ALBIWAY ALBIWAY

オレラグ

オクトーバーから加速せよ【展望】第24節 FC町田ゼルビア戦

2020年10月3日

こんにちは。

驚きました。
磐田のフベロ監督が退任(事実上解任)。
さらに後任がマサさんこと鈴木政一さん。
さらにさらにヤットさんことガンバの遠藤をレンタルで獲得という報道。
いや、びっくりです。
前日にあった石原さとみ結婚のニュースも薄れるほどのビッグインパクトでした。

我々も大変苦戦しましたが、松本と磐田に関しては初降格ではないにも関わらずこうして苦労しているわけですから、それぞれ毎年状況は違って一概に全てを比較対象にできないというのは前提としても、やっぱり下部リーグに降格した最初の年というのは特にいろいろと難しいなぁと改めて思い知らされるニュースでした。

10月スタート

さて、成績が芳しくないために監督交代を決断したとて、そんな磐田に我々は敗れているわけですから、やっぱりJ2は実力伯仲で混沌とした恐ろしいリーグだということが分かります。ですからよその非常事態を気にしている暇などありませんので、速やかに自分たちの次の試合に目を向けたいと思います。

今季3回目の5連戦は今節でようやく最後です。
この試合が終われば久々に1週間空くということで是が非でも勝って連勝したい試合となります。そんな1つの区切りとなる今週末、ホームに迎える相手は現在15位のFC町田ゼルビアです。

前回アウェーで対戦した5節の時は、2点ビハインドから後半追いついたものの終盤に勝ちこされ、それでも最後至恩のスーパーミドルで何とか勝ち点1をもぎ取ったというエキサイティングなシーソーゲームでした。
それ以降町田は4連敗と4連勝を1回ずつ経験し、ここ最近は敗戦こそ2つですが6試合勝ちなしの状況が続いており、なかなか安定しない波のあるシーズンを過ごしています。

やっぱり速攻

前回の展望記事では今季から攻撃面で少しポゼッションも取り入れていると書いたのですが、今季ここまで20試合以上経過した現時点で、ポゼッション率はリーグでもワースト5位に入るくらいの数字にとどまっています。
ただこれは決してネガティブなことでもありません。
そう感じるのは、昨年に比べればポゼッションの意識も持ちつつ、組織的な守備からボールを奪って、ロング、ショート問わずカウンターから仕掛けて行く形が昨年同様やはり相手の脅威になっているからです。

残念ながらそのカウンターからゴールに結実する回数がやや少ないため順位は下の方に沈んでしまっていますが、それでも守備の方は失点の数も中位くらいの水準を保てていて大崩れしないソリッドなチームになっています。
前節の北九州や、3節前の長崎といった上位相手との試合からもそれは見て取れました。

前節対戦した琉球はいかに自分たちの形でポゼッションをできるかがバロメーターとなっているチームで、それに対して新潟は立ち上がりから思い切りプレスを掛けてビルドアップを潰し、結果的に決勝点を取ることが出来ました。
反対に今節の相手である町田は、組織的な守備をベースとして相手のポゼッションを制限するためいかに前からプレスを嵌められるかがバロメーターのようなチームに感じます。
新潟としては前節のようなテンポのいいパス交換によってプレスをかわしていけるかが大事になってくるのと同時に、細かく繋ぐことに固執せず柔軟に長いボールを使う展開も必要となってくるでしょう。

特にサイドを変える大きな展開はキーポイントになってくるように思います。縦だけでなく横も非常にコンパクトでがっちり中央を閉める町田なので、外は必然的に起点としやすいところです。
そこへ素早く展開して相手のSBを引き出してスペースを作ったり、もしくはスプリントしてスライドしてくる相手を1人かわしたりできれば、局面はガラッと変わって崩す道が開けてくるように思います。

選手固定

今季の町田がリーグの中でも特に特徴的な部分が選手起用です。
なんとここまで20試合以上出場した選手がヴェルディと並んでリーグ最多タイの10人もいます(ちなみに新潟は5人)。
しかもさらに驚くべきこととして、ここまで全試合スタメン出場をしている選手がリーグでも断トツの6人もいるということです。
この過密日程ですから新潟も含めて全試合スタメンという選手は1人もいないチームがほとんどであり、いたとしても山形や岡山の多くて2人といった相場ですから、6人というのがいかに突出した数字かがよく分かるかと思います。

それだけ固定さているというのは恐らくそれだけ信頼されているということだと思いますが、逆に言えばその固定されている選手とそれ以外の選手にはパフォーマンスに差があるとも言えるかと思います。
スタメンではない選手が信頼されていないわけではもちろんないと思いますが、なかなかスタメンを奪うとか、途中から入って流れを変えるといった存在感は示せていないのでしょう。
特に今季入った外国籍選手に関しては、前節町田の試合を解説されていた戸川さんが「まだこれといってどう使っていいかが見えてない状況に見えます」ということを仰っていたようにあまりフィットし切れていないように映ります。

これだけ固定されている中で、それでもその出ずっぱりの選手たちが前節も相当ハードに走ってタフに戦えていたのは驚異的に感じましたが、せっかくある5人の交代枠ですから前節の4人替えではありませんが、新潟としては総合力でなんとか上回りたいところではあります。

セットプレーと先制点

さらに特徴を2つ。

まずはセットプレーです。
前回対戦でもセットプレーから2失点していますし、特に高江の3点目は完全にデザインされた形でやられていました。
その高江にやられた失点のように、練習から練っているであろうデザインプレーを始めとして、CKであればショートやFKであればクイックといった隙を突くようなセットプレーのアイディアは豊富に持っていて相変わらず大きな武器となっています。

そして前節の北九州戦であったショートコーナーからの幻のゴールが象徴するように、深津や安藤といった分かりやすいストロングヘッダーではなくその間隙を突く小田が非常に厄介な存在となっています。
また、ニアサイドに速いボールを入れる場合とファーサイドに蹴って深津が折り返すというのは鉄板の形として持っているのでこちらも注意が必要です。

データ的にもPK含めて全ゴールのほぼ半分をセットプレーから上げているということですから、前回対戦と同じ轍を踏まないように、最大限の準備と集中を持って臨みたいところです。

もう1つの特徴として先制点です。
今季町田はここまで7勝9分7敗なのですが、その7勝は全部先制点を取っての勝利です。そして7敗は全て先制点を取られての敗戦です。つまり逆転勝ちもなければ逆転負けもありません。
また9つの引き分けに関してはスコアレスドローが4つで、残りの5つは4つが先制点を取りながら追いつかれているもので、前節北九州戦で初めて追いついてのドローがありました。

つまり、先制点が大事なんていうことは全試合、全チームに言えることでありつつも、町田はより勝利や勝ち点を取る上で先制点を取れるかが大きな分かれ目になっているチームだということです。
新潟としては前節琉球戦のように立ち上がりにガツンといって幸先よく1点取ることができれば、メンタル的にも優位に立って戦えるのではないかなと思います。

最後に

10月に入りました。
先月の8試合から今月は6試合となり、5回中4回あった水曜開催も今月は4回中2回ということで、9月よりは多少ゆとりのある月となります。
とは言っても大変なのは変わらないでしょう。今月も次から次へと試合がやってきます。

今月が昇格のために加速していく月となりますように。
まずは今節、町田をしっかり叩きましょう。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。