No.304
ファジアーノ岡山戦号2022年4月17日 発行
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プレビュー
見どころ vs Fagiano OKAYAMAby くりはら
開幕してから今日が10試合目。大体序盤戦の善し悪しが順位表に表れてきた。突っ走ったチームもあれば豊富な戦力を擁しながら低迷するチームもちらほら。例年通り、いや、上から4つも落ちてきた今年のJ2は例年以上に混沌とした様相だ。そんな中で我がクラブは数字的には昨年と比較すると物足りなく感じるのは致し方ない。ただダッシュしたとてそれは上がる保証にならないということは身をもって知っている。結局大事なのは今季開幕から出ている横断幕の通り『10.23 どこに居るかが最重要』である。粘り強く勝ち点を取りつつもしっかり中身を磨いていきたい季節である。
春盛り、訪れし岡山。ということで今季木山さんを新監督に迎えた岡山は、柳やバイスに加えチアウゴアウベスや河井といったJ1での実績も豊富な選手を補強した。開幕戦で4得点の派手な勝利の後は約1カ月勝てずに苦戦したが、それでもここまで粘り強く勝ち点を拾いながら戦えている。昨季まで4-4-2だった岡山は今季4-3-3へ変更。その3トップ+インサイドハーフ2人を中心に前から積極的に奪いに行く守備によってボールを回収し守備の時間を減らせているのが粘り強く戦えている1つの要因だろう。柳とバイスの頑強な個で何とかする場面も確かにあるが、それも前線の守備あってと言えるだろう。
逆に勝ち切れない要因の1つとしては攻撃の迫力不足を感じる。豪州代表のデュークを筆頭にタレントが揃い、中盤は大卒コンビの田中と本山の活躍もあってボールは持てるし押し込む展開も作れている。ただ、押し込みながらもさらに深い位置や相手にとって急所となる部分を突けていない印象がある。インタビューで木山さんも『奥が取れていない』と仰っていた通り、単純にクロスを上げたり早めにフィードを蹴ったりすることでやや単発になってしまう場面が散見される。当然それはそれで恐さもあるし気を付けないといけないのだが、出し手や受け手といった人をしっかり見ればいいという意味で言えば守る側からするとハッキリして分かりやすい。きっと押される時間はあるだろうけど、そこをいかに我慢しつつ岡山が前掛かりになって空けた背後のスペースをカウンターで突けるかというのは1つのポイントになるだろう。
中身を磨くこと、つまり内容の向上が重要でありつつもやっぱり一番欲しいのは勝ち点3。花より団子だ。きびだんごを仲良く1つずつ分け合うつもりは毛頭ない。3つ私に下さいなである。今日も勝つ!
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AWコラム
醍醐味by りんたろう
遠方アウェイが続く中、岡山に駆け付けている皆さんこんにちは! そしてチームのサポートありがとうございます。(僕が言うのも変ですが…笑) 春になり少しずつ暖かくなり、ようやくマイチームのエンジンもかかってきたというところでしょうか。この勢いを大事に勝ち点を積み上げ10月23日に僕達がいるべき順位にいれるよう、ひとつずつ、皆んなで闘って行きましょう。
今日の試合をスタジアムで応援する方の中には、毎試合のように現地に駆け付けている方もいれば、年に一度きりのスタジアム観戦の方もいらっしゃると思います。皆さん、普段の生活で様々なバッググラウンドがある中で新潟から遠く離れた地に、これだけ多くの“新潟人”が集まること自体が素晴らしいことだと思います。個人的な話ですが僕自身は新型ウイルスの影響や子育て(子どもはアルビレックスとサッカーが大好きです!)で最近はアウェイにほとんど行けていません。毎試合のように行っていた頃が懐かしく、少し寂しい気もします。そんな僕が試合に行き続けていた頃は遠方アウェイの醍醐味をたくさん感じてきました。勝った試合、負けた試合…いろんなことがありました。ここ岡山での試合を振り返ると2018シーズンの試合がとても印象的です。先制し追いつかれ、終了間際に勝ち越しゴール。そのシーンは時間が止まったようにスローモーションに見え、今でも鮮明に覚えています。同じ2018シーズンには大分でボコボコにされるということもありました。これもまた遠方アウェイの醍醐味かなと僕は思います。振り返ると、気温が高く蒸し暑い中0-4で負けた苦しさ、悔しさは確実にアルビレックスや応援に対する自分の情熱を高めるものでした。(負けた日はめちゃくちゃ腹立ったし、新潟まで車で帰るという事実に絶望していましたが…笑)
というわけでアウェイ、特に新潟から遠く離れた地での戦いにはその地でしか味わえない醍醐味が絶対にあります。終了間際に逆転した先日の熊本戦もまさにそんな試合だったと思います。(少し話が逸れますが前回昇格した2003シーズンは試合終盤での逆転や勝ち越しが多かったと記憶しています。チームを勢いづける大きな意味のある勝利でした!) その前の千葉戦を振り返ると、逆に終了間際に失点し敗戦しました。このようなことがサッカーにはよくあると言われますが、その瞬間をスタジアムで目に焼き付けられることがすごく幸せなことだと、試合に行き続けられない今は強く思います。
さあ今日の岡山戦。上位に喰らい付き、昇格戦線に生き残るために本当に大事なゲームです。できれば安心して見ていられるようなゲーム運びで勝てば良いのかもしれませんが、相手にも勢いがあります。選手とスタッフ、そして岡山に駆け付けてくれている皆さんが一つになり新潟に大きな大きな勝ち点3を持ち帰ってきてくれることを期待して待っています。皆んな、よろしくお願いします!
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AWコラム
リスク論 勝つために必要なものby hama
危険性の対義語はと聞かれると安全性と答える人が多いはずだ。もちろん日本語ではそうなる。英語で考えてみよう。リスクの対義語はと聞かれるとどうなるか。リスク(危険性)の対義語はセイフティー(安全性)ではなく、リターン(可能性)だと僕は思う。
例えばディフェンスラインの千葉やマイケルがドリブルでボールを運ぶ時のことを考えてみよう。彼らは危険性と安全性を比べているのではなく、ボールを失う危険性とチャンスが生まれる可能性を比べてボールを運ぶ決断をしている。サッカーはリスクとリターン=可能性を比べ、可能性の方が大きければどんどんチャレンジをするスポーツなのだ。
それでは僕らサポーターや日本の社会はどうか。Jリーグの基準では声を出して応援することはまだできない。ほぼ死ななくなった病気の感染のリスクを許容しないことにより、より多くの可能性や価値を潰していると僕は思う。サポーターが自主的に応援に参加し、ゲームを盛り上げるというのはとても素晴らしい価値観だと僕は思う。
逆説的になるがビッグスワンの観客が1万人を超えないのがその現われだ。昨年1年間でDAZNの観戦がすっかり板につき、スタジアムに足を運ばなくなった人が数千人はいるのだ。僕も先日の群馬戦を見に行ったが、声を出せないスタジアムには物足りなさを感じている。
同じくリスクを許容できない人々は他にもいる。例えば新潟市では「まん防」が終わった今も、少年団や社会人サークルへの体育館やグウランドの解放を認めていない(4月6日現在)。確かにこの措置により、学校施設解放を通じた新型ウイルスへの感染を完全に防ぐことはできる。しかし、小中学校の学校の体育館やグラウンドでクラスターが発生したという事実は僕はまだ知らない。この決断がもたらすリターンとリスク(人々の幸せが損なわれるリスク)は果たして釣り合っているのだろうか。Jリーグや教育委員会は少しのリスクを冒してでもチャレンジをしボールを持って攻め上がるべきだと僕は思う。
ちなみに、スペインでは運ぶドリブルと抜くドリブルを分けて表現する。運ぶドリブルはコンドゥクシオンと言うのだが、リスクを管理しながらリターンを狙っていく技術だ。反対にゴール前の本間至恩のような突破のドリブルをレガテという。感染対策をしながら、さまざまなものを開放していくには当然コンドゥクシオンが求められることは言うまでもない。
個人が勝手に歌い始めるわけにもいかないので、ルールの見直しを要求したい。Jリーグはそろそろ前に進むべきだろう。
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とりさわメモ
Vol.6 田上に恋してるby とりさわ @torifoot8
「もしかしてこれは恋!?」と心の中で気づいた瞬間があります。それは熊本戦の田上選手の抜け出しから鈴木選手にアシストをした瞬間です。昨年から気になってはいたんです。なぜ気になるのかというと田上選手がサイドバックのポジションからエリア内に入る時のワクワク感が癖になるから。思わず目で追ってしまいます。このワクワク感はどこか懐かしいように感じていたのですが、最近分かりました。矢野貴章選手と同じワクワク感を肌感で感じていたのです。あの規格外の感じ。ポジションは違えど同じものを感じました。ディフェンダーながら得点の匂いがぷんぷん漂う田上選手のさらなる活躍を期待しています!
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次節アウェイ情報
次節アウェイ情報 FC琉球戦by えりか
明治安田生命J2リーグ第13節 4月30日(土) 17:00 Kick Off
vs FC琉球
at タピック県総ひやごんスタジアムグルメ
沖縄の「天ぷら」は、おやつに食べられるほど地元でお馴染みの食べ物。本土のサクサクとした天ぷらと違い、卵をたっぷり使った分厚い衣が特徴です。具材は白身魚やイカの他、ゴーヤ、もずくなど沖縄らしい食材もあります。特に、もずく天ぷらの磯の香とむにゅっとした食感はオススメ! 天ぷら専門店やスーパー、物産館などで売られています。あちこーこー(沖縄方言で熱々)の天ぷらと、沖縄のビールや泡盛で乾杯したい!観光
観光にぴったりの季節、沖縄でドライブを楽しもう! うるま市の「海中道路」は、本島から離島へ車で渡ることができる全長約5kmの橋。一直線の橋の左右にエメラルドグリーンの水面が広がります。途中の駐車場に車を止め、空の青さ、海の香り、風の心地よさを満喫しましょう♪ 橋の中程にある「海の駅あやはし館」ではお土産や先述の天ぷらが買えます。橋の先にある島々にはさらなる絶景ポイントも。タピスタから車で約20分。アクセス
□那覇空港から車で行く/○高速道路を利用する場合・西原ICから沖縄自動車道に乗り、北中城IC下車。東に進むとスタジアムがあります。約47分。○下道で行く場合・与那原町まで東に進み、国道329号線を北上します。約57分。□路線バスで行く/那覇バスターミナルから、30系統「泡瀬東線」、52系統「与勝線」に乗車、「総合運動公園北口」のバス停で下車。約1時間12分。那覇市〜タピスタへの有料シャトルバスは、新型ウイルス禍により現在も運行を見合わせています! ご利用予定の方はご注意を!
セイゴロー日記
Vol.104どっちもほしいby えす
サポートソングス
デンカビッグスワンスタジアム
片道 739.5km (直線距離) /
シーズン通算 6458.2km (往復)
シティライトスタジアム
歴代アウェイ対戦成績
1勝2分1敗4戦
初対戦 2018年/通算対戦成績 1勝3分4敗(8戦)
□編集長=ニラサワ □編集=SW、hama、えりか、KYO、くりはら、はいえん、もう、あんり □ライター=とりさわ、りんたろう □イラスト=えす □デザイン=ニラサワ □発行=AlbiWAY編集部 □印刷=プリントサポーターの皆さん