場で数的不利になりつつも、選手一人ひとりがあきらめずに走りまくり、ファイトし、前半には鈴木慎吾の同点ゴール、後半にはアン・ヨンハの勝ち越しゴール!熱狂するゴール裏歓喜で飛び交う新潟弁。そして迎えた試合終了のホイッスル。気持ちの入った選手のひたむきなプレーとそれを後押しするサポーター。進学、就職も関西と浪速の水にドップリ浸かった自分が、浪速のど真ん中で強烈に新潟という存在を感じた試合。サッカーどころかJリーグに全く興味がなかった自分の中の新潟人が覚醒アルビサポーターになった瞬間。

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2004年05月16日付けの紙面
安英学選手のシュートシーンが紙面を飾りました

 
◆以降は、機会をとらえては、聖地清五郎への帰省はもとより、全国津々浦々、アウエーに参戦する週末。アルビを通じ、その不条理さも含むサッカーの面白さにはまり、出会った仲間達と親交を深め、観戦中心やけど、なんちゃってフットボールライフを楽しむ日々。一番の犠牲者は、結婚式会場の下見途中で大分アウエーのため抜けられ、本番の結婚式も関西なのになぜかアルビ色に染められ、結婚後も国内旅行先は札幌、仙台、大分、甲府とかに限定され、サポ同士のちんぷんかんぷんな飲み会に同席させられている嫁さんかな(苦笑)。
 
【11年目の桜戦】
◆2014年3月29日、J1第5節。新潟はJ1で11年目の春。フォルランという世界的なビッグネームはもとより、柿谷曜一朗山口蛍南野拓実ら日本代表級のタレントを揃え、上昇気流のC大阪とのアウエー。会場はC大阪が昨年7勝1分1敗と圧倒的な強さを誇るキンチョウスタジアム。会場周辺はたくさんの人で、1年前には見なかったような若い女性同士のC大阪サポ多数。柿谷、南野のとかのレプユニを着た女子多し。もちろん新井場徹とかのレプユニを着た 渋い女子は皆無(笑)。ともかく「セレ女」効果で明らかにライトな客層もとりこみ満員となった会場。「♪ヨーイチローのゴールが見たいー、見たいー」のチャントの大合唱。メインミックス自由での観戦だったので、セレッソサポと呉越同舟ということもあり、まわりは「セレッソ、桜咲く」的な大勝を見越したよ うな予定調和的な雰囲気。

◆でもって試合結果は、皆さんご存知のとおり。惜しくも勝ち点3はとれませんでしたが、私の感覚ではC大阪サポの予定調和的な雰囲気をぶち壊した、「空気を読まない」新潟の試合やったなぁと。前半の最初は、C大阪のパスワークで振られ、ゴール前でチャンスを作られるシーンもありましたが、徐々に新潟のタイ トな攻撃的な守備が効いてきて新潟のペースに。

◆後半なんて、他クラブにきこえた鬼キャンプで鍛えたフィジカルを活かし、完全に1対1や数的優位 で相手を上回ってボールを奪取。自分たちでボールを保持して再三決定機を作ってましたよね。自分たちのミスから、カウンターを受けるシーンもあったけど、 それ以外はC大阪のチャンスは皆無。レオ・シルバのスーパーミドル、ケンゴ(川又堅碁)のドンピシャヘッド、シュート職人ヒデ(岡本英也)のロングシュー ト、田中達也のドリブルにケンゴへのスルーパス。私の周りのC大阪サポを沈黙させてました。

◆それにしても、縦横無尽にピッチを駆け巡り攻守にわたってゲームを支配したレオ。圧巻はゴール前で左サイドからつっかけるフォルランからボールを奪取したシーン。めちゃくちゃ沸く周りの新潟サポ!かたやため息とともに「誰?あのブラジル人?」的な周りのC大阪サポ。フォルラン目当てで来た方々には、JリーグNo1ボランチ、褐色のボールハンター、俺たちのレオ・シルバの凄みが伝わったことでしょう。 

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2014年03月30日付け紙面(実際の紙面では写真はモノクロ)。
岡本選手がドリブルで攻め上がるシーンが掲載されました

(後半へ続く)


佐藤康弘(さとうやすひろ)
1973年新潟市南区(旧・白根市)出身。進学、就職が関西で、気づけば人生の半分以上を関西で過ごす。仕事の都合で計画的な参戦ができないが、時間ができたとみるや刹那的行動でホーム、アウエーに出没中。現在の関心事は、2012年の残留争いのときガンバを応援していた関西人の妻が勲ファンになっていく過程を観察すること。