オレラグ
7月の水曜 この街の名は東京 【Preview】第8節 東京ヴェルディ
2020年7月28日
こんにちは。
泰基が期限付きで金沢へ移籍することが発表されました。
今季ここまでは出場機会に恵まれないどころかベンチ入りすら叶わない日々が続いていたので、正直驚きはないですが期限付きとはいえやっぱり寂しいですね。
個人的には同じ中学出身だったり、彼のお兄さんと同級生だったりもしてかなり身近なところから生まれたトップチーム戦士なので特に思い入れの深い選手ではあるのですが、とにかくヤンツーさんの下でたくさん学んで巧先輩と共に大きくなって帰って来てくれることを期待したいと思います。
泰基が期限付きで金沢へ移籍することが発表されました。
今季ここまでは出場機会に恵まれないどころかベンチ入りすら叶わない日々が続いていたので、正直驚きはないですが期限付きとはいえやっぱり寂しいですね。
個人的には同じ中学出身だったり、彼のお兄さんと同級生だったりもしてかなり身近なところから生まれたトップチーム戦士なので特に思い入れの深い選手ではあるのですが、とにかくヤンツーさんの下でたくさん学んで巧先輩と共に大きくなって帰って来てくれることを期待したいと思います。
名門ヴェルディ
さて、また連戦です。
しかも今回は今季3回ある内の最初となるアウェー連戦です。当たり前のようにしんどいかとは思いますが狙うは今年初の連勝です。
ではそんなアウェー連戦の最初に当たるヴェルディについていろいろ書いて行きます。
しかも今回は今季3回ある内の最初となるアウェー連戦です。当たり前のようにしんどいかとは思いますが狙うは今年初の連勝です。
ではそんなアウェー連戦の最初に当たるヴェルディについていろいろ書いて行きます。
現在ここまで2勝3分2敗の勝ち点9で14位につけています。
開幕戦に敗れると中断明け以降も3試合勝ちがありませんでしたが、5節に初勝利を挙げるとその勢いで6節も勝って連勝を果たし、ここ3試合負けなしと好調を維持しています。
昨年の途中から、それまでユースを指揮していたクラブOBの永井秀樹さんが監督となり今季も継続して指揮を執っている中で、昨年のプレビューでも書いたように“80%のポゼッションで圧倒して勝つ”ことを目指しているのがヴェルディというチームです。そしてそんなサッカーを体現するにおいて、永井さんがユース時代から直接指導していた藤本や藤田、森田などに加え井上や高橋、平などテクニックに優れた名門ヴェルディユース出身者が多くメンバーに名を連ねているのも特徴です。ちなみに前節はスタメンのうち半分の5人がユース出身者であり、ベンチには2003年生まれで現在高校2年生の阿野もベンチに入っていました。
開幕戦に敗れると中断明け以降も3試合勝ちがありませんでしたが、5節に初勝利を挙げるとその勢いで6節も勝って連勝を果たし、ここ3試合負けなしと好調を維持しています。
昨年の途中から、それまでユースを指揮していたクラブOBの永井秀樹さんが監督となり今季も継続して指揮を執っている中で、昨年のプレビューでも書いたように“80%のポゼッションで圧倒して勝つ”ことを目指しているのがヴェルディというチームです。そしてそんなサッカーを体現するにおいて、永井さんがユース時代から直接指導していた藤本や藤田、森田などに加え井上や高橋、平などテクニックに優れた名門ヴェルディユース出身者が多くメンバーに名を連ねているのも特徴です。ちなみに前節はスタメンのうち半分の5人がユース出身者であり、ベンチには2003年生まれで現在高校2年生の阿野もベンチに入っていました。
パズルを解かせるな
これまでの試合でもヴェルディの布陣はJリーグの公式では4-3-3だったり、エルゴラッソでは3-4-2-1だったり、とにかくシステムは数字の羅列に過ぎないというチームです。
攻撃(ビルドアップ)の際は、相手が1トップの場合若狭が藤田の脇に上がって後ろを2CBにしますし、2トップであれば若狭は最終ラインに残って3CBのような形にしてくることが多いです。要は相手を見た上で若狭が動いて後ろに数的優位を作ってきます。
さらにそれ以外のそれぞれ役割を挙げると、奈良輪と藤本が両サイドの幅を取り、最前線の端戸はやや中盤に下りることが多く、佐藤、井出、井上あたりは藤田の脇まで下がってビルドアップをサポートすることもあれば、相手の中盤とDFのライン間でボールを受けるといった仕事をこなします。そして、誰かが下がったりライン間に立ったりすることで相手のDFを引き付けておいて、空いたスペースに他の誰かが入ってきたり、裏へ抜け出したりということを狙ってきます。
攻撃(ビルドアップ)の際は、相手が1トップの場合若狭が藤田の脇に上がって後ろを2CBにしますし、2トップであれば若狭は最終ラインに残って3CBのような形にしてくることが多いです。要は相手を見た上で若狭が動いて後ろに数的優位を作ってきます。
さらにそれ以外のそれぞれ役割を挙げると、奈良輪と藤本が両サイドの幅を取り、最前線の端戸はやや中盤に下りることが多く、佐藤、井出、井上あたりは藤田の脇まで下がってビルドアップをサポートすることもあれば、相手の中盤とDFのライン間でボールを受けるといった仕事をこなします。そして、誰かが下がったりライン間に立ったりすることで相手のDFを引き付けておいて、空いたスペースに他の誰かが入ってきたり、裏へ抜け出したりということを狙ってきます。
よく見られる形としては、後ろに数的優位を作った上でボールを動かしながら相手が出て来るのを待ち(引き付けて)、相手がボールを取りに前へ出て来たら縦へ入れて、ボールをもらった選手はワンタッチで外に張っている選手に渡し、3人目がまたライン間に入ったりスペースに抜け出したりしてサイドからボールをもらう形です。
応用としては、完全に縦を消したタイミングで相手が前へ出てきた場合に一旦幅を取っているサイドの選手に渡して、そこからワンタッチで斜めの楔を入れるというパターンもあります。これは相手のプレッシャーを見て使い分けているのかなと思います。
応用としては、完全に縦を消したタイミングで相手が前へ出てきた場合に一旦幅を取っているサイドの選手に渡して、そこからワンタッチで斜めの楔を入れるというパターンもあります。これは相手のプレッシャーを見て使い分けているのかなと思います。
もう1つ特徴として、左側に人数を掛けて攻める形があります。
さきほど書いたビルドアップの形はフィールドの大外にいる選手(3トップと4バック)が時計回りにちょっとズレることで形成されるのですが、この時例外となるのが端戸と井上です。端戸は右へズレるのではなく後ろへ下がり、井上も最前線に出るのではなく左に張ったままかもしくは中盤の内側に入ることで左側に人数を掛けてきます。
前節ヴェルディと対戦した山形の石丸監督も試合後に「井出を捕まえるのが苦労した」と仰っていましたが、片側に多く人数を割くことで噛み合わせを悪くして、マークに迷いを生じさせる狙いがあるのだろうと思います。
さきほど書いたビルドアップの形はフィールドの大外にいる選手(3トップと4バック)が時計回りにちょっとズレることで形成されるのですが、この時例外となるのが端戸と井上です。端戸は右へズレるのではなく後ろへ下がり、井上も最前線に出るのではなく左に張ったままかもしくは中盤の内側に入ることで左側に人数を掛けてきます。
前節ヴェルディと対戦した山形の石丸監督も試合後に「井出を捕まえるのが苦労した」と仰っていましたが、片側に多く人数を割くことで噛み合わせを悪くして、マークに迷いを生じさせる狙いがあるのだろうと思います。
ボールを動かしながら相手のDFを見つつ複数人が連動して崩しにかかる攻撃はさながらパズルを解く作業のようです。
切り替えで上回れ
8割ボールを持って圧倒するというのは“攻撃は最大の防御”という考え方に通ずるわけですが、それに対してドイツの指導者であるラングニックさんが言うように“長い時間ボールを持てばその分相手のブロックは整ってしまい余計労力が掛かる”といった考え方もあります。それがひいてはカウンターを被るリスクの増加にもなるわけで、実際ヴェルディも最終ラインや中盤でのポゼッションの中でちょっとパスがズレたり弱くなってカウンターを食らうシーンは時折見られます。
新潟としてはポゼッションを放棄してまで割り切ったサッカーをする必要はありませんが、我慢を強いられてもその隣に常にチャンスが待っているという想定をしておけば、事が案外スムースに運ぶ可能性もあるかもしれません。
新潟としてはポゼッションを放棄してまで割り切ったサッカーをする必要はありませんが、我慢を強いられてもその隣に常にチャンスが待っているという想定をしておけば、事が案外スムースに運ぶ可能性もあるかもしれません。
もちろんヴェルディもカウンターのリスクに手をこまねいているわけではありません。ポゼッションと共にセットで大事になるのが素早い切り替えからのプレスですが、この部分をヴェルディはしっかり意識して前からボールを奪いにいけるチームでもあります。
前節の山形戦であり、初勝利を挙げた甲府戦なんかもこの素早いプレスからのボール回収で相手に攻撃の形を作らせないシーンは多く見られました。
しかし、前からのプレスに出た際どうしてもバランスは崩れやすくなりますし、全体の陣形が広がってしまうことが時々あります。新潟もポゼッション率の高いチームですからそんなチーム同士の対戦だからこそ攻守の切り替え対決も見所になるでしょう。
前節の山形戦であり、初勝利を挙げた甲府戦なんかもこの素早いプレスからのボール回収で相手に攻撃の形を作らせないシーンは多く見られました。
しかし、前からのプレスに出た際どうしてもバランスは崩れやすくなりますし、全体の陣形が広がってしまうことが時々あります。新潟もポゼッション率の高いチームですからそんなチーム同士の対戦だからこそ攻守の切り替え対決も見所になるでしょう。
また、これは立ち上がりや終盤などに限った上でわずかに見られただけの現象ですが、ヴェルディが自陣でブロックを作って守る際に相手がアタッキングサードへ入った局面でボールホルダーへの寄せが少し甘くなってしまうシーンがありました。ここもちょっと気にして見ておきたいところです。
最後に
相手のCKの守備について少しだけ。
ヴェルディはニアポストを含め6人がまずゾーンで立ち、マークに付くのは2人か3人になるので恐らく新潟の飛び込む選手のうち何人かは余らせる守り方をしてくるかと思います。
ただ前節を見る限りマークに付いているはずの相手選手に合わせられているシーンが複数回ありました。新潟としては余っている選手をファールにならない程度に走るコースへスクリーンっぽく立ててみたり、相手のゾーンで立っている選手とわざと重なるようにしてマーカーを競り合いづらくさせたりすることが出来れば十分にチャンスはあるはずです。
ヴェルディはニアポストを含め6人がまずゾーンで立ち、マークに付くのは2人か3人になるので恐らく新潟の飛び込む選手のうち何人かは余らせる守り方をしてくるかと思います。
ただ前節を見る限りマークに付いているはずの相手選手に合わせられているシーンが複数回ありました。新潟としては余っている選手をファールにならない程度に走るコースへスクリーンっぽく立ててみたり、相手のゾーンで立っている選手とわざと重なるようにしてマーカーを競り合いづらくさせたりすることが出来れば十分にチャンスはあるはずです。
ヴェルディに勝てない日々がもう何年も続いています。
そういうジンクスはおもしろいし興味深いものですが、きっとあんまり長いとあちらさんもどうでもよくなったりシラけたりしてくることでしょう。
だから今年は我々が勝ちます(強引)。
そういうジンクスはおもしろいし興味深いものですが、きっとあんまり長いとあちらさんもどうでもよくなったりシラけたりしてくることでしょう。
だから今年は我々が勝ちます(強引)。
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。