オレラグ
色もいろいろ 想いもおのおの【展望】第41節 レノファ山口FC戦
こんにちは。
やっぱり予報通り雪が降ってきました。
もうすでにうちの近くの歩道や家々の屋根もブッシュドノエルにかかる粉砂糖くらいの感じで白くお化粧されてきました。
これくらいなら全然いいので、とにかく積もらないでくれればいいなと思います。いや、正確に言えば積もるべきところに積もってそうでないところは積もらないでくれればいいなと思います。
そんな本格的な冬の始まりを感じる最中、寂しい報せが届きました。
大谷とモリシュンの今季限りでの契約満了が発表されました。
正直ある程度覚悟していたというか、致し方ないと理解はしているのですが、だとしても寂しさが薄まるようなことはやっぱりありません。
一緒に戦えたことは嬉しく、そしてとにかく感謝ということと、またどこかで会える事を楽しみにしながら来季以降違う場所で活躍してくれることを心から祈るばかりです。
改めて、2人ともありがとうございました。これからも遠くからですが応援しています。
意地を見せたいレノファ
では展望参ります。
残すところあと2試合ということでアウェー連戦となります。
その初戦、前節から中2日のハードスケジュールで戦う相手はレノファ山口FCです。
前回対戦は展望記事に付けたタイトルが『水分、塩分、勝ち点3』だったことからも分かるように暑い夏の頃、第11節でした。
その試合は戦評記事に付けたタイトルが『ほろ苦い二十歳の夏』だったことからも少しだけ分かるように、前半2点先制しながらも二十歳になったばかりの至恩が後半に退場して1人少なくなりながらも何とか逃げ切ったという試合でした。
あれからしばらく経ちますが、レノファは非常に厳しいシーズンを過ごすことになりました。
新潟戦直後の試合で大宮に勝利しますが、その次から3連敗を含む7試合勝ちなしが続きます。
20節から5試合で3勝を挙げてようやく復調したかに思われたのも束の間、28節からは3連敗の後に1つの引き分けを挟み泥沼の7連敗を喫しました。
前々節の北九州戦で約1カ月半、実に12試合ぶりの勝利を手にしましたが、前節は再び大宮に敗れ、順位は32節から最下位を抜け出せていません。
残り2試合はホームで連戦となるレノファは、すでに今季限りでの退任が発表された霜田さんの下で勝ちたいということもありますし、今節敗れると最下位が確定するといこともありますから、是が非でも勝ち点3が欲しい、勝利したいという思いで臨んでくる今節新潟戦ということになるでしょう。
噛み合えば恐い
元々ダイナミックで連動性のある攻撃を強みとした得点力が売りで、少々ハイリスクが故に失点も多いというのがレノファというチームであり、それは3シーズン率いた霜田さんの下でも変わらない特徴でした。
そういう特徴がある中で今季に関しては、まず失点も昨年の70から残り2試合を残した時点で72と微増してしまっているというのはあるのですが、それ以上に54点取れていた攻撃が、今季は残り2試合しか残っていない時点で42と大幅に減少してしまったところに低迷のより大きい原因があるのかなと感じます。
毎年多くの選手を抜かれてしまうエクスキューズは考慮する必要がありますが、それでも今年はシーズン中も頻繁にシステムが変わったり、選手起用も過密日程で入れ替えざるを得ないとはいえなかなかバチッとハマらなかったりして、結局攻撃の形が例年に比べると構築し切れなかった印象です。
それでも、前々節久々に勝利した北九州戦で4ゴールを奪えていることからも分かるように、歯車が噛み合えば非常に破壊力を持ったチームであることは間違いないでしょう。
基本的に4-2-3-1(4-2-1-3)、4-3-3(4-1-2-3)でプレーするレノファですが、違いは括弧書きで書いたように中盤の3人が正三角形か逆三角形かというだけで、いずれにしても3トップのワイドが大きく幅を取ることで外に起点を作り、そこで中盤やSBと絡みながら誰かがスペースへ抜け出すといった迫力のあるサイド攻撃が武器です。
特に細かい連携から誰かが抜け出すという3人目の動きというのは精度も高いですし、よく見られるプレーです。
これはちょっと前に、YouTuberでもある琉球の田中恵太さんにレノファ戦勝利後のライブ配信で、レノファの警戒していた部分について質問してみたらやはり「3人目の動き」と答えていただけたので、間違いないレノファの強みとして考えていいでしょう。
こんなところで改めて言ってもあれですが、田中選手コメントに答えていただいてありがとうございました。
こうしてプロの選手とコミュニケーションが取れるなんて夢のようというか、ほんといい時代になりましたね。
話戻ります。
1つ難しいのは、先週家族の健康状態のためシーズン終了を待たずしてチーム得点王だったイウリが帰国してしまい、前節の大宮戦ではシステムこそ4-2-3-1(4-2-1-3)でしたが、多少アレンジが加わっているようにも見えたことです。
選手起用も含めて今節もまたちょっと違うこと、例えばワイドが内側に入ってSBが幅を取るとか、どちらかだけがワイドに張るとか、そういうこともあり得るのかなと思います。
食われるか食わせるか
守備は基本的に前からアグレッシブに取りに来ます。
ただこちらも攻撃同様、前節の大宮戦では大宮の3バックに対してそれほど激しく取りに行く感じではない時間帯が長かったので今節もちょっと何とも言えません。
それでも前々節の北九州戦がまさにそうでしたが、前線からの守備で引っかけたり奪えたりできるかがレノファの生命線みたいなところがあります。
プレスが嵌ってしまえばその勢いのまま大量点なんてこともあり得ますが、前からのプレスというのは当然リスクにもなり得ます。
そもそもラインは高めの設定がされているレノファですが、プレスを掛ける際は全体をコンパクトにするため裏のスペースは必然的に広がります。
北九州が奪った1点は非常に分かりやすいものでしたが、後ろを3人にしてビルドアップした北九州に対して3トップが出て行き、北九州のSBに対してレノファのSBもかなり高い位置までプレスを掛けたことで、その裏のスペースに北九州のCBからワンタッチで送られ、大外にいた北九州のSHが裏を取ることができていました。
北九州に限らず他のチームも狙っているように、やはりレノファはSBが引き出された後のCBとのギャップという課題がなかなか克服し切れていないようです。
プレスに食われるか、意図して食いつかせられるか。楽しみな見所と言っていいのかなと思います。
最後に
ここ最近の戦いを踏まえれば言わずもがなではありますが、いかに“もったいない”をなくせるか。これは特に意識しないといけないでしょう。
正直レノファにも同じ事が言えるのかなと、ここ何試合かを見る限り思いましたが、お互いがそうであるからこそ、常に全集中で(言いたいだけ)やり切ってほしいなと思います。