ALBIWAY ALBIWAY

モアブログ

【燃え上がれ清五郎】 気がついたらサポーターになっていた皆様へ(下)

2014年7月25日

 
少し前にツイッターやFBで話題になったJリーグを初観戦した結果、思わぬことになった。」というブログをご存知でしょうか?

このブログを読んだときに、新潟の事などまったく触れていないのに、ああ、そうなんだよ、そうやって私も思いがけなくアルビを大好きになって、新潟を愛するようになったんだよね、って。
みんながきっと感じていた内容なんだけど、言葉に出して表現できなかったあの感動をよくぞ書いてくれました、という意味では、文体は全く違うけれど、えのきどさんの文章に初めて触れたときの感想と近かったようにも思います。
 
良くも悪くも、初観戦から10年以上たってしまった私は、このときよりもずっと贅沢になって、純粋さも失って、全く同じ気持ちにはもうなれないのだと思います。
つまんなかった、思ったのも、確かに私の本当の気持ちです。
でも、あそこまで悔しい気持ち、鳥肌が立つような興奮、ワールドカップでどんなに素晴らしい試合を見ても決して感じることのできなかったあの気持ちも本当です。
 
何回行っても、負け試合が続いていても、スタジアムに足を踏み入れた瞬間のドキドキ感、それは変わっていないなあ。

サポーターになろうと思ってなった訳じゃない。気がついたらサポーターになっていました。そこにはきっと理由があり、あのアルビと出会った日はとんでもなく素晴らしい偶然だったように思うのです。

やっぱり私はJリーグを、アルビレックスを、新潟をアイシテル。
愛ってたまにつらいけどね(苦笑)
 
 
ちなみに、8月に上記ブログの作者、中村さんの初出版記念講演会のようなものがあり、参加してきました。(えのきどさんが本の帯を書いた、と散歩道に紹介していた『サポーターをめぐる冒険』という本です)

 book.JPG
  出版記念講演会で

中村さんとは当然ながらもともと知り合いでもなんでもなく、私が上記リンクのブログに感動したって感想をツイッターで伝えて、そこから何となく交流が続き、家族が風邪で寝込む中無理やりほがらか大宴会に誘ったり、という感じで現在に至ります。
 
毎回感じるのですが、この人、多分すごくまじめで不器用で熱い不思議な人です。
出版記念講演会の時も、徹夜でネタを仕込んできたようなのですが、緊張してます感がにじみ出ていて、途中ゲストに現れたロック総統においしいところを全部持っていかれ(ロック総統ご存じない方はぐぐってください)、購入した本にサインをお願いしたら、一生懸命考えて練習してきたサインの見本をみながらサインを書いていたり(そのため、ひとつサインを書くのに余裕で3分位かかっていた)、そのくせ、Jリーグに対する熱い想いは、はっきりきっぱり持論を語っていたり、変な人ですよ。
でも、それだけに、彼の産み出す言葉には嘘がないんだろうな、と感じられます。
 
ほがらか飲み会などで新潟サポーター(の酔っ払い)に触れて、ビッグスワンに実際に行ってホームの雰囲気を感じてみたい、と真剣に思ってくれているそうです。私も彼の目に映った我らがホームがどんな風に見えるのか、その記事を読むのが本当に楽しみです。近々無理やりにでも連れて行くので、思う存分新潟の良さを押し売りしましょう(笑)。
 

せっかくなので、中村さんもなんか書いてよ、とお願いした文章があるので、最後にそちらを紹介します。さすが作家、あっという間に書き上げた文章です。あと、新潟で彼の本を扱っている書店一覧を教えてもらったので、ブログを読まれておもしろいと思った方はぜひ買ってあげてください。私、回し者じゃないですけれど、Jリーグを愛するみなさんであれば、きっと感じるものがあると思います。
 
とにもかくにも、私たちのJリーグが帰ってきましたよ!
最近の試合の余韻でまだやさぐれ気分が続いている方も、そうでない方も、今週末にはまたマイチームの試合がやってきます。やってやろうじゃないですか。鬼門がなんだー。次こそは勝つ!
また、スタジアムでお会いしましょう!

あ、堅碁、待ってるからね!
 

 

<中村さんからのメッセージ>
 
今井さんご紹介ありがとうございます。
 
『サポーターをめぐる冒険』は、昨年の10月にJリーグを初観戦したところから始まります。この経験をBlog記事にしました(Jリーグを初観戦した結果、思わぬことになった。)その結果、様々なチームのサポーターから誘って頂いて、思わぬ経験をたくさんすることになりました。
 
そのうちの一つが今井さんに誘われて訪れた「ほがらか」です。相模原にある焼き鳥やさんで、新潟サポーターの溜まり場になっています。
 
この時の飲み会はなかなか凄かったなと、今になって思います。
 
まず、若い人から年配までが同じ空間で飲んでいましたが、こういう光景は他のクラブのサポーターの集いではあまり見たことがありません(もちろん、ぼくの見た限りですが)。また、サポーター飲みと言いつつも、他のクラブのサポーターが混ざっても自然と馴染める雰囲気でした。
 
一番印象に残ったのが、みんな新潟のことが大好きで、ぼくに向かって口々に「新潟はいいよー、あんまり強くないし、お金はないけどね。ガハハハハー」などと冗談を交えて話しかけてくれました。
 
年齢層に幅があり、ぼくのような「異分子」が突然入り込んでも、これだけ良い雰囲気で飲み会が続いていくというのは、決して当たり前のことではないと思います。
 
まだ、はっきりとしたことは言えませんが、もしかしたら「新潟の土地柄」とか「新潟サポーターの気質」のようなものが影響しているのかもしれません。あくまでもぼくの印象ですが、「これだけみんな楽しんでたら、人も引き寄せられてきそうだなぁ」と感じました。
 
ぼくもすっかり楽しくなって「ビッグスワンにも行ってみたい!」と言うと、「おー、おいでおいで、“アイシテルニイガタ”を見せてあげるよ!」と返ってきました。
 
 
さて、初の著作となった『サポーターをめぐる冒険』では、89日間で観戦した15試合と、その前後で経験したことを、小細工なしでそのまま書き記しています。帯の文章を書いて下さったのは皆さんご存じの「えのきどいちろう」さんで、光栄なことに「(著者によって)サポーターが“新発見”された!」とまで言って頂きました。
 
この本の中では、新潟サポーターについての記述は少ししかないのですが、掲載されていないクラブのサポーターからも「共感できた」という声を頂いております。ご興味がある方は是非手にとってみて下さい。
 
そして、続刊以降で「ビッグスワン」にも行こうと思っています!!!アルビレックス新潟を応援するサポーターはどんな人達なのか、どんな楽しみ方をしているのか、スタジアムはどうなっているのか、試合前後はどこで一杯やろうかなどと楽しい妄想をしています。
 
 
続刊以降のアルビレックス新潟の章は、例の「ほがらか飲み」から始めようかなと思っています。東京での飲み会から始まり、新潟で日本酒を浴びるほど飲むところで終わる、異色のJリーグレポートに出来ればいいかなと思っています。
 
続刊以降を無事に出版するためには、『サポーターをめぐる冒険』がある程度売れないことにはどうしようもないので、新潟の皆様是非清き一票を!!
 
よろしくお願いします!

※「サポーターをめぐる冒険」 県内の主な取り扱い店舗はこちら http://korocolor.com/bookshops.html(出版元リンク)

   今井 浩美
1973年生まれ。新潟市で生まれ育つも、大学進学とともに県外へ。以後、京都→大阪→愛知を経て、最近東京に引越してきました。J1昇格とともにサッカー観戦にはまった、まさにア ルビバブルの申し子。新潟を離れた年月と比例して新潟愛が強くなるな、と感じる今日この頃。ビッグスワンへは年数回、西日本アウェイを中心にゆるく応援を しています。