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オレラグ

勝ち点3くれないとイタズラしちゃうぞ【Preview】第38節 京都サンガF.C.戦

2019年10月26日

こんにちは。
ラグビー日本代表、盛り上がりましたね。
「え?なんで今のファールなの?」とか「なんでこうしないの?」とかなど、いわゆる“にわかファン”の一員に自分もなっていたのですが、そんな疑問が浮かぶ度にテロップが出て説明をしてくれたり、「今のは○○だから××という選択をしましたね」と丁寧に教えてくれたりしたおかげで、にわかファンでもストレスなく見ることができました。
NHKさん、日テレさんありがとうございます。
日テレさんに関しては少し前にサッカーの代表戦中継に関して不満を書いたのですが、すんません。でも、サッカーもよろしくね。

それにしても試合の3日後には日本シリーズにゲストとして稲垣さんが出ていましたが、これから各選手メディアへ引っ張りだこになるのでしょうか。それと今年もあとわずかということで、流行語大賞の候補なんかにも入ってくるのかもしれません。
「トライ」とか「ジャッカル」とか「プロップ」といった用語や、「one team」とか「笑わない男」なんていうのも候補でしょうか。

とにかく、改めて日本代表の皆さんにはお疲れさまでしたという労いと、わくわくさせてくれてありがとうございますという感謝の気持ちでいっぱいです。
大会自体はいよいよベスト4ということで、最後まで楽しみ切りたいと思います。

やるしかないラスト5

さて、世の中明るい話もあれば悩ましい話もあります。
そんな悩ましいアルビレックスのお話に移りましょう。

前節福岡に敗れたことで、残り5試合にしてPO圏との勝ち点差は9に広がり、崖っぷちというか風前の灯火というか、まあ表現の仕方は何でもいいとして、いよいよ本当に、本当に厳しい状況まで追い込まれました。
今節対戦するのは5位の京都サンガFCですが、ここから5連勝するのは至上命題として、勝てば必然的に勝ち点差を縮められる上位との直接対決は特に大事です。ポジティブに考えれば大きなチャンスですから、どうしたって勝利あるのみです。

躍進の京都

正直シーズン前、中田新監督を迎えしっかりボールを持ってゲームの主導権を握るサッカーを志向すると聞いた時は疑念を抱いていました。そしてそれは0-0に終わった我々新潟との開幕戦を見た上でも払拭されませんでした。
ロマンがあって、わりと日本人的にはウケがいいけど、そういうチームは途中で結果が出なくて挫折して低迷する印象が強かったからです(特にJ2では)。だからこそ何かあった時のためにコーチはエンゲルスさんを筆頭に佐藤さんや實好さんといったJリーグやユース年代、アンダー代表などでも経験が豊富なS級保持者を手厚く揃えているんじゃないかなんて意地悪に勘ぐってもいました。
それが前半戦たったの4敗。一時は首位にも立って現在は5位で絶賛昇格争い中。
改めて自分の見識の浅さを痛感したのと同時に申し訳ない気持ちになりました。中田さん、ごめんなさい。

そんな浅はかな個人的予想を、鮮やかに裏切ってきた京都。
前述のように一時は4連勝を含む10試合負けなしで首位に立ちますが、夏場には初の連敗を含む1カ月勝ちなしという苦しい時期も経験します。しかしここ最近は再び盛り返してきて、前節は18試合負けなしだった横浜FCもストップしてみせました。

我慢の継続と反省

基本的にやっているサッカーは先に書いたようなボールを持って主導権を握るやり方で変わっていません。
ここ最近で言えば愛媛や鹿児島、もう少し戻ればヴェルディもハッキリとポゼッションをベースとするチームでしたが、京都も同じ系統です。データ的には今季の1試合平均ポゼッション率はリーグで1番なので、最近のポゼッション主体のチームよりもさらにハッキリとボールを持ってゲームを進めてくることが予想されます。
新潟としては、まずは前線がしっかり制限を掛けて、必要であれば少し戻ったりして助ける。そして後ろは愛媛戦のように4-4のブロックを崩さず持たせている意識を持つことが大事になるかと思います。

前線の守備で気にしないといけないのは相手のアンカーの選手です。
シルビーニョがトップ下として付くのか、はたまたレオと並んで2人で挟むことでコースを消すのか、方法はどちらでも構いませんが、とにかく攻撃の軸となるアンカーにはできるだけボールを受けさせないようにしたいところです。
状況次第ではアンカーの選手が最終ラインに下がって後ろで数的優位を作って運ぼうとしてくることもあると思いますが、その際は無理に行かず、サイドに誘導して追い込む守備ができれば十分かと思います。

ブロック守備で気を付けないといけないこととして、京都はアンカーの選手が下がったり、SBがボランチの位置へ入ったり、前線が中盤へ降りたり、とにかく流動的に動いてきます。そういった動きに対して付いて行き過ぎずに、正しいポジショニングを守ることが大事になってくるのではないでしょうか。
まずベストなのはスペースを与えないことです。位置的な優位を確保することで危険な位置にボールを入れさせないようにすることは2節前に京都と対戦した山口がかなり意識していて、その甲斐もあってかその試合で京都は前半シュート打つことができませんでした。
ただ、これを実現するためにはある程度の強度による前線からのプレッシャーが必要になります。この点で新潟とは前線の守備のタスクに少し違いがあると思うのでそのまま模倣はできないでしょう。新潟としてはスペースでボールを受けられたとしても、その後に次のプレーへ展開させなければいいというある程度の割り切りが必要になるかと思います。そのために、動く相手に付いて行き過ぎず常に迎撃する準備のできるポジショニングを取ることがより重要になってくるのではないでしょうか。特に前半はそういった極端に我慢のプランでも構わないと思います。

もちろん、前節の反省としてシュートレンジではポジションを捨ててでも寄せに行かないといけません。特に京都はここ最近対戦してきたポゼッション型のチームに比べて、仙頭や小屋松など単独でも打開できる質の高いアタッカーが揃っています。守る側としてはとっても難しいバランスを求められると思いますが、当日どんな風になるか楽しみにしたいと思います。

隙は必ずある(はず)

ボールを持って人数を掛けて攻める相手に対しては当然カウンターが狙い目になってきます。特に攻撃で流動的に動く分、スペースは空きやすくなります。SBがボランチの位置へ入るのはカウンター対策というリスクマネジメントの一面もあるのだとは思いますが、その場合でも結局サイドは空いてきます。ここ最近パターンとして武器になっている対角のフィードから至恩が受けて仕掛けるという形は今節も期待したいところです。

また、これは少しずつオープンな展開になりやすくなる後半に狙いたい部分になりますが、状況を見て(例えば相手が下げたり、ゆっくり回して一旦落ち着かせようとしたりしている時に)前線や中盤の前の方でも少しプレスをかけることで、相手のミスを誘えるといいのかなと感じます。
ボールを持てば守備の時間を減らせるという考えがありますが、サッカーは不確実な足で扱うためボールは持てば持つだけリスクになるという考え方もあります。実際に京都も1試合に1,2回は致命的なミスだったり、少し危なっかしいビルドアップでの綻びだったりが見受けられます。貴章や達也さんなどギアを上げるには十分すぎる選手が控えているわけですから、うまく使いながら隙を窺っていきたいところです。

あとは、シンプルに高いラインの裏やプレスを掛けてきた際にできる中盤のスペース(特にアンカーの脇)は常に狙っておくべきでしょう。

いくつかの補足

①開幕当初は4-3-3で、途中3バックの時期もありましたがすぐに戻すと、しばらく4-3-3で今年は戦っていました。しかし、夏場の不調時にまた少しだけ3バックへ変えてもいました。
試合中もよく形を変えますし、そもそも流動的に動くのでシステムはあまり関係ないといえばないのですが、ポゼッションがベースのチームでありながら、そんな不調時の3バック時には前線も2トップにして、その2トップを起点にした縦に早い攻撃で点を取るという夏以前とは違った側面も見せていました。
ここ2試合はまた4バックに戻しているので今週末も恐らく4バック継続で来るとは思いますが、そういった3バック時の速攻といった変化は頭の片隅に入れておきたいところです。

②いざとなったら闘莉王を前線に入れて殴りに来る形は健在です。こちらは言わずもがなというか改めて意識する必要もないとは思いますが、しっかり準備しておく必要はあるでしょう。

③京都が今季喫した9敗のうち実に7敗がアウェーです。特に直近6試合のアウェー戦は1勝5敗で、4月から負けていないホーム戦と比べて明らかに苦手にしています。もちろん、だからこそ気合を入れて臨んでくるということもあるかもしれませんが、いずれにしてもホームで戦う時のような“いつも通りの心持ち”とは違った状態になることは大いにあり得ます。
新潟は負けなしが止まったとはいえホームでは依然として1カ月ちょっと負けていません。自信を持って堂々と立ち向かいましょう。

最後に

今週末のビッグスワンはハロウィン祭りだそうです。
ハロウィングルメが出たり、ハロウィンコスチュームやメイクでお菓子がもらえたりするそうです。
個人的には今年2回目のDJ TAGAさんのライブが楽しみだったりもするのですが、イベントやグルメといったところは存分に楽しんで、試合はなんとしでも勝ち点3を奪いましょう。