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オレラグ

絶好のタイミングで回ってきたお鉢【展望】第26節 アビスパ福岡戦

2020年10月13日

こんにちは。

スポーツの秋です。
最近友人からの誘いを受けて久々にボールを蹴りました。
といっても練習とか試合とかではなく、ただただロングパスを蹴ったり、リフティングパスをしたりするだけのことではあるんですが、それだけでももう足がバキバキです。そして不定期にこうしてボールを蹴る度に、あれだけ走って体をぶつけながら繊細なボールコントロールをしているサッカー選手って異次元だなと思い知らされます。
でもこうしてボールを蹴ってこそ感じられることとか凄味もたぶんあるのだろうと思いますし、何よりボールを蹴るってやっぱ最高に楽しいなと思ったっていうなんでもない話でした。

新井ばりのロングフィードやテセばりのジャンピングボレーを夢見る運動不足の人間が、今回も自分の好きなチームの次節について楽しく書いていきます。

今最も勢いのあるチーム

京都に勝って今季初の3連勝。昇格圏の背中も少しずつ視界に捉え始めて迎える今節も前節と同様、いや、それ以上のビッグゲームとなります。
前節から中3日でホームに迎え撃つは、現在10連勝中の2位アビスパ福岡です。勢いをさらに加速させたい状況でこれ以上ない相手との対戦が巡ってきました。

15節の前回対戦ではアウェー・ベスト電器スタジアムにて新潟が1-0と見事に勝利しました。
ただ15節に敗れて今節は26節であり、そして現在10連勝中ということなので、つまりあれから福岡は1度も負けていません。新潟に敗れ、次の千葉戦に引き分けてからは無双状態を誇っています。
しかも9節の大宮戦が新型ウイルス感染により先延ばしになり、11連戦という他よりもさらにハードなスケジュールをこなしながらのこの結果であって、前回対戦が終了した時点では15位にいたところから2位へのジャンプアップを果たしているわけですから圧巻というほかありません。

攻撃のブラッシュアップ

前回対戦の展望で「失点は抑えられている」けど「得点力不足に苦しんでいる」ということを書いていました。ですから当たり前のことを言いますが、15位から2位まで上がってこられたのは守備力を維持しつつ得点が取れるようになったということが理由です。

基本的に奪ってから縦に速く攻めこむことであり、フアンマを起点にして長いボールから攻めるといった形が強みであることに変わりはありません。
ただ以前までであれば、奪ってから攻めに出ようとしたところで相手の守備への切り替えに屈して一旦下げさせられて、結局ポゼッションで詰まってしまったり、また長いボールに関しても相手にプレスを掛けられてそれを回避するために蹴らされてしまったり、仮にフアンマに収まっても彼1人だけになってしまってなかなか周りと連動しきれず攻撃が中断することが多くありました。

しかし現在はそういったことも少なくなって攻め切る回数が増えているように感じます。フアンマと2列目との連動もそうですし、ボールを多く拾ってよりスピーディーに縦へ運び出して攻撃をやり切ることができているように思います。この拾って運び出す点に関しては、前回対戦で不在だった前の存在が効いている印象でした。

ちなみに数字的な話しで言うと、16節までは1試合平均0.8得点だったのが、10連勝中は1.7点とほぼ1点分上がっているので、前回対戦では無失点に抑えて、しかも1点リードして以降は比較的セーフティーに危険なシーンも作らせず逃げ切れましたが、今回の対戦でそういったことは恐らくないでしょう。

守備のブラッシュアップと前の存在

守備力を維持しつつ得点が伸びているので守備自体は特にそれまでと変わらずやっている印象ではあります。ただ、攻撃が活性化されているというのは守備もさらによくなったからこそという面もあるかと思うのでそれについても少しだけ。

まず前線から激しくプレッシャーを掛けることと、ある程度ブロックを作って守ることをバランスよくやっているイメージのチームなのですが、多少以前よりもブロックを作って構える時間が長くなっているような気がします。
それによって中盤で引っかける形がより整理され、また長いボールも使う中で中盤でのセカンドボールへの争いでも上回る事が増えているのではないかなと感じました。
そして前節の甲府戦もそうでしたが、ブロックを構えた方が守備の安定と奪ってからのカウンターというのを効率よく表現できている印象です。

ただ前線からプレッシャーを掛けた場合でも、以前よりプレスバックの意識が強くなったことと、全体の収縮が速くなったことで縦横のコンパクトさが増して、1つかわされてもサイドや中盤ですぐに挟みこんで奪い返す形が増えたのかなとも思いました。

そしてやっぱりこっちの守備面においても、ハードワークができるのはもちろんのこと中盤で確実にボールを狩り取れるという意味で、今季水戸から長谷部監督と共にやってきて、1年目からキャプテンを託されている前の存在というのは大きいのだろうなと何試合か見ただけでも感じました。
新型ウイルスの陽性反応が出てしまいしばらく離脱した彼が戦列に復帰したのが17節の山口戦であり、そこからチームは破竹の10連勝を達成しているというのは決して偶然の一致ではないのだろうと思います。

強いチームに勝つ

以前はもう少しビルドアップにも手間暇を掛けていた印象があったり、前線からアグレッシブに奪いに行く姿勢があったりしたので恐らくそういったことが本来やりたかったことなのだろうと思います。
ただ、それができなくても割り切った戦い方でしっかり結果を出しているということは福岡の強さたる所以なのかもしれません。

勝負を分けるポイントとして24節に福岡と対戦した北九州の小林監督がその試合前のインタビューで「我々(北九州)が本当にボールを持てるのか。福岡さんが本当に守れるのか。逆になった時にどうなるかですね」ということを仰っていました。
これは今節にも通じることだと思います。特に最後の「逆になった時にどうなるか」です。つまり福岡がボールを持ち新潟がブロックを形成して守備をする時ということですが、福岡が崩すアイディア出せるか、新潟は逆に隙を突いてカウンターを見舞えるかというのは大きな見所になるような気がします。

とにかくエキサイティングでひりひりするような見応えたっぷりの上位対決になることは請け合いでしょう。
ただ何より期待して望むものは勝ち点3以外ありません。

10連勝を止めるのは俺たちだ。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。