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オレラグ

今こそ大いに賑やかそう【サポーターズコラム】

2021年3月30日
 

「賑やかす」
その場の雰囲気がわき立つようにすること。

 
あまり普段使う機会がない言葉ですね。しかしこの聞き慣れない「賑やかし」こそ昇格への気運を作ることにつながると僕は信じています。
 
さて、我らがアルビレックス新潟は遂に開幕から破竹の5連勝を飾りました。23年越しの初勝利。1試合での最多得点差勝利。5試合で17得点。得失点差14。ここまでに達成した偉大な記録の枚挙にいとまがありません。開幕前の大方の予想を覆す大躍進といえるでしょう。その甲斐ありサポーター以外からも今年のアルビに期待を寄せる声が日増しに聞こえるようになりました。いまたしかにムーブメントが起きつつあることを肌で感じます。もっと多くの人を巻き込みたい。そしていつか満員のビッグスワン復活へ。これらはサポーター共通の願いではないでしょうか。ではその為に我々サポーターは連勝街道を歩む今だからこそ何をするべきなのか?
 
僕が思うその答えは単純明快。今まで以上に楽しむことです。──楽しむ。それはサポーターにとって最も重要なこと。クラブの為に何かをしたい気持ちは大事です。しかしいつだってサポーターはまず自分が楽しむことを忘れてはいけません。かねてより僕はそう考えています。
 
その理由を述べるにあたり突然ですが「天岩戸(あまのいわと)」という神話をご存知でしょうか?簡単に説明するとそのむかし天照大神(あまてらすおおみかみ)という神様がいました。あるとき弟の悪行に心を痛めた天照大神は岩戸の奥に引きこもってしまいます。すると世界から太陽の光が消えて大変なことに。岩戸から出てくるように他の神様達が説得をするも失敗続き。困った神様達は最終的には岩戸の前でどんちゃん騒ぎを始めます。すると「あれ?私の説得をするんじゃないの?何だか楽しそう・・」と気になった天照大神は自ら岩戸を開いて出て来ました、というお話です。
 
この天照大神を外に誘い出した方法こそ最初に述べた「賑やかし」です。人間は自分以外で楽しそうにしている人達がどうしても気になってしまうもの。だから人を巻き込むにはまず僕らが楽しんでいる必要があるのです。それが出来ていれば周りの人を自然と巻き込むことが出来ます。
 
新型ウイルス禍もあり、まだ人をスタジアムに誘うのは気が引けるかもしれません。だから決して無理はせずどんなに些細なことでも良いのです。車にマグネットを貼ったり、ユニフォームでジョギングをしたり、アルビグッズをそれとなく生活に取り入れてみたり。あるいはパートナー企業の商品を買い漁ってSNSで発信をしてみたり。こうして僕がコラムを書くこともひとつの「賑やかし」なのかもしれません。
 
連勝し始めた当初はまだ懐疑的に見られていた今年のアルビレックス新潟。しかしこの勢いはもう本物でしょう。選手達もボールを愛するサッカーを楽しんでいるように感じられます。近頃は選手がイベントを考案したり、パートナー企業のお店で食事をしたり。今シーズンは特にクラブに対してベクトルを向けていることが伝わってきます。それに呼応して僕らも今こそ大いに賑やかしましょう。もともと一人の力で起こせる風は小さなもの。しかしその風が集まれば強力な上昇気流を生み昇格への原動力となるかもしれません。今まで以上に楽しみ賑やかす。それは必ずクラブのチカラとなるはずです。
 
はいえん
はいえん
新潟産まれ新潟育ち千葉県在住のアルビレックス新潟サポです。 気まぐれでコラムを書いてみようと思います。