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オレラグ

【Preview】第10節 東京ヴェルディ戦

2019年4月19日

こんにちは。
当初は前回のレビューの冒頭で書こうと思っていたのですが驚きの監督交代があり結局触れずじまいになってしまい、でもやっぱり一言書いておきたいと思ったので、ここで改めて、
新潟アルビレックスBB、B1リーグ中地区優勝おめでとうございます!
優勝を決めた土曜日の試合、皆さんご覧になられたでしょうか?
第2Qまで全く同じスコア、さらに第3Qはわずかに1点のビハインドという展開から最終Qは2回追いついて離され、3回目でようやく逆転もまた逆転され、それでも粘り強くついていってラスト1分を切ってから再び逆転して逃げ切るというシーソーゲームでした。
勝てば地区優勝が決まる、そして相手は直接対決となる2位の川崎というシチュエーションでこんな白熱した試合ができるってちょっとすごくないですか?興奮というか、感動というか、ちょっとこれらの言葉さえ陳腐な気がしてしまうくらいの素晴らしい試合でした。
FMPORTの番組で立石さんが「今週末がひとまずレギュラーシーズンの締めくくりの2連戦なんですけども、ここで終わらないのが嬉しいね」とお話しされていたのがまさにおっしゃる通りだなと思います。
自分は多くのファン・ブースターさんの端っこも端っこ、隅っこもいいところといったところからですが、陰ながら最後まで応援したいと思います。

リスタート

さて、サッカーです。
まさか今週監督交代のお知らせを新潟だけでなく神戸からも聞くことになるとは思いませんでしたが、それはさておき、今節は吉永新監督の下での大事な大事なリスタートの1戦ということになります。
だから、正直今節は相手どうこうの前にまず新潟がどうなのよ、という気持ちが強いのは否めませんが、とはいっても相手があっての試合ではありますから、今節もいつも通り対戦相手について書いていこうと思います。
今節の相手は東京ヴェルディです。

東京ヴェルディ

2年監督を務めJ1昇格へあと1歩まで導いたロティーナ監督が昨年限りで退任し今季からはイギリス人のギャリージョンホワイト監督が就任しました。
グアムや香港などの代表監督をされていた経験があり、数年前には日本でS級ライセンスの講習も受けているなかなか興味深い経歴の持ち主です。
シーズン前のコメントや今季ここまでの試合をいくつか見た印象だと守備ではできるだけアグレッシブにボールを奪いに行く、奪いに行きたいようで、攻撃では創造性のあるプレー、自由に動いて連動して崩す、崩したいといった感じのようでした。
「この場面ではこのポジション」「こういう時はこういう動き」みたいないわゆるポジショナルプレー(未だにちゃんと理解しきれていないのが悔しくもどかしい)と言われたロティーナさんの時とは少し、いや、随分とやり方は変わっていると言ってよさそうです。

ベースは4-4-2(4-2-3-1)。ただ、前節は初めて試合開始から4-3-3で来ており、今節もそれを継続してくる可能性はあります。
また、これまでの試合では主にビハインドや同点の場面など得点が欲しいしシチュエーションで、前へ人数をかけるために3バックへ変更することもありました。

昨年との主な違い

前から奪いに行く、行きたいとは書きましたが、町田ほど激しくはないですし、そこまでしようとも考えていないと思います。
柏戦なんかは割り切って自陣にブロックを作るやり方で勝利していますし、前節の琉球戦は最初とリードしてからでは多少ライン設定が変わっていて、リードしてからはある程度前からの守備は自重するようになっていました。また、そのような自陣でブロックを作って守ることに関しては昨年までのロティーナさんの下で培われた距離感の良さみたいな部分が遺産として残っているのかなとも思います。

逆に攻撃に関してはSHが自由に動いたり、状況によっては大胆に逆サイドまで顔を出したり昨年までにはあまりなかったシーンが見られるようになっています。
しかし、それがうまく機能しているかというとまだ何とも言えません。ビルドアップに関しては例えば相手に前からプレスに来られた際、中盤の1人がDFラインに下がってサポートしたり、足下の技術に定評のあるGKの上福元が少し前に出てきたりしてポゼッションの安定は確保できていましたが、そこからアタッキングサイド(ピッチを横に3分割した時の相手ゴール側)にどう縦パスを入れるか、そして入った後どう崩していくかみたいなところまでは創造性、連動性が求められている中でチームとしてのすり合わせはまだまだ不十分なようにも感じました。

中盤を制したい

注目の選手でいうと中盤の2人、渡辺皓太と井上潮音を上げたいと思います。単純に自分が好きな選手だという感情強めのセレクトであることは否定できませんが、注意しないといけないのは確かです。
渡辺はとにかく運動量が武器で攻守において献身的に働ける選手であり、井上は広い視野を持ち、落ち着いたボールさばきでゲームを作れる選手です。
どちらも小柄ですが技術があり、もう1人おそらくベンチに入るであろう森田晃樹を含めていかにもヴェルディユースらしい上手なタイプの選手たちが中盤に揃っています。
ここへさらに、半年間でしたが新潟でも活躍した佐藤優平が自由にサイドや中央へ動いて絡んできます。
彼らに対応するにあたって焦る必要はありませんが、どこが一番抑えないといけないのか、この状況ならどこを捨てていいのかという優先順位をしっかりつけて守ることは特に大事になってくるかと思います。

逆に新潟がボールを持っている場合、ヴェルディが前からプレスをかけてきた時や奪われた直後のファーストディフェンスで激しくプレッシャーをかけてきた際は、スタミナがあって縦横に動ける分少し中盤の中央が空いてしまうケースがこれまで何度か見られたので、そこは狙い目というか、いかにそういう状況を作り出せるかは見所になりそうです。
また、セットプレーに関してもここまで失点数としては多くないので特別苦手にしているわけではありませんが、ゾーンで守っているため後ろから走りこんでくる相手にフリーで飛ばれて合わせられるシーンが何回かありました。ここもショートコーナーなども含めてアイディアを駆使しながら狙うべきポイントになるかとは思います。

最後に

最初の方にも書きましたが正直今節はまず新潟がどんなサッカーをするのか、どんな形で挑むのかという方が気になります。だから、水曜日にちょっと聖籠へ行くことができたので練習を見てきましたが、今週は毎日冒頭のみの公開でしたのでなかなか窺い知ることはできませんでした。
もちろん公開してくれた方が嬉しいしありがたいですが、吉永さんもおっしゃっていましたが、隠したいという気持ちはこういう状況であれば当然でしょうし、致し方ありません。
だから、土曜日に蓋が開くまでおとなしく待ちたいと思います。

急に3バックとか3トップなんていう大胆な変更はないと思いますし、そもそもこの短期間でそのような変更は得策ではないとは思いますが、選手の入れ替えや使い方など細かいところでなにかしらの変化があるかとは思います。
この機会をチャンスだと奮起する選手や、それに負けないように一段とアピールする選手が1人でも多くなっていることを願うばかりですし、それが必ずやチーム力を上げることにもつながるはずです。

再出発の試合。
こんなに大事な試合もなかなかないのではないかと思えるくらい大事な試合。
勝利あるのみです。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。