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オレラグ

失ったら奪う、入らなかったらもっと打つ【展望】第29節 徳島ヴォルティス戦

2020年10月24日

こんにちは。

ちょっとこの冒頭の話に困ってしまったので久々に欧州サッカーの話を。

今週末はスペインでレアルマドリードとバルセロナのエルクラシコがあります。
近年のバルサがいわゆるバルサらしいサッカーをしているかと言われたら素直に肯定もできませんし、マドリーも前節は昇格組のカディスに敗れてお互いに発展途上ではあるのですが、だからこそ面白いとも言えますし、何より世界最大のビッグゲームです。またちょっと強引に言えば、アルベルさんがやってきたことでうちとも全く関係のない話しでもなくなりましたし。
あといつもは現地の夜に行われるので日本だと朝3時とか4時になってしまうのですが、今回は日本時間土曜23時キックオフという比較的見やすい時間設定になっています。

徳島へ行くから見られないという方も見逃し配信がありますし、普段J以外はそんなに見ないという方もぜひぜひ。

変わらない安定感

さて、本題です。

首位福岡とは12差。3つ前の直接対決で敗れたことが、追いつくにはなかなかの努力と運が必要な差を生んでしまったと言えるでしょう。
そして今節対戦するのは2位の徳島。その差は11。
当然福岡戦より残り試合は少なくなっていますから、どうしたって、何があったって勝ち点3がマストとなるビッグゲームとなります。

前回対戦の展望記事で得点が2番目に多く失点が2番目に少ないことから「現在最も攻守のバランスがいいチーム」と書いたのですが、それはあれから1カ月ちょっと、8試合を経た今も変わっていません。依然として得点はリーグ2位の多さで、失点もリーグで2番目の少なさを維持し、得失点差も+23で断トツのトップを保っています。
また、現在は敗戦の数もリーグで最も少ないチームになっているので、さらに完成度を高め安定を誇るチームになっています。

ちなみに前回対戦以降に消化した8試合の成績は4勝3分1敗ということで、福岡ほどの勢いはありません。前々節の甲府戦では11試合ぶりの敗戦も喫しています。ボールを支配しながらチャンスを活かせず、さらに相手にも粘り強く守られたことで3分1敗という勝ち切れない試合がいくつか続いたと言えるでしょう。
しかし、前節は15試合ぶりに3ゴールを奪い、且つ無失点で危なげなく山口を下しているので、気持ちとしてはいい状態で今節に臨んでくるかと思います。

ちょっとした変化

前回対戦から変わらず安定感を維持している徳島ですが、やや変化が見られることもあるのでそれについて。

守備の時は4-4-2の形となり、前から奪いに行く時もありますがそれほど無理せずミドルゾーンに構え、相手の最終ラインにはある程度持たせるといったやり方は変わりません。
変化が見られるのは攻撃時、ビルドアップのところです。
以前は、4-4-2から右SBの選手だけ少し上がって左SBの選手が残ることで後ろを3バックにして、ボランチと共に組み立てを担っていました。
そして上がった右SBと左SHが両サイドの幅を取り、中央はボランチと中に絞る右SH、さらに前線の1人が流動的に動いて相手のライン間であり選手間を狙うというのが主なやり方でした。

しかし最近は、守備時の4-4-2からマイボールになると両SBがシンプルに高い位置を取って幅を取り、2CBとボランチがビルドアップを担い、両SHが内側に絞って前線2人のうちの1人も加わった3人がライン間や選手間にポジションを取る形がベースになっているように見えます。
これは恐らく前回の新潟戦で負傷した田向が離脱したことがきっかけかと思います。
また、あくまでもそれはベースの形であり、高い位置に出たSBが内側に入りSHが外に張る場合もありますし、ボランチも2CBの間や外に下がって後ろを3人にすることもありますし、下がらずにやることもあります。その辺は以前までと同じように相手を見ながら判断しているようです。

好調ジエゴ

ちょっと複雑で細々としたことをザッと書きましたが、変化した中で特にキーとなっている選手を1人挙げるとすればジエゴになるでしょう。
田向の離脱前までは1試合のみの出場に留まっていたものの直近5試合は連続でフル出場しています。

突破力があって、左足のいいキックも持っている攻撃的なブラジル人SBの彼が、ここ最近は左の翼として積極的な攻め上がりを見せて徳島の攻撃を彩っています。
またサイドで翼となるだけでなく、さっきも書いたようにSBが内側に入りSHが外に張る形は彼と主にSHに入る西谷との関係にも当てはまります。これは今のうちで言えば至恩が外に張って史哉がゴール前に入っていく形をイメージしていただければ分かりやすいかと思います。

さらに、ジエゴは183cmということでSBとしてはサイズもあるので、前節なんかは特に相手のSBに対して彼を空中戦にぶつけて、その裏をSHが抜けるというシンプルな長いボールからの攻撃も見られました。うちの場合ここ最近はCBもできて空中戦も強い田上が右SBをやっているのでウィークポイントにはなりづらいかとは思いますが、そういったこともあることは頭に入れておいていいかもしれません。

求む先制点

徳島のここ3試合(岡山、甲府、山口)は、相手の前から来るアグレッシブなプレッシャーに対して、少し対応しきれず長いボールを蹴らされてボールを回収されたり、さらに言えば嵌められたりミスが起こったりして低い位置で失ってピンチになるケースや時間帯が、特に前半必ずあります。
それでも何とかしのぎ、それでも丁寧に繋ぐことをやめずにできるところが徳島の強さとも言えるのでしょうけど、やはり新潟としてもプレスを掛けてできるだけ相手のやりたいことをさせず、何としてでも先制点が欲しいところです。

ポゼッションすることで試合の主導権を握るチーム同士なので、前節のうちの失点がまさにそうだったように後ろから繋いでいく中でのミスは両チームともに起こり得るものです。
ただ、現状やりたい事が思うようにできない中でもチャンスを作ることや、終盤まで焦れずにポゼッションして取り切る力というのは徳島に一日の長があります。それは前回対戦でも見せつけられました。
だからこそ、前半での先制点というのはいつも以上に欲しいし必要なものとなってくるでしょう。

最後に

4回目の5連戦ラスト、10月もラスト。
とりあえず今ある全部を出し切れるように。
相手をリスペクトし過ぎず、自信を持って。

ほんとうに勝ちたい。いや、勝つのです。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。