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オレラグ

連勝するばい【展望】第15節 アビスパ福岡戦

2020年8月28日

よそ者のエセ博多弁からこんにちは。

福田が加入した際も相当に驚いて、そんな話を京都戦の展望記事の冒頭で書いたんですけど、またまた驚かされました。
エフヨコの漏れから始まりエフヨコに社長出演というバタバタの2日間でしたが、清水から鄭大世の期限付き移籍での加入が発表されました。
W杯出場、ブンデスリーガの経験、国内でも川崎時代に重戦車の如く得点を奪っていた記憶は未だに鮮明ですし、清水でもJ2得点王となり昇格に大きく貢献するなど、申し分ない実績を誇るまさに大物がやってきました。
「アウェーの時嫌だったサポーターと一緒にプレーできるのは喜び」と話していましたが、こちらこそあれだけ気持ちを前面に出して強烈なフィジカルでゴールを狙ってくるという相手としては厄介この上ない選手が味方になってくれるのは非常に心強く嬉しいものです。
今後の活躍を大いに楽しみにしたいと思います。

アグレッシブさ道半ば

さあ、今回も週末のゲームの展望をしていきましょう。
また新しい5連戦の始まりです。
しかも今回の5連戦は長崎や北九州や磐田といった上位陣との対戦が待ち受ける大事な大事な期間となります。1発目に勝って、今季初の連勝を飾り、その勢いでこの5連戦を乗り切りましょう。

そんな2度目の5連戦の最初に当たるのが現在13位(1試合未消化)のアビスパ福岡です。
まず今季は、昨年まで2年間水戸を指揮されていた長谷部さんを監督に迎えてスタートしました。選手も福満や前や村上といった水戸で長谷部さんと一緒にやっていた選手を始め、フアンマや重廣などリーグの中でもかなり積極的に動いて補強を進めていた印象です。

サッカーの中身についてですが、昨年途中から指揮していた久藤体制では3バックをベースに守備の時は5-4-1でしっかりブロックを作ってカウンターという、どちらかと言えばリアクション的なスタイルだったのが、今年は4-4-2をベースにして、ハードワークをしながらできるだけ縦に速くアグレッシブなスタイルを標榜しています。そんなハードワークを武器としている部分や、現時点で失点がリーグ3位タイの13点に抑えられている組織的な守備という部分などは、昨年の水戸を彷彿とさせるものがあると言えるでしょう。
しかし、できるだけ高い位置で奪って素早く攻め切るということを1つの指標としながらも、なかなかプレスがハマらず結果的に中盤や後ろでブロックを作って守るケースは多く見られます。また、元々ポゼッションにこだわるチームではないですが、マイボールになった時にうまく動かせずに、結局フアンマへの長いボールが中心になっていることは否めず、得点はリーグワースト2位タイの11点しか奪えていません。

プレスを掛けたい

得点力不足に苦しむ攻撃についてもう少し掘ってみます。
ポゼッションにこだわらないとはいえ、栃木のように長いボールをチームのスタイルとしているわけでもありません。マイボールになれば2CBとボランチが後方のビルドアップを担い、SBは高い位置を取り、SHと1.5列目的な遠野が内側のライン間を狙ってきます。加えて左SB(輪湖や湯澤)が少し残ってビルドアップをサポートすることもあるようです。
しかし、自分が何試合か見た限りは前線の動き出しが少ない印象があり、加えて激しくプレッシャーを掛けられるとそれをうまく回避することができず長いボールを蹴らざるを得ないというシーンが多々ありました。またサポートすることもある左SBが湯澤の場合、彼は右利きで逆足サイドでのプレーということもあってか、少しボールコントロールに不安定なところも見られたので、新潟としては奪いどころの有力なポイントになるかもしれません。

福岡にとってネガティブなところを挙げましたが、もちろん気を付けなければならないこともあります。まず右SBのサロモンソンは積極的な攻め上がりと高精度のキックがあり、ここまでチームトップの3アシストを記録しています。前節は決勝点となる直接FKも叩きこんでいるので、要注意です。
また、先週期限付きで加入し前節早速スタメン出場を果たした松本も不気味な存在です。まさに補強ポイントであるビルドアップ向上やゲームメイクに特長のある選手で、まだ入って間もないとはいえ、これまでになかった新しいアクセントとしてこれまでの流れを変え得る存在です。警戒しておいて損はないでしょう。

動き出しとセカンドボール

次に成果の出ている守備についても少しだけ。

前述のように本来は前からプレスを掛けて奪うことを狙っているようですが、なかなかうまくハマらないため相手のCBには持たせて自分達はブロックを作って守る形を取ることが多い印象でした。ただ逆に言えば、うまくいかない時にスパッとブロックを作る形に切り替えることができ、またその守備も中を閉めて外へ追い出すというのを徹底することで、組織的で堅固な守備を築くことができているとも言えます。状況によっては1.5列目の選手を中盤に下ろして2ボランチと共に3センターの4-1-4-1という形に変更して、ボランチの脇やライン間といった危険なスペースを消すという策もこれまで何試合かで見られました。

新潟としてはボールを持てても攻めあぐねるというケースは十分に考えられます。そこで意識しておきたいのは裏やサイドなどへ大胆に抜けていくランニングと、失った後の切り替えやセカンドボールの争いで先手を取れるかだと思います。チャンスを増やすと同時に守備の機会を減らすためにもこれらは是が非でも押さえておきたいポイントです。

ちなみに今季福岡が挙げた5勝は全て1-0です。つまり失点した時点で今季は勝てていません。新潟もここ最近は得点力がやや停滞気味ではありますが、まず1点、とりあえず1点でいいのです。何とか先制点を奪ってスコア的にも気持ち的にも優位に立てれば勝ち点3はグッと近づいてくるのではないでしょうか。

最後に

組織的で1人1人がサボらずに頑張れるという長谷部さんのチームらしくなっていることは、フアンマが自陣深くまで戻って守備に貢献するシーンを見て強く感じました。
非常にタフで難しい戦いを強いられることは間違いないでしょう。ただ一昨年と昨年の2年間、そんな長谷部さんが率いていた水戸に我々は負けていません。チームが違いますし、当然選手も全然違うので同列に語れるものでもないとは思いますが、それでもポジティブになれる材料が1つでも多いことに越したことはありません。

新加入選手の活躍も期待しつつ、今季初の連勝といきましょう。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。