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No.303
ロアッソ熊本戦号2022年4月3日 発行

  • プレビュー

    見どころ vs Roasso KUMAMOTOby くりはら

    少し足踏みをしたものの開幕5戦目で初勝利を挙げた我がアルビレックス。その勢いのまま3連勝……というのは現実か、それともエイプリルフールの格好の嘘になったかは諸々の都合上分からないのでご了承いただくとして、とにかく何かと忙しない4月の頭から今年最初の九州である。熊本に関してはすでに桜の開花も宣言され、恐らく気温も新潟とは10度前後違うはずで紛れもなく春だ。そんな春の訪れ、新年度の始まりというのはやっぱり勝利で飾られるべきである。

    4年ぶりのJ2復帰を果たしたロアッソ熊本。大木武さんが就任して3年目のチームは、まさにその大木さんらしい攻撃的なチームに仕上がっている。基本のシステムは図の通り数字にすると3-3-1-3というのが各媒体での表記だ。ただ正直熊本の試合を見た人が最初からこう見えることはほぼないと言っていいだろう。それくらい独特で個性的な配置と戦い方をしている。攻撃的なチームというのはつまり攻守にアグレッシブなチームということである。ブロックを作る際は竹本と阿部(大木さん的に言うと『サイドMF』)が後ろに吸収されて5バック的になるが、基本的に前2列の4人で相手のビルドアップにプレスをかけ、それに呼応して全体を押し上げることで両サイドMFも高い位置まで出て行くことが多い。ゴールを守るのではなくボールを奪いにいくスタイルだ。攻撃はそんな積極的な守備からの速攻もありつつ、繋ぐところはしっかり繋いで崩す形を持っている。ビルドアップの際は両サイドMFがアンカーの脇に入ってボールを配球することもあるし、そうかと思えば前線3トップのワイドが内側に入ることで竹本や阿部が外側の高い位置まで出て行くこともある。そして小気味よい繋ぎで狭いスペースを攻略して崩すというのも熊本の特長の1つであるから要警戒だ。

    我々としてはまず熊本のプレスに後手を踏まない事が肝要になろう。またプレスに行く分だけ熊本も河原の脇が空きやすいリスクがある。その際そこを潰しに出るCBの出方がかなり積極的な印象がある。すると今度はその背中にスペースができるため、うちとしては河原の脇を狙いつつももう1つ先をしっかり見ておくことがより重要になるだろう。

    4年前も同じような時期に対戦して敗れている。というかその年はホームでも敗れ熊本には未勝利だ。今年はしっかりやり返そう。そのためにまず今日、ここ火の国で熱く……って安直過ぎるがそれでもいい。今夜は馬刺しで乾杯だ!

  • AWコラム

    きなっせ!熊本!by とおる

    アルビレックス新潟サポーターの皆様、お久しぶりです。熊本生まれ熊本育ちでロアッソサポーターのとおるです。4年ぶりにこうして対戦できることを本当にうれしく思います。J3からJ2にステージが変わると目の前や画面越しで見えてくる景色がこうも変わってくるものなのかと個人的には実感しています。

    さて4年ぶりにお越しの方も、また初めて来られた方も、ロアッソ熊本のえがお健康スタジアムを楽しんでいただければと思いますが、何と言ってもまずはスタグルからですよね!全部で20店舗以上もあり、メインからスイーツまで幅広く揃っています。ホームは毎試合観に来る私でさえどれを食べるか悩んでしまうくらい。おすすめのスタグルは? と聞かれることもありますが、本当にすべてオススメなのでぜひ気になったものから召し上がってください! それくらいスタグルは自慢の一つです。加えて、スタジアムに向かう雰囲気を更に盛り上げる『きなっせロアッソスタグル! ステージ』(きなっせ=熊本弁で来て、おいでの意味)も毎回様々な内容で盛り上がってます。試合前はスタグル広場で楽しみましょう!

    また、熊本で個人的に見てほしいなぁと思うのは熊本城です。2016年の熊本地震により熊本城も甚大な被害を受け、現在も復興へ向け作業が進んでいます。復旧が進んだ現在は天守閣の中にまで入れるようになりました。前回対戦時には見せることが叶わなかった熊本のシンボルでもある進化した熊本城と、その天守閣から一望できる熊本市街の景色が今回の思い出となれば嬉しいです。まだ崩壊したままだったり、入れなくなった場所を遠くから見るのは心が痛く、そういった場所の写真を撮ることすら躊躇ってしまいます。しかし、そういう箇所も復興へ向け作業がリアルタイムで進んでいます。タイミングが合えばお城の目の前で熊本城おもてなし武将隊の演舞も見れるので、お時間あればぜひ訪れてみてください。

    最後に、熊本の名物と言えば『馬刺し』や『焼酎』ですが、ロアッソ熊本の応援の名物『焼酎パックハリセン』はご存知ですか? 昨年サポーターの間で誕生し、瞬く間に広まって大ブームとなりました。スポンサーの商品を新たに応援グッズとして変身させるこのブームは、もうすでに文化の一つなっています。スタジアムでもハリセンを持ち歩いてるサポーターもいますのでぜひ探してみてください。このハリセンを手に、アルビレックス新潟との対戦を楽しみにしています。お互い愛するチームと共に、更に良い景色を目指して頑張りましょうね!

  • AWコラム

    書きやすさと応援しやすさと実際の強さとby SW

    先日、おかげさまで300号を迎えた弊紙。僕はアルビウェイに07年の磐田戦(35号)から参加し、主に見どころを担当して書いてきました。これまでいろんな状況下で見どころを書いてきたわけですが、書きやすい試合と書きにくい試合というものがあるわけです。書きにくい状況の典型例としては、相手の監督が変わったばかりだとか、開幕戦でデータがない、といった理由が挙げられます。対戦相手の事を書くわけですからね。ただ、この「書きにくさ」の元凶は、実は相手ではなく、こちらの状況に因る事が多いのです。

    アルビウェイは現地でこれから試合に臨み、応援をしようとする人たちに読んで頂くものなので、僕は基本的に(特に見どころは)現地にいる人達のモチベーションを上げ、応援の磁場そのものであるアウェイ席を少しでもポジティヴな方向に持っていく事を心がけて書いています。なので、基本的に皮肉はちらつかせても、文句は書きません。ただ、状況が悪いときに本来言及されるであろう文句を削ぎ落として書かれた文章は、端的に言えば嘘臭くなってしまうわけです。

    だからグルーヴに満ちた良い文章が「書きやすい」とは、その時のチームが良い状態であるという事にイコールになります。チームとして何を目指しているかが明確で、選手のパッションがビンビン伝わってくる状態。そして応援する側として言えば、何に対して熱狂したいかということが明確になって、両者の方向性がバチッと決まっている状態。それが理想の状態だと思います。

    つまりそれは、言い換えれば「応援しやすい」チームとも言えると思います。もちろんこのチームのサポを自認する人であれば、常に応援するという姿勢に揺るぎはないかと思いますが、その太さみたいなものは、正直ゆらぎがあると思います。それがどっしり太い状態こそ「書きやすさ」も「応援しやすさ」も保持した状態だと言えるでしょう。

    ではこの考え方でいくと、今のチームはどうか? これはもう「書きやすい」し「応援しやすい」チームだと明言していいと思います。やりたいことが何かが明確に分かり、それに我々が熱狂する事が、チームの来たるべき成功に直結していることが見えている状態ではないでしょうか。そういうチームこそ「強いチーム」なのだと思います。特に今これを書いているのは、甲府戦に勝利した後なので、まー書きやすく、ペンは見事にするすると進みました。願わくはこの熊本戦までの2試合も勝利して、この文章に更に根拠を与えてくれていますように!

  • とりさわメモ

    Vol.5 アンカー 高 宇洋by とりさわ @torifoot8

    今シーズン印象的な活躍をしている選手といえば高 宇洋選手と答えるサポーターの方々は多いのではないでしょうか。昨季と比べるとチームはかなり攻撃的になり、守備のバランスがとれないシチュエーションが多くなっている中で、アンカーという[4-3-3]の肝となるポジションで、守備を成り立たせています。彼の特徴であるボール奪取と広範囲な守備は目を見張るものがあります。ビルドアップの場面でも加入当初から比べると格段にレベルアップしました。特に前を向くターンはどんどんスムーズに実行できるようになり守備的ボランチとして一皮剥けたのではないでしょうか。アルビレックス新潟を文字通り「支える」高選手に今後とも注目です。

  • 次節アウェイ情報

    次節アウェイ情報 ファジアーノ岡山戦by えりか

    明治安田生命J2リーグ 第10節 4月17日(日) 14:00 Kick Off
    vs ファジアーノ岡山
    at シティライトスタジアム

    観光
    岡山の中心部を流れる旭川から後楽園、岡山城を眺望する「おかやま旭川遊覧クルーズ〜烏城水遊船〜」で優雅に観光! 天守閣をイメージした船に乗り、1周約3kmのコースを30分かけて巡ります。天守閣は改修工事により4月までシートに覆われ見ることはできませんが(写真は昨年の様子)、美しい月見櫓を眺められそう。1日8本運航され、天候により休止の場合あり。岡山駅から乗り場のある後楽園まで、路面電車+徒歩で約15分。

    グルメ
    「津山ホルモンうどん」は岡山のB級グルメブームを呼び寄せた一品。新鮮なミックスホルモンをたっぷり使い、味噌や醤油ベースのタレを絡めてうどんと一緒に一気に焼き上げます。ホルモンが柔らかくてジューシー! 津山市にある50以上のお店によって具材や味付けなど違いが様々あるので食べ比べも楽しそう。岡山市内の一部の飲食店やスタジアムのグルメブース「ファジフーズ」でも食べられます。

    アクセス
    □バスで行く/○JR岡山駅後楽園口(東口)から 7番乗り場から岡電バス・中鉄バス津高台・半田山ハイツ行き、国立病院行き、免許センター行きで、スポーツセンター前下車。○JR岡山駅運動公園口(西口)から 岡電バス 岡山大学・岡山理科大学行きのバスがありスポーツセンター前下車。尚、岡山駅からは徒歩で20分程度。□車で行く/山陽自動車道「岡山IC」より53号線を南方向へ。「津島京町」T字路を左折。やがて右方向にスタジアムが見えてきます。スタジアム内駐車場は関係者用で利用不可。

セイゴロー日記

Vol.103アウェイの楽しみby えす

アウェイの楽しみ

サポートソングス

ガラタサライ
ララララ ラララララ オーニイガタ(×4) 〇〇〇〇 〇〇 〇〇〇〇 〇〇 オイ! オイ! オーレッツゴー!

デンカビッグスワンスタジアム

片道 1266.1km (直線距離) /
シーズン通算 4979.2km (往復)

えがお健康スタジアム

歴代アウェイ対戦成績

0勝0分1敗1戦

初対戦 2018年/通算対戦成績 0勝0分2敗(2戦)

編集後記
スタートダッシュ成功とはいかなかった2022年。やはり甘くないJ2。思えば昨年は開幕から負け知らずで文字通り首位を快走していましたが、その後苦しむことに……。一昨年もシーズン終盤勝てない時期が続きました。毎年どこかで来る試練の時が、シーズンの頭に来たのだと思おう。ここを乗り越えることができたら、チームとして大きく成長できるはず。僕らが目指す場所へただひたすらに! ひとつずつ!(KYO)

□編集長=ニラサワ □編集=SW、hama、えりか、KYO、くりはら、はいえん、もう、あんり □ライター=とりさわ、とおる □イラスト=えす □デザイン=ニラサワ □発行=AlbiWAY編集部 □印刷=プリントサポーターの皆さん