No.307
水戸ホーリーホック戦号2022年5月25日 発行
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プレビュー
見どころ vs MITO Hollyhockby くりはら
少し前に5連戦を乗り切ったと思ったらまた3連戦だ。決して好ましい日程ではないが、それでも以前と比べれば今季は日替わりで前線にヒーローが生まれ、最終ラインもローテーションしながら比較的上手にやりくりできている。さらに前回の連戦ではボランチも入れ替えながら戦えており、そういう意味ではカモン連戦、ウェルカム連戦であり『今日のヒーロー出てこいや!』なんて煽っておきたいほどだ。今日も今日とて臨むところである。そんな感じで水曜ナイターにテンションを上げつつ、一旦冷静になって今節の相手である闘将・秋葉監督率いる水戸についてチェックしておきたい。
気付けば秋葉さんも3年目の指揮となり、思わず『This is Football!』と叫びたくなるようなアグレッシブに走りハードに戦う清々しいスタイルが定着した。また特に秋葉さんになってからは活躍した若手の出世が著しく、今季も例年通り多くの選手が入れ替わった中でもまた新たな選手の活躍によってそのスタイルとチーム力を維持している。基本4-4-2がベースのチームだが、試合中にシステムを変える事もあればスタートから3バックの日もあった。前から積極的に奪いに行くことや、小気味良い連携も含めて奪ったらまずは最短ルートで出ていくなどの自分達のやり方を全員が共有できているからこその柔軟性だろう。
そんな中でも特に気をつけたいのがドリブルでの仕掛けを軸とした速攻である。ドリブラーの高井や椿は当然のこと、長身でありながら足下の技術に優れ、抜け出しや単独での突破もできる木下は最も警戒が必要な選手だ。うちとしてはラインを高く保ちつつ仮に縦パスを通されても前を向かせないようなコンパクトさと寄せの速さを強く意識しておきたい。また水戸は若さも特徴の1つに挙げられるチームだ。果敢なドリブルを中心とした速攻もその若さが勢いを作っていると言えるかもしれない。ただ悪い流れの切り方や時折覗くことがあるもったいないミスなんかは経験値ゆえの部分もあるだろう。もちろん年齢だけで事象を判断するのはナンセンスではあるが、全体として若い相手だからこそ千葉や舞行龍や島田といった経験豊富な選手の妙味を感じさせるプレーには大いに期待したい。
常に熱さを前面に見せる秋葉さん。普段は対照的に物静かな印象だがこちらもふつふつとした熱さを持つリキさん。誇り高きプライドを持った漢と漢の顔合わせ。今宵勝利で咆哮を上げるのはオレンジの指揮官である。絶対勝つ!
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AWコラム
ホームに定評のあるアルビレックスby SW
この原稿を書いているのは、まさに雌伏雄飛と言える矢村の会心の一発で勝利し、ついに首位に躍り出た15節ヴェルディ戦の後。つまりめちゃくちゃポジティブな状況である。しかし好事魔多し、月に叢雲花に風である。去年だって最初の方はあれだけポジティブな空気を散々楽しんだのに、結局昇格とは少々離れた場所でフィニッシュしてしまった。だからこんな良い状況だからこそ、このチームの不安要素を田岡茂一的に指摘しようという試みである。
ではこのチームの不安要素とは何か? ボランチの選手層? DFの選手層? どれも確かに不安要素だと思う。でも今ここで指摘したいのは「そういやアウェイで勝ててないけど?」ということである。ここまで15戦を消化して、ホームでは7勝1分。平均勝ち点は驚異の2.75(!)である。素晴らしい数字。しかしその陰になって見逃されている感があるけど、アウェイの成績は1勝4分2敗。平均勝ち点はたったの1.00で、これは残留争いをするチームのペース程度だろう。
というわけで、参考に過去10年の自動昇格チームの、ホームとアウェイの平均勝ち点をまとめたのがこの表である。これを見ると、20チーム中13チームがホームで勝点をより多く挙げているので、ホームで強いのはやはり昇格に寄与するのだなと思う。最もひどいアウェイの平均勝ち点は1.47でこれは3チーム(13年神戸、16年札幌、17年長崎)がいるのだけど、そのチームはいずれもホームで非常に多くの勝ち点を得ているので、アウェイの弱さをホームでカバーするという成功例は確かにあるようだ(ちなみにアルベル政権の20年と21年のアウェイ平均勝ち点はなんと1.47。ホームで勝ちまくれば昇格もあったのである!)。
しかしそれでもこのデータは、昇格チームはアウェイで少なくとも8勝はしているというデータでもあるわけで、ほぼリーグの3分の1である15戦を終えて1勝の我がチームは決して良好とは言えないだろう。もちろん、まだ15試合なので、極端に数値が振れていると思うし、これからその波がなだらかになっていくとは思うけど、アウェイで勝ち点1を3にすることが、今後どれだけ重要になっていくかがよく分かるのではないだろうか。つまり、これからがアウェイに集まっている僕らの力の見せ所である。まずは今日、勝利を手に入れよう。
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AWコラム
2022年版 アルビレックス新潟の武器by hama
アルビレックス新潟の武器といえば何か。ここ2年のアルベル体制ではCBからの持ち上がりで始まる再現性の高い攻撃と圧倒的なボールポゼッション、そして高木・本間によるフィニッシュへの仕掛けだった。GWの連戦を終え、見事同率首位となった2022年版のアルビレックス新潟の武器を改めて整理してみよう。
ボール支配だけに固執しない柔軟な攻め
今年の松橋体制になって最大の違いはここだろう。形とボール支配に徹底的にこだわった前監督。「ボールを愛せ」という哲学をチームに植え付けることに成功したのは前監督のとてつもなく大きな遺産だと言える。一方でボールを愛するばかりに、せっかく相手コーナー付近に攻め込むにつれ攻撃のスピードダウンが多発していた事も事実だ。今年は基本的なやり方は踏襲しながらも、時には大胆に谷口めがけて蹴り込んだり、サイドハーフを裏に走らせるような攻撃が増えてきた。マイケルや田上、島田が柔軟に裏に蹴り込んでくる形だ。アタッキングサードでのスピードダウンが多発していた昨年の悪癖がかなり改善されているのが今年の新潟だ。
いつの間にか身につけた谷口による正確なポストプレー
個人的に一番驚いたのが谷口のプレーだ。鈴木孝司やレオナルドを見ているような美しいポストプレー。出し手のタイミングに完璧に合わせて高い位置で完璧にボールを収める。ロングボールの勝率もマイケルと並んで圧倒的なものがある。
ターンオーバーの威力
そしてこのGWで火を吹いたのがターンオーバー(選手の入れ替え)だ。前監督はどちらかというとメンバー固定型だったが、松橋監督はガンガン選手を入れ替えていく。禁忌とも言えるセンターバック、ボランチのターンオーバーまでやっているのだから徹底している。過去選手層が厚いと言われたチームはいくつかあったが、センターバックとボランチは換えが効かないのが普通だ。昨年のマイケルと千葉の稼働時間を労働基準監督署に目をつけられていたのかもしれない。
キャンプで新型ウイルス感染が発生し、準備不足のままスタートした2022年。松橋監督、寺川強化部長の力量を疑う人は新潟には一人もいなくなったのではないだろうか。アルビレックス新潟最大の武器はこの二人なのかもしれない。
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とりさわメモ
Vol.9 万能型センターフォワード・谷口海斗by とりさわ @torifoot8
今シーズンの嬉しいサプライズといえば、谷口海斗選手がどこからどうみても素晴らしいセンターフォワードの選手として活躍してくれていること。昨年もチーム得点王でしたがどちらかというと真ん中で構えるタイプではなく、ウイングストライカーのような選手でした。ところが今シーズンは絶妙なタイミングでビルドアップの出口になるような起点の動きに、守備での規制の質の高さが加わり、万能型のセンターフォワードとしてチームに貢献してくれています。こんなにも早くモノにしてくれるとは驚きです。ただ、まだまだ新潟で学ぶことは大きいと思うので、遠征以外は県境を一歩も跨がないでほしいと思います。
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次節アウェイ情報
次節アウェイ情報 徳島ヴォルティス戦by えりか
明治安田生命J2リーグ第20節 6月4日(土) 16:00 Kick Off
vs 徳島ヴォルティス
at 鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムグルメ
関西で夏の高級食材として食べられる徳島県産の鱧(はも)は、産卵期を迎える6〜7月に旬を迎えます。栄養価が高い上、骨や皮が柔らかく淡白でやさしい味わいが特徴。徳島市や鳴門市などにある「徳島産はも指定料理店」なら、小骨が多い鱧も板前さんが細やかな下ごしらえをしてくれることでしょう。定番の湯引きや卵でとじた柳川、天ぷら、鍋料理もおいしそうです。せっかくなら、同じく特産品のすだち酒と一緒にいただきます!観光
今年4月、鳴門市に道の駅「くるくるなると」がオープンしました! 鳴門わかめ、さつまいもの鳴門金時、鳴門鯛、徳島レンコンなど地元食材のテーマパークのよう。食事もスイーツもお土産の買い物も、ぜ〜んぶ楽しめます。施設内には特産品をモチーフにしたかわいい遊具があって、写真撮影をしたり子どもたちが遊んだりして過ごせそう。ポカスタから車で約10分、高松道鳴門ICから車で約3分とアクセス良好。トイレと休憩室有り。アクセス
□徒歩で行く/JR鳴門駅より徒歩約25分(無料シャトルバスが運行される場合があります)。 □高速バスで行く/○南海バス南海なんば高速バスターミナルより乗車、約2時間半で高速鳴門バス停下車(運賃3,250円)。JR鳴門駅まで徒歩約15分。 □車で行く/①山陽道木見支線神戸西ICより…②阪神高速3号神戸線→第二神明道路北線垂水JCTより…神戸淡路鳴門道鳴門IC下車。鳴門ICからは約5km。※駐車可能台数には限りがありますので時間に余裕を持って到着して下さい。
セイゴロー日記
Vol.107今はもちろん間違えませんby えす
サポートソングス
デンカビッグスワンスタジアム
片道 312.5km (直線距離) /
シーズン通算 11107.4km (往復)
ケーズデンキスタジアム水戸
歴代アウェイ対戦成績
5勝2分5敗12戦
初対戦 2000年/通算対戦成績 11勝7分6敗(24戦)
□編集長=ニラサワ □編集=SW、hama、えりか、KYO、くりはら、はいえん、もう、あんり □ライター=とりさわ □イラスト=えす □デザイン=ニラサワ □発行=AlbiWAY編集部 □印刷=プリントサポーターの皆さん