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モアブログ

【Still growing up】HEROへの気持ち

2014年7月30日

 こんにちは。栗原です。

 暑い毎日にかなりやられております。みなさんも体調にはくれぐれもお気をつけください

 閉幕して2週間ちょっとが経ったW杯。僕は全試合観戦することができ、さらに、えのきどさんも出演されていたスカパーのW杯番組も欠かさず見て、面白かった試合はDVDにし、えのきどさんの番組も心に残った回は保存して、存分に4年に1度のお祭りを堪能することができました。それでお腹いっぱいになったはずでしたが、JリーグはW杯の満腹など関係なく、多くのアルビサポーターさん同様、僕もすぐにアルビの日常へ「わくわく」しながら戻りました。
 
 リーグ戦が再開して3試合が終わりました。

 悔しい・・・苦しい・・・。

 おそらく、みなさんもこんな感じかと思います。3試合とも現地で見ることが出来ましたが、勝利できない、それどころか点が取れない。パスは回るがゴールは奪えず。粘り強く守れてはいるんだけれども、わずかな隙を突かれたり、不運な形の失点で敗れたりして・・・しかも、こんな展開が3つも続いてしまっていて。由々しき事態です。

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3連敗を喫し、ぼうぜんとした表情で整列する新潟の選手たち=27日、等々力

 
 そんな結果が出ていないチームに対して、僕は自分の中でもっと選手に怒ったり、叱咤や要求をしていったほうがいいんじゃないかと思いつつ、結局そういうことができていないという葛藤を繰り返しております。

 サポーターからの厳しい声や要求を聞き、受け止めることで選手たちは強くなっていきチームも強くなっていく。

 いつまでも結果が出ないのに「まあ、次がんばろう」ばかりだと、なんだか良くないのかな~と。もちろん、激励も必要とは思うのですが、優しさだけじゃタイトルは取れないのかな~とか、大した年数ではないですがサッカーを見てきて、育まれてきた考え方として、持つようになりました。
 
 でも実際、川崎戦後の自分は、3連敗はいただけないよな・・・と思いつつ怒れていないのです。それは、自分の中で、アルビの選手はいつまでもヒーローみたいになっちゃってるんです。小学生の低学年のころから見てきて、たくさんのお客さんの前でゴール決めたり必死に守ったりしてる彼らは「スーパーヒーロー」な感覚なんです。

 例えばウルトラマンが、怪獣を相手に苦戦して「カラータイマー」が鳴っても、「がんばれ、ウルトラマン!」って感じですよね。「なにやってんだ!」とか「気持ち見せろよ!」とは、なかなかなりません。そんな感じで選手たちに対しても、なんだか厳しいことは言えずじまい。大学生にもなって、特撮の物語と現実をシンクロさせちゃってる時点で、かなり痛いやつだという自覚はありますが、選手たちもがんばってたとか苦しいだろうなと思って、あんまり怒る気になれないのです。
 
 然るべき時に叱咤したり、感じた時に厳しく怒ってみたり。

 『お前1人が怒ろうが怒らなかろうが変わらないよ』と、思われる方もいるかもしれませんが、1人1人の小さなところが何かを変え得るというのは、オンザピッチもオフザピッチも同じだと思うんです。ディテールが大事だと信じて、やっていくべきだと思います

 あ、もちろん試合に勝って、怒る必要がないというのが、間違いなく一番ですけどね。
 
 怒るとか怒らないとかで葛藤している中でも、1つ個人的にちょっと嬉しい変化もありました。

 この3連敗、本当に本当に心の底から悔しかったんです。

 「なに言ってんだ」と、思われるかもしれませんが、確かに負けて悔しいのは当然ですし、それが嬉しいというのはおかしな話ですが、これは【悔しさ度合い】とでも言えばいいでしょうか。

 新潟に住んでいた頃は、バックスタンドで見ていたのですが、J1に上がって間もないころは、ホームで全然勝てなかったり、ボールもさっぱり繋げなかったりして、それこそ3連敗なんて、まあまああることで、どこか負け犬根性みたいのが、染み付いていました。ともすれば「今日は、まあ負けたけど、こっちのほうがいい攻め出来てたんじゃない」みたいに、ヒーローのように見ていたわりには、偉そうで生意気だったりしていたこともありました。
 
それでも、ここ数年、うちもうまくなり(また偉そうな態度、失礼しました)、ゲームを支配することが多くなりました。そして関東に来てから、ゴール裏で見るようになり、負けるとしばらく呆然と立ち尽くしてたり、どこか遠くをぼんやりと見て放心していたりするサポーターの中にいて、自然と僕の負け犬根性のようなものは払拭されたように思います。

 負けた時の悔しさ度合いが増した分勝った時の格別さも以前よりも増した感じがします。いま思えば、あんな根性持っていていいことなんてないですね。
 
 今回は大変パーソナルなお話で、振り返るとわけわからない話を書かせてもらいましたが、とにもかくにも早くゴール、そして勝ちが見たい!科学特捜隊(サポーター)が、直接怪獣(敵)を倒すことは不可能だからこそ(実は科学特捜隊が怪獣を倒したことがあるらしいけど細かいことは気にしない)、ウルトラマン(選手)活躍してもらわないといけないのだ。

 アルビ戦士たちよ、今こそヒーローになれ!


栗原和裕

川口選手や小塚選手と同じ1994年生まれ。ビッグスワンのご近所で生まれ育つ。小中高と多感な時期をサッカーに捧げる。大学進学を機に埼玉へ移り、アル関若手プロジェクトのメンバーとして稼働中。県外に出てからアルビ、そして新潟のいいところ学び、実感中。