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オレラグ

それでも残り3つ勝つことに変わりなし【Preview】第40節 FC岐阜戦

2019年11月8日

こんにちは。
めっきり寒いです。
今も暗い部屋の中で上着を着て毛布を被り、時々ブルッと震えながらこれを書いています。それでもまだ11月の頭ですから暖房には頼りたくないというこの気持ち、一体自分は何と戦っているのか。甚だ呆れます。

しかし、同じように寒かった水曜日の未明は、欧州CLのチェルシー対アヤックスが最高にエキサイティングで寒さなど忘れさせてくれました。
サッカーはたくさん見ても飽きないどころか、自分の中では年々面白く感じられるようになっているのですが、そんなサッカーは時として寒さや暑さを忘れさせてくれます。そしてアルビレックスの試合はさらにそう感じられます。

消化試合なんてない!なんていうのは綺麗ごとっぽくて、結局目標が潰えた上で戦う試合が消化試合であることは事実でしょう。
ただ、これまで戦った39試合同様に、次の試合も何も変わらず楽しみで早くスタジアムへ行きたいと何日か前からわくわくしているのもこれまた事実です。

ですから、いつも通り楽しみなアルビレックスの次の試合について今回もプレビューを書いていきたいと思います。

FC岐阜

今節対戦するのは現在勝ち点30で最下位に沈むFC岐阜です。
今節敗れた時点で21位以下が確定。仮に引き分け以上でも鹿児島と町田が共に勝利すれば21位以下が決まってしまうという状況です。
それはつまり、100%以上の気力とパワーを携えて臨んでくることが必至でしょうから、前節の栃木戦しかりですが、どうしてこのタイミングで当たっちゃうかな〜と日程君に愚痴の1つも言いたくなってしまいます(言ったところでどうしようもありませんが)。

とりあえず今年の岐阜の戦いを簡単におさらいしておくと、3年目の大木監督の下で開幕を迎えましたが春に4連敗を喫し、5月から6月にかけて結果的に8まで伸びた連敗の6連敗したところで大木さんの解任を決断しました。
19節の山口戦からは昨年まで讃岐を指揮していた北野さんの下でリスタートしますが、北野さん就任以降でも4勝(今年通算では7勝)しかできず、思うように勝ち点は伸ばせないまま今に至っています。

監督交代による変化

大木監督時代は自分達でボールを持ちながら攻撃的に戦うスタイルを実践していました。しかし、ボールは持つけどゴールが遠く、そんな上がらない得点力と反比例するように失点がかさんで崩れて行った印象でした。
そんなチームを託された北野監督は「自分の得意なシステム」である4-4-2をベースにして、まず守備から改善を図ります。さらに攻撃ではそれまで求められていたポゼッションではなく、ロングボールやカウンターが中心の戦いへ変化しました。ビルドアップの時にボランチの選手が下りてSBを押し上げて後ろ3人にしてという形でボールを動かそうとする場面もありますが、それでも結局ロングボールを蹴ることが多いです。
大木監督の時はポゼッション率で相手を上回る試合が18試合中12試合あったのが、北野監督になってからは21試合中3試合しかなくなっていて、ポゼッションの部分が監督交代を機に最も如実に変化したところだと言えそうです。

守備ではそれまでよりも緻密なスライドであったり、下手に追い過ぎずにじわじわサイドへ誘導して狭いところへ追いこんでから奪ったりといったことを、4-4-2をベースとしたブロック守備によって行うようになっています。実際それでしぶとく勝ち点1を奪ったり、さらに隙を突いて勝利した試合だったりもあることはありましたが、どうしても守備の時間が長くなる中で、簡単なミスや準備不足によって失点してしまうことが続き、劇的な改善とはなっていない印象です。

川西に気を付けろ

警戒すべき選手としては、ロングボールやカウンターの収めどころとして攻撃の起点となる前田や、圧倒的な運動量で攻守にハードワークが出来る馬場なんかも挙げられるのですが、何と言ってもこのチームの中心は川西だと思います。
今季から加入したものの大木監督が指揮していた前半戦はベンチにすらほとんど入れませんでした。しかし北野監督の就任初戦からスタメンに抜擢されると、以降は2試合欠場した以外全て出場しているほど欠かせない存在になっています。

とにかくオールラウンドにプレーできる選手で、パスが出せて、ドリブルが出来て、ボールの落ち着きどころにもなれてアタッカーにもなれます。それはここまでSHやFW、そして最近はボランチとして出場している事実からも窺い知れます。
個人的には彼をトップで起用していた時の方が得点力アップも期待できてよかったように思うのですが、恐らく守備を含めた全体のバランスや、前と後ろのコネクターとしての役割も期待されて今はボランチで起用されているのではないかと推測します。
そんなボランチとして起用される場合に彼のプレーで特に気を付けたいのがドリブルです。当然攻撃の起点となる彼のパスも抑えておきたいのですが、そこは最悪出たところで対応するという割り切りが可能です。しかし彼自身が隙を見て自ら前へ運んでくると、より高い位置から決定的なパスを出されることになり、そうなると出たところで対応という割り切りでは間に合わなくなるので失点へ直結しかねない状況が生まれます。ですから、中盤で完全に潰す必要はなくとも、不用意に空けないことが大切になるでしょう。

寝ても覚めても先制点

立ち上がりの数分は特にセーフティーに大きいボールを蹴って、高い位置からプレスを掛けて新潟陣内へ押し込みにくるのではと予想します。新潟としてはまずその圧力に負けないことが肝心です。それでもしっかり繋ぐことによってプレスに来る相手を引っくり返すことができれば、チャンスは一気に広がるのでそれが出来れば理想ですが、それはあくまでも理想です。
序盤はこちらもセーフティーに長いボールを蹴ることでプレスを回避してゲームが落ち着いてからしっかりボールを持って攻めても遅くありません。岐阜も序盤はプレスに来たとしても時間が経てばある程度後ろは持たせてブロックを作る守りになってきます。そこは賢く戦いたいところです。

岐阜は前節徳島に大量7得点で敗れていますが、先制されるまではかなり良い内容でチャンスも作りながらゲームを進めることが出来ていました。だからこそとにかく大事なのは先制点になります。0-0の時間帯が長くなればなるほど岐阜としては前向きに戦えるようになるはずです。しかし1点取られると得点力が高くない分、どうしても気持ち的に落ちてしまう印象はその徳島戦に限らず少し感じました。

ハイボールの処理で落下点を誤ったり、クイックリスタートへの対応の遅れだったり、またはロングボールやクロスボール、セットプレーなどのセカンドボールへの準備といったちょっとしたもったいない失策はほとんどの試合でいくつか見受けられます。確実に狙っておきたいところです。

最後に

冒頭に「サッカーは寒さを忘れさせてくれる」なんて書きましたが、試合当日土曜日の天気は降水確率50~60%で最高気温が13℃。寒さを舐めてはいけません。
これでもか、というくらいの防寒対策をしてビッグスワンへ行きましょう。

もう今年の目標への道は絶たれましたが、残り全部勝つことに変わりはないはずです。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。