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オレラグ

時間にご注意【展望】第33節 ジュビロ磐田戦

2020年11月10日

こんにちは。

そうなんです。
今節は19:30キックオフです。どういった理由があるのかは定かではありませんが間違えないようにしましょう。
まあ19:00だと勘違いして19:30なら別に間違えたって支障はないわけですが。

ということで先週に引き続き中2日でございます。
そういえば先週の山形戦は中2日での試合に今季5回目の挑戦でようやく初勝利をもぎ取ることができました。
中2日でも勝てる自信はつきましたし、何せ連勝と勢いにも乗り始めていますから、もう突っ走るしかありません。

大きな紆余曲折

さて、今節の対戦相手は現在45で10位にいるジュビロ磐田です。
前回対戦は9月6日の第17節に対戦して1-3と敗れています。ですから前節の北九州に続いて前半戦の借りを返さないといけないゲームです。
ちなみに前回対戦の戦評では『シーズンが終わった時にこの試合が今季の底だったと言えるゲームになることを祈るばかりです』と書いていたのでそれくらい内容も厳しい敗戦でした。ますます奮起が求められます。

そのジュビロについてですが、前回対戦で我々に勝った直後から暗いトンネルに入ってしまいます。7試合勝ちなしで今季初の連敗、しかも3連敗を喫してしまい、我々と対戦した時には5位だった順位も一時は13位まで転落しました。
そんな最中の10月初旬、監督交代という大きな決断を下します。
昨年途中から指揮を執っていたフェルナンド・フベロ監督を解任し、我々とも縁のある鈴木政一さんを今季から務めていた強化本部長兼任で監督に据えました。

すると、就任初戦こそ敗れはしましたが、それ以降は2度の2連勝を含む6試合負けなしという成績を残し、再び順位も一桁まで戻してきました。
ところがしかし、前々節首位の徳島に敗れて負けなしがストップすると、前節直前には選手3人の新型ウイルス陽性が確認されてしまい、その前節愛媛戦は濃厚接触疑いの選手も含めて11人を欠く中で行い、何とか勝ち点1を拾いました。

我々もここ1カ月は激動の日々を過ごしていますが、ジュビロに関してもJ2降格初年度でかなり様々な試練を経て今に至っています。

繋ぐチームに活きる遠藤

サッカーの中身的な話しですが、まず最初に何と言っても監督交代に続いて10月にガンバから遠藤保仁がレンタル加入という驚きの移籍がありました。
25節に磐田デビューを果たすと、ここまでの8試合は全てスタメンでその内4試合がフル出場、交代する場合も早くて69分なので毎試合必ず約70分は出ており、加入1カ月ですでにチームの中心となっています。

そしてジュビロ自体についてですが、監督交代によって大きくサッカーが変わったということはありません。攻撃はポゼッションで主導権を握りつつ、守備ではある程度前からプレッシャーをかけて奪いに行くといった感じです。
ただその中でも、やや短いパスで細かく丁寧に繋ぐ印象は以前より強くなった気がします。
支配率のデータでは今季フベロ前監督時代が平均56.2%で、鈴木監督になってからも57.8%なので数字的にはほぼ変化はありません。ただ、1つの特徴であり武器でもあった前線へのフィードやサイドチェンジといった大きなボールが以前に比べると少なくなったように見えたのが、短く繋ぐ比率が高くなった印象に結びついているのかもしれません。

また、奪ってからの速攻が少ない印象もあります。
高い位置で奪えればもちろんショートカウンターで攻め切ることを狙ってきますが、中盤より後ろで奪った場合は、一旦マイボールで落ち着かせてから攻撃を作り直す選択をすることが多いように感じました。

繋ぐチームにはプレスを

ビルドアップの形としては、後方の3バックが土台となり2ボランチ(主に遠藤、山本康、上原など)+トップ下(主に大森、山田)などが下がったり前に出たりサイドに出たりと、入れ替わり立ち替わりながらボールを中盤で引き出し、そこからまた2トップとの連携で崩しにいったり、サイドに展開してクロスだったり、または1本のスルーパスで抜け出すというのを狙ってきます。

ただ、この中盤で引き出したりそこからの連携で崩したりという部分に関してはちょっと即興的な印象があるので、どうしても攻めあぐねるシチュエーションはここ数試合でも多々見られました。
新潟としてはあまり人の動きに惑わされず、持たせるところは持たせる気持ちで、立ち位置だけは間違えないということを徹底できるかが問われるポイントかなと思います。

4バックで戦っていた徳島戦ではボランチが下がって受けるパターンに加え、片方のSBが残って後ろを3人にして組み立てるパターンもありました。ただ後ろが3にしろ4にしろ、前から激しく意図を持ってプレスを掛けることができる徳島や福岡が相手になると、ビルドアップがどうしても窮屈になって運び出せず引っかかることはよく見られました。ですから新潟もいつも通りやれればいいのかなとは思います。

3バックにはサイド裏を

ある程度前から奪いに来る守備に関してですが、前線が2トップ+トップ下という形なので、3バックの相手、もしくはうちのようにボランチが下りて後ろを3人にする相手には、そのまま嵌めに来ることもありますが、下がったボランチに対してWBが外側を切りながらプレスに来るケースもよく見られます。
そうなった場合、新潟としてはやはり出てきたWBの背後というのは大きな狙いどころとなるでしょう。もちろん外切りしてきているので簡単には入れられないでしょうけど、ボランチに当ててワンタッチで送ったり、少し飛ばしたパスで前線のテセなどに収めたところからサイドに展開したりということがイメージとしては考えられるでしょう。

また、WBが外切りして前へ出てくる場合、2トップ+トップ下も含めてかなりボールサイドに寄せてきます。ですからそこからいかに素早く逆サイドまで持っていけるかというのは、チャンスを作ったり押し込んだりするためには大事であり必要な部分になってくるでしょう。
これは当然と言えば当然の話ではあるのですが、前節の愛媛もうまくボランチに入れることでボールサイドに寄せてくるプレッシャーを剥がして逆まで展開してチャンスを作れていましたし、仮に攻め切れなくてもそうやって左右に動かすことが、後になってじわじわボディーブローのように効いてくることもあるでしょう。

いずれの攻略方にしても、やはり3バックであれば前に出てきたWBの背後というのは明確なウィークポイントです。前節の愛媛もサイドに起点を作ってWBを引っ張り出すことで、その空いたスペースにボランチが飛び出してクロスからゴールを奪えていました。
そこは常に狙っておくべきポイントになるでしょう。

最後に

鈴木監督になってからの9試合は基本的に3バック(3-4-2-1、3-5-2)をベースとして戦っているのですが、2試合だけ4バックを使ってきたのが東京V戦と徳島戦というのは気になるところです。
いずれも高いポゼッション率を誇るチームで、ポジショナルプレー的なスタイルを持っているチームなので、同じような特徴を持つ我々に対してもひょっとすると4バックで来る可能性はあるかもしれません。

また、そもそも前節はチームの3分の1が出場できない中で、ベンチメンバーもGK2人を含めて6人しかいないような状態でした。これを書いている現時点に出ているリリースとしては、濃厚接触疑いとして前節欠場した7名の内3名は当面隔離の継続となり、4名は再度PCR検査を受けて陰性であれば順次合流ということだったので、今節も試合が開催されたとしてもジュビロは多数の選手が欠場することになるでしょう。
その事実は確かに前節愛媛戦を見る限り、出場機会の少ない選手やプロデビュー戦という選手もいたためチーム力が落ちる部分は否めないところでした。しかし逆に言えばメンバー選考が読みづらく、また各々の特長も把握し切れてないため予測を立てて準備しづらいという恐さがあります。

様々な意味で難しい試合になるとは思いますが、もう勝つしかねーのです。残り10試合、いよいよラストスパートです。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。