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オレラグ

推進力でラッタッタ【展望】第20節 徳島ヴォルティス戦

2020年9月18日

こんにちは。

やべっちFCが今月いっぱいで終了するそうですね。

なんだかんだ毎週見続けていて、いつから見始めたか覚えてはいませんが気が付いたら完全に生活習慣の一部となっていた番組でした。特に小、中学生の頃は選手から出されるリフティングの宿題をよく練習していました(何でもすぐ諦めてしまうダメプレーヤーだったのでほとんどできませんでしたが)。

何事も始まりがあれば終わりもあるわけですが、とにかく18年もやっていたというのはただただすごいなぁと感心するばかりです。小学生の頃から見ていたわけですから、どこにでもいる1人のサッカー少年だった身としは育ててもらった、お世話になった番組と言えるのかもしれません。

とりあえず、長い間お疲れさまでした。そしてありがとうございました。

3回目の5連戦スタート

さて、本題です。
5連戦part2が終わり久々のオフを挟んだのも束の間、週末からは5連戦part3がすぐに始まるということで、もう今年はこの繰り返しです。
そして、前回の5連戦は上位陣との対決が多いということで過酷なものとなりましたが、今回は水曜日に愛媛と琉球という長距離アウェー遠征が挟まってくるというハードルが待ち受けています。
ようやく秋めいてきたことがせめてもの救いですが、タフな戦いは続きます。そんな3回目の5連戦のスタートとなる今週末は、奇しくも次の水曜日と合わせて四国連戦となる1戦目、ホームに徳島ヴォルティスを迎えてのゲームです。

まず基本情報からおさらいしておきます。
リカルドロドリゲス監督が率いて4年目の徳島。昨年は入れ替え戦まで進出し、昇格にあと1歩というところまで迫りました。
今年の開幕前には梶川、バイス、杉本、野村など例年通り主力を引き抜かれましたが、上福元、ドゥシャン、西谷、浜下などこちらもまた例年通り的確な補強でチーム力を維持できたことで、現在は3位につけています。

左右の差

では、サッカーの中身について。
まずは、もう何も珍しいことではなくなっていますが、徳島も攻守で可変する戦い方をしてきます。攻撃時には3-4-2-1で守備時は4-4-2といった具合です。また、試合中にも状況によって形を替えることはよくあります。
ただ、昨年までは試合開始時のシステムが3-5-2、3-4-2-1、4-4-2、4-3-3とかなり頻繁に替えていた印象だったのが、今季は攻撃時が3-4-2-1で守備時は4-4-2というベースでスタートする試合がほとんどになっているので、以前と比べればどっしり固まったというか、かなり落ち着いたような気はします。

可変の仕様についてですが、攻撃時の3-4-2-1から守備に移る際は外側と後ろの選手が左回りに1つずつズレて4-4-2を作ります。右シャドーが右SHとなり、右WBは右SBになると共に3バックが左にズレて4バックといった感じです。
こうした左右にズレて可変するやり方に対して、新潟としては徳島の右サイドが狙い目になるのではないかなと感じました。
というのも、7節水戸戦の戦評記事で新潟の守備の問題として書いたことがまさに徳島のそれと同じだったからです。そこでも書いた通り守備は基本的に前へ出た方がやりやすい中で、左にズレる可変の仕方だと右サイドの選手は下がるアクションになってしまうというものです。

実際前節金沢と対戦した際も徳島は右サイドから仕掛けられる回数が多い印象で、失点もその徳島の右から入れられたクロスでやられていました。それ以外の何試合かを見た限りでも同じような傾向を感じました。
そもそも失点数はリーグで2番目に少ないので守備は堅いチームなのですが、その多くはセットプレーとクロスのようでしたから、その辺も頭に入れつつ至恩の仕掛けや荻原のクロスが火を噴くことを期待して見てみたいと思います。

主導権争い

失点がリーグ2位の少なさなら、得点もリーグで2番目に多い32点を奪えています。得失点ではリーグトップの+16ですから、その点で言うと順位は3位ですが現在最も攻守のバランスがいいチームと言えるでしょう。

そしてそんな攻撃力もある徳島の特徴が、高いポゼッションで試合の主導権を握るというスタイルです。前節戦った北九州よりもポゼッション率は高く、リーグでもヴェルディに続いて2番目の数字です。昨年の徳島戦の展望記事では持たれることをある程度想定した上でじゃあどうするか、みたいなことを書きました。それで実際夏場にあったホーム戦ではある程度持たせた中で4-0の快勝を収めることもできていました。
しかし今季に関してはそこを割り切る必要はなく、うちもポゼッションをしながら主導権を取るいつものやり方で臨んでいいのかなと思います。今季取り組んでいることの成果を見るには格好の相手と言えるかもしれません。
お互いどちらがどのくらいボールを持って主導権を握ることができるのかは、今季の徳島戦における1つの注目ポイントと言えるでしょう。

また、ポゼッション率が高いとひと口に言っても北九州とはまた違った色合いがあります。北九州に関してはある程度決まった型があって、それを高い強度と速さで実行してくる強さがありましたが、徳島に関してはその都度その都度、相手を見ながら各選手が複雑にポジションチェンジを繰り返してスペースやライン間に入り崩しに来ます。
新潟としては前から奪いに行くという原則を持っておきつつも、下手にプレスを掛ければそれこそ空いたスペースに入られてボールを受けられて徳島の思うツボとなります。
うちの2トップに対して必然的に1人余る相手のCBは自ら運ぶことのできる選手でもあるので、そこへ誰がどのタイミングでどう寄せに行くのかということと、シャドーがビルドアップのサポートのために下がったりワイドに出たりした時にどこまで追って、どこからはやらせるのかという部分に関しては特に気にして見ておきたいところです。

補足

徳島の守備について付け足しとして、奪われた瞬間のファーストディフェンスは速く厳しく来ますが、1つかわせれば深追いはせず結構早い段階で中盤にブロックを作る形へ切り替えてきます。
前線からのプレスに対してはこの前の磐田や前節北九州戦の右サイドのように苦労する場面がまだまだありますが、それに比べるとブロックを作られて構えてきた相手を崩したり、打開したりすることに関してなら今季はある程度できています。
ですから、大事なのは奪ってからの1つ目、2つ目をしっかりかわすこと。あとは自信を持ってやることをやり切れれば道は明るく照らされていくのかなと思います。

最後に

当たり前なことではありますが、自分達より上にいるチームに勝たないとそのチームより上に行くことは非常に厳しいというか、結局どこかで他力本願になってしまいます。
このリーグに簡単に勝てる相手などいませんが、それと同時にどうしたって歯が立たないというほどの実力差がある相手もいません。

強気にタフに粘り強く。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。