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オレラグ

【Preview】第5節 アビスパ福岡戦

2019年3月22日

3月17日にジェフのエスナイデルさんが契約解除されたということで今季は4節終了時点で解任第1号が出ました。
2節に対戦して勝利した我々もそのきっかけの一端を結果的にではありますが担った形になるんですかね。
まあ、だからなんだとか、どうだとかって思う事や考えることは全然ありませんが、3年目の継続を選らんだものの、桜も咲かないうちに諦める決断というのもいろいろと難しいものですね。
後任は新潟とも縁のある江尻さんということで、次回の対戦を調べると9月7日の31節。
随分遠い気はしますが、果たしてその頃どうなっているのか……楽しみなような恐いような……という感じです。

まさかの船出

本題に入りましょう。
今週の相手はアビスパ福岡です。
今シーズンは4節終了時点で1分3敗とまさかの最下位に沈んでいます。
未だに勝利がないのは冒頭に触れたジェフとこのアビスパだけという状況です。
しかし、ある程度の年月を重ねてサッカーを見てこられた方であればなんとなく似たような感情を共有していただけるかと思いますが、こういう相手ほどやりづらいわけです。
しかも、アビスパはリーグの中でも決して戦力的に劣っているチームではありません。むしろいい選手が揃っています。
開幕から少しつまずいたチームが5節にしてようやく初勝利、なんていうのはよくある話しであり、丁度いい頃合いにも思えてしまいます(何が丁度いいのか分かりませんが)。
振り返ってみれば昨年の5節もそれまで勝利がなく唯一4連敗スタートだった愛媛とホームで対戦して0-1と敗れていますし、“もう、これでもか!”というくらい十二分に気持ちを引き締めて集中して戦う必要があるでしょう。

基本的な話

4年続いた井原体制が昨年で終わり、今季からイタリア人のファビオ・ペッキア監督が就任しました。
自分は世代的に現役時代のことはほとんど存じ上げないのですが、昔から海外サッカー、特にセリエAをご覧になっていた方からすると彼が日本で指揮を執ることに胸アツのようです。
ちなみにナポリ大学で法学の学位を取得されていて、愛称は「avvocato (イタリア語で弁護士)」だそう。

4節までのベースの形は4-2-3-1です。
ただ、2節の京都戦は途中から4-1-4-1に変更し、前節岡山戦はスタートからその4-1-4-1で始めています。
4-2-3-1であればCBの2人とボランチの2人が組み立てを担い、その間に両SBが高い位置を取るシーンが多くありました。
4-1-4-1で始めた前節に関しては左SBの輪湖が少し残って3バックのような形になりアンカーの鈴木も含めた4人でビルドアップを担うというような変化も見せています。
いずれにしろ、攻撃は後ろから丁寧にボールをつないでいこうとするやり方ではあるようです。

守備に関しては前からプレスをかけることが全体的には多い感じがしましたが、時間帯や状況によって臨機応変にやってもいて、行く・行かないのメリハリがハッキリしている印象でした。つまり何でもイケイケドンドンではないということです。このあたりは少し新潟と似通った部分もあるかもしれません。

注目

前線の外国籍選手ではヤンドンヒョンとフェリクスミコルタという選手がいます。しかし、ヤンドンヒョンは前節移籍後初出場でゴールを決めてはいますが、11日に加入が発表されたばかりの選手ですし、ミコルタも練習合流が今月頭でした。これは福岡に限った話ではありませんが、新加入の外国籍選手のチームへのフィットはもう少し時間を要するのかなという気がしました。
現状、最も怖さを感じたのは主にSHに入ることが多い松田、石津の仕掛けていくプレーという印象です。カットインしてシュートという形には強引に打開できる力強さがあります。気をつけましょう。
ビルドアップの際、SBが高い位置を取ることが多いということを書きましたが、特に右の石原はベルマーレ育ちらしく積極的に前へ出ていく推進力を持っています。その分裏のスペースが空きやすいともいえるので、そこは狙いどころにしてもよさそうです。
学年は石原の方が1つ上ですが、泰基との99年生まれ同世代対決はこの試合のホットスポットになるかもしれません。
また、しっかりボールをつなごうとするが故に自陣でのミスからピンチを迎えるリスクも抱えています。特に前節岡山戦は岡山がかなりアグレッシブに前からプレッシャーをかけてきて、ショートカウンターやセカンドボール争いで優位に立つことができていたので、そこは参考にしたいところです。

キング城後とレジスタ鈴木

個人的に福岡ではウォンドゥジェが好きなのですがそれは置いておいて、やはりチームの中心は鈴木惇です。
長短のパス(特に長いパス、サイドチェンジや裏のスペースへのパスは逸品)を駆使してゲームを作り、セットプレーも任され、さらに強烈なミドルシュートも持っています。後ろからしっかりつなごうとするペッキアさんのサッカーにおいて、それらの特長を持つ彼はやはり中心的な役割を担う選手です。
福岡のアイコンというか象徴としては城後がいますが、彼が“キング城後”と呼ばれているなら、イタリア人指揮官の下でゲームの司令塔になっている鈴木は“レジスタ鈴木”(レジスタ=イタリア語で演出家といった意味)と呼んでもいいかもしれません。
なんだか芸人さんみたいな響きですけど、要注意人物です。

最後に

この日のイベントとしてはビッグスワン卒業式なるものや春のチーズ祭りといったものが開催されるそうです。
今年こそJ2から卒業できるように、そしてチーズのように………こう………伸びるというか………え〜と………
ダメだ。うまいこと締めようと思ったんですができませんでした。
とにかく、この試合に福岡は今季初勝利がかかっているならば、同じように新潟だって今季ホーム初勝利がかかっているわけです。
勝ち点3を譲るわけにはいきません。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。