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オレラグ

自慢の形で敵をうつ【展望】第23節 FC琉球戦

2020年9月29日

こんにちは。

月曜日に悲しいニュースと嬉しいニュースがありました。
まず悲しい方は新太が全治3カ月の骨折をしてしまったというニュースです。残り20試合ある時点で全治3カ月ならなんとか終盤には戻って来られるかもという何となくのスケジュール感覚があるのですが、イレギュラーな今年はもうすでに9月も下旬なので恐らく今季絶望に近いのだろうと思います。
攻守においてチームの柱となっていたことは、不在の在ではありませんが欠場した直近2試合でも改めて思い知らされた印象でした。
とはいえ嘆いてばかりもいられません。
新太には焦らずしっかり治してほしいということと、新太が離脱したところは前節の善朗のように様々な選手がどんどんアピールしてほしいなと思います。

そして嬉しい方は昌平高校から小見洋太選手の来季加入内定というニュースです。
選手権で1,2試合ちょっと見たことあるくらいなので正直詳細なプレースタイルというのは分かりませんが、小柄ながら1トップも問題なく張れて、もちろんゴールを狙いつつもしっかり味方も使えるというまさに寺川さんの紹介にもあったような「万能型」の印象が残っています。
先に発表されていた三戸同様、精一杯応援していきます。
改めて、ようこそ新潟へ。来てくれて本当にありがとうございます。

概ね復調気味

では展望に移ります。
前節から中3日、5連戦の4戦目は遠く沖縄でのFC琉球戦です。

過密日程の影響もありますが、正直前回対戦からは8試合挟まっただけで約1カ月ぶりでの早過ぎる再戦なので、システムが変わったとかやり方が変わったとかドラスティックに何か大きく変化したということはありません。
とりあえず最近の流れだけおさらいしておくと、前回うちに敗れたところから4連敗を喫するも、以降大宮や松本相手に大量得点を奪ったり水戸に終了間際のゴールで劇的に勝利したりと立ち直ります。前節こそ千葉に虎の子の1点を守り切られて連勝はストップしましたがチーム状況としてはそれほど悪くないといった印象です。

大きな変化はないと書きましたがそれで展望記事終わらせるわけにもいきませんし、当然本当に微々たる変化もなく来ていたわけではありませんから、その辺を少し書いていこうと思います。

市丸加入で輝く小泉

最大の変化と言えば前回対戦時の翌日に発表された、ガンバの市丸がレンタルで加入したということでしょう。加入後2試合は途中からの出場でしたが、17節町田戦からスタメンに抜擢されると前節まで6試合連続でスタメン出場を果たし、そのうち3試合はフル出場をしています。
ポゼッションを志向している琉球のサッカーにおいて、ボランチの位置から広い視野と的確な配球ができる市丸はピッタリハマっており、まさにピンポイント補強だったと言えるでしょう。

そしてそんな市丸の加入によって輝きを増しているのが、現在琉球のキーマンにもなっている小泉です。
前回対戦時の展望記事では「運ぶところまではいいけど最後どう崩すかであったり、攻め切るかであったりという課題があるようです」と偉そうに書いていたので、補強するのならボランチよりもう少し前のアタッカーでありフィニッシャーの方がいいのではないかなと当初は正直思っていました。
ただボランチに市丸が入ったことによって、ビルドアップの質は維持しつつ小泉をより高い位置でプレーさせることができるようになって抱えていた課題をかなり解消できるようになったように思います。

前回対戦時にトップ下からスタートした小泉は、なかなかチームとしてボールがうまく動かせない中で前半途中からボランチに下がって、そこからテンポが良くなったという展開が見られました。
ボランチでもトップ下でも存在感を見せていて、欲を言えば彼が2人欲しいみたいなところもあった中で、ボランチとしてボール循環の方を市丸が担ってくれるようになったことにより、小泉が崩しの局面に注力できるようになったといういきさつだったのかなと思います。

大量6得点で大勝した松本戦では解説の片山さんも小泉を大絶賛されていましたし、前節千葉戦では千葉が非常に堅いブロックを敷きつつ、特に小泉へのパスコースを消すことに成功したために、琉球はあと一歩崩し切ったり、ゴールを奪ったりするところまでいけなかったのかなとも感じられました。
現在の活躍を続けられれば、来年J1に引き抜かれてもおかしくないのではないかと思えるくらい躍動している小泉はしっかり潰したいところです。

クロスとプレス回避

守備の話を2つ。
まず前回対戦時の展望記事で「横からのボールの対応が課題」とまた偉そうに書いていたのですが、リーグワースト3位という失点数の多さと、その内セットプレーやクロスからの失点が全体の半分を占めるといったデータも含めて、この辺に関しては今もそれほど変わっていないように思います。
前節千葉戦、4節前の京都戦はサイドからのクロスにドンピシャヘッドで合わせられた形でしたし、2つ前の松本戦と3つ前の水戸戦もやはりクロスがそのまま入ったりこぼれ球を拾われたりといった形で失点していました。
やはりここは狙い目になるでしょう。

そしてもう1つは切り替えの部分です。
ポゼッションから崩していく自分達の攻撃がハマるかが琉球は勝敗を左右していると思いますが、失った時の切り替えを強く速くできているかもバロメーターになっています。ここで奪えるからこそポゼッションの時間も長くなると考えればそれも当然と言えば当然なのかもしれません。

前回対戦時の決勝点は新井のフィードから矢村がサイドに抜け出したプレーが起点でした。このシーンでの琉球は前線から連続でプレスを掛けていましたが、基本的にはCBには持たせたとしてもSBに入ったところでプレスのスイッチを入れてくることが多いです。このスイッチが入るタイミングで相手の矢印を逆手に取って運び出せるか、もしくは前回対戦時の新井のように1本のパスでスペースを突けるか。これが1つ2つでもできれば優位に立つことができるのではないかなと思います。

最後に

コンディションの話で締めます。
一応前節うちは土曜のデーゲームで琉球は日曜のナイトゲームだったということで1日アドバンテージはあります。とはいえ琉球はホーム連戦であり、新潟としては長距離遠征なのでそれほどアドバンテージにはならないでしょう。
またここ最近はすっかり秋めいてきて、沖縄も夏のような暑さではないようですし、試合は夜なので心配する必要はないのかもしれませんが、それでも大体新潟とは5度前後の気温差があるようです。加えて当日は午後に雨予報も出ていて多少湿度も高くなるようなので少し留意しておいてもいいかもしれません。

連戦とはいえここ何試合かで琉球は風間宏希や茂木、小野伸二などケガ人も戻って来て選手層は充実してきています。間違いなく前回よりも厄介で強力な相手になっているでしょう。

それでもなんとか、なんとか5試合ぶりの勝ち点3を勝ち取ってくれることを期待したいですし、それを遠くからですが応援したいと思います。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。