ALBIWAY ALBIWAY

オレラグ

ダブルを狙え【展望】第34節 ジェフユナイテッド千葉戦

2020年11月14日

こんにちは。

和輝がまたU-19代表候補のキャンプに呼ばれました。もう常連ですね。
小島のケガによりまたここ数試合出場機会を得られるようになった和輝ですが、本人も反省していたように味方との連携とか、キックの判断でマウロなんかに厳しく言われるシーンも見られます。それでも前節なんかは彼の活躍なくして勝ち点は取れなかったでしょうし、本当に堂々たるプレーを見せてくれてもいます。

この年代でこれだけリーグ戦に出ているGKなんてほとんどいませんから、来年3月になったU-19のアジア選手権には正GKとして活躍してくれることを期待したいと思います。

蘇生中の千葉

では今週末のゲームについてもいろいろ書いていきます。
今節はホームに現在16位のジェフユナイテッド千葉を迎える第34節です。
現状千葉は勝ち点36ということで、今節の結果次第で完全に2位に追いつく可能性は消滅します。と言ってももう既に昇格云々といった話しとは縁遠くはなっているので、1つでも勝利を、1つでも上の順位を、といった状況であることに変わりはありません。

前回対戦は9月9日の第18節、新太と至恩の2ゴールによって1-3と得意のフクアリで勝利しています。
その頃直近5試合で4敗という今季の中でも最悪な時期だった千葉は、新潟に敗れて連敗となりましたが、それ以降は連勝も含めて5試合で1敗と一時は立て直したかに見えました。
しかし、10月に入ると再び下降します。
10月は結局6試合で1勝しかできず、11月も跨いで2度の連敗も喫しました。11月に入っても3試合勝ちなしで、前々節は山形に5失点と派手にやられるなど非常に厳しい状況が続いていました。
それでも前節松本戦では劇的な試合展開でようやく4試合ぶりに勝ち点3を取っています。

厄介なタイミング

正直山形戦に敗れるまでの試合を何試合か見る限りは、決して見くびっていたわけではありませんが、前回対戦同様に3点くらい取って勝ってもおかしくないというか、点差はさておいても、しっかり勝たないといけない相手だなという印象でした。
しかし、その山形戦に大敗を喫した後にユンさんも「雰囲気を早く払拭、変える必要がある」と仰っていて、GKの新井章もインスタで自分たちに対して厳しい言葉を綴っていました。

そういった中で迎えた前節松本戦。
その日解説だった飯尾さんも「千葉はかなり球際を意識している」と前半の内からご指摘されていたように、立ち上がりからそれまでの試合ではあまり感じられなかったハードワーク、奪いに行く姿勢といったサッカーの根本的に大事な部分が見られるようになっていました。
結局先制されながら一旦は逆転し、再び追いつかれながらも後半のアディッショナルタイムに勝ち越すという劇的な勝利を挙げます。今季先制された試合はそれまで3分11敗と勝てていなかったそうなので、これが初めての逆転勝利でもありました。

千葉と対戦する相手の監督さんのほとんどが試合前のインタビューで「タレントが揃っている」とか「個の能力が高い選手が多い」といったことを仰ることからも分かるように、戦力自体は豊富なチームです。そんなチームがしっかり走って、戦ってということができればそりゃ強いのは当たり前です。前節松本戦はその事実を改めて思い知らされた印象でした。
新潟としては、悪い雰囲気を払拭し自信も取り戻し始めたという非常に厄介なタイミングでの対戦となります。

前から奪う姿勢

サッカーの内容的にはそれほど大きな変化はありません。
4-4-2の基本布陣によるブロックを軸として、守備はセーフティーに外へ追い出す形で、攻撃もポゼッションにはこだわらずロングボールやカウンター、サイドからのクロスでゴールを狙ってきます。

ただ、その中でも少し変化が見られることといえば、以前よりも全体のラインを上げて前から奪いに行くシーンが多くなったということです。
この変化自体は前節の松本戦以前からそういう傾向があったのですが、前節は特にその意識が強くなっていて、またその動き自体も鋭くなっていた印象があります。
そんな守備の変化があったことで、ボールを奪って自分達が持つ時間もある程度長くできているということが、40%に満たないポゼッション率の試合が減っていることからも恐らく言えるかと思います。

とはいえ前節も2失点はしていますし、雰囲気はよくなっても内容の全てが劇的に改善されたわけではありません。
特にハーフスペースで受けられたり、一旦千葉が引かされた後の手前のスペースで相手に受けられたりした時にアプローチが時折遅れることがあったように感じました。
また、そういった問題点を引き出す意味でも、コンパクトなブロックを敷く千葉に対してサイドチェンジで揺さぶっていくというのは、前回も書きましたが依然として効果的な手段になるでしょう。
揺さぶりながら、相手を動かして、楔を入れる。
こういった流れが大事になってくるかなと思います。

シンプルな形にご注意

前節千葉が挙げた3ゴールはいずれもセットプレーからのものでした。
まずキッカーは前節も直接FKを決めた堀米がいて、さらに田口もいるので、左右のいいキッカーが揃っています。
合わせる方でも、前節ケガから復帰後即決勝点を挙げた川又やクレーベがいますし、前節ゴールを決めたゲリアも強さがあるので、新潟としてはFWやCBに警戒が集中し過ぎないようにしたいところです。
そしてセットプレーと関連してクロスボールも千葉の強みであるということは、得点比率でクロスが一番多いということからも読み取れます。
特にクロスに関しては安田や下平といったSBの選手がいいボールを上げることができるので要注意です。

逆に流動的に動いて間に入りながら崩していくという形は、前節に関しては今季初スタメンの工藤が入って少し見せ場を作っていましたが、基本的にはそれほど見られないので、新潟としてはいかに高い位置で素早くボールホルダーに寄せて自由を奪うことができるかというのは肝になってくるでしょう。
そこでもやはり安田や下平といった攻撃の起点となるSBにガツンと行けるかはポイントです。いい球出しをさせない、そして彼ら自身を上げさせないということができれば千葉の攻撃はかなり制限できるのかなと思います。

最後に

厄介なタイミングでの対戦であることは間違いありませんが、今季新監督になって積み上げられていること、そしてチーム力というのはうちの方が確実に上ですから、今節も自信を持って戦うことができればきっとよい結果が待っているはずです。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。