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オレラグ

一巡し、ダ・カーポ【展望】第22節 栃木SC戦

2021年7月10日

こんにちは。

ここ最近はこの冒頭部分がすっかりEURO観戦記になっていましたけど、そんなEUROもいよいよ日本時間の月曜日早朝に行われる決勝戦を残すのみとなりました。楽しい祭典も過ぎればあっという間です。

そんな大盛況だった今大会のファイナルに駒を進めたのが、まず2大会ぶり4度目の決勝進出で、実に53年ぶりの優勝を目指すイタリア。そして初の決勝進出であり、もちろん初の優勝を狙うイングランドという2カ国となりました。贔屓のイングランドがついに決勝まで来ました。

正直これまでの戦いぶりと勝ち上がり方を見ると、堅守という伝統的な色とは一味違って攻撃的且つ魅力的なイタリアの方が下馬評は高い気がしますし、期待されてもいるのかなという気がします。ただイングランドもこちらはこちらで、それこそイタリアのお株を奪うかのような堅守によって、ここまでの6試合で失点をわずか1に抑えて勝ち上がってきました。
決勝の地はイングランドのホームとなるウェンブリーでもありますし、ここまで来たらやってくれるんじゃないかと思っています。

わくわくしながらその時を待ちたいと思います。

ドロー続き

いけない、EUROに熱を持っていかれすぎました。EUROもいいですけど、やっぱり目の前にあるサッカー、そこにある心のクラブが一番です。
ということで今節からリーグ戦も後半戦へ突入します。その初戦となる今週末は、(たぶん)ウェンブリーにも負けない熱量を持った我がホーム、デンカビッグスワンスタジアムに現在17位の栃木SCを迎えての第22節です。

とりあえず前回対戦から先におさらいしておきましょう。
4月21日の第9節、今季初のミッドウィーク開催だったわけですが、前半の早いうちに素晴らしい運びから矢村の衝撃的なオーバーヘッドによって幸先よくリードを奪いました。しかし、前半の内に追いつかれて後半の立ち上がりに逆転を許す苦しい展開。それでも最後の最後にCKから千葉がヘッドで押し込み、何とか開幕からの無敗記録を9に伸ばしたというゲームでした。

ちなみに昨年の2試合も引き分けだったので、アルベルさんになってからの栃木戦は全て引き分けで終わっているということになります。来年は一応戦えない予定なので、しっかり決着を付けてからしばしのお別れを告げたいところです。

調子はイマイチ

栃木のスタイルや戦い方みたいなところについては特に変化はありません。
前からのプレス、シンプルな前線へのロングボール、これらによって相手を自陣から遠ざけてどんどん押し込んでしまおうという、栃木と言えばといった感じでもうすっかりお馴染みになりつつあるやり方です。
しかしここ最近で言うとリーグ戦は6試合勝ちから遠ざかっており、決して状態がいいとは言えないようです。

そして先に挙げたようなスタイルが戦い方のベースとしてありながらも、前々節ヴェルディ戦前のインタビューで田坂さんが『攻守においてオプションを持つようなトレーニングをしています』ということも仰っていました。
それが具体的にどういったことなのかというところまではなかなかちょっと勉強不足で把握できていませんが、ここ何試合か見る限り前からプレスを掛けていない時間帯も割と見られ、それで押し込まれる展開は少し見受けられた気がしました。

もちろん、以前までの試合でも多少プレスを自重するシーンもありましたし、逆にこの数試合でもギアを入れ直してプレスを掛けることで自分達のペースに引き戻すことができていた時間帯もありました。
ただ、前節町田戦の解説をされていた中西さんも少しプレッシャーについて『行かないのか行けないのか』という迷いや『中途半端』に見えることを指摘されていましたし、上積みのために試行錯誤している部分があるのは事実なのかなという気がします。

走らせ、抜けろ

前回対戦の展望でもSB裏のスペースを狙えみたいなことを書いた気がしますが、これは今回も十分通じる話かなと思います。
前節の町田戦では中央で受けられたところから1発のパスでサイド裏を取られてクロスから失点を喫していましたが、前々節のヴェルディ戦では前半こそうまく嵌めこめたものの、後半になってヴェルディのSBが内側に入ってインサイドハーフが外に流れるという変化に対して少し対応が遅くなり、外に流れたインサイドハーフにSBが引っ張り出された裏を狙われるシーンが多々ありました。実際その試合で喫した2失点もサイドの裏に抜け出されたところからクロスでやられたものでした。

また、これは直接SBの裏を取られてやられたわけではないですが、3節前の長崎戦では、序盤こそあまりポジションを動かさずにプレーする長崎に対してバチッと嵌めこんで奪えていたのですが、途中から長崎が外に張ったSHにボールを入れた後、ボランチの1人がサイドの裏に抜ける動きを見せることで中央にスペースを作り、そこにもう1人のボランチであり前線の選手が入って受けることで揺さぶられる形を作られてもいました。

1つの解(ゴール)を導くにしてもこうして式はいくつかあるわけですが、特に長崎が見せたボランチの思い切った前線へのフリーランニングというのは、特に栃木としても対応が難しそうに見えたのでかなり有効なのかなと思いますし、栃木戦に限らずそれ以降の試合でもそういうアクションがより厚みを生んだりバリエーションを増やしてくれたりするような気がします。

ちなみにここ2試合の田坂さんの試合後コメントを見ると、『相手が背後を狙っているのはわかっていた(確認していた)けれど…』という言葉を残していたので、今節も前に出てくる相手の背後をガンガンと執拗に狙う動きを繰り返していくべきでしょう。

戻った栃木の新ジェダイ

先週から今週にかけて栃木は3人の補強を行いました。そのうちの1人であるGKのオビ パウエル オビンナを今回のピックアップとして挙げてみました。

マリノスから栃木への育成型期限付き移籍は2年連続2度目となるわけですが、昨季に引き続きという事もありチームのやり方や事情はよく理解できているということで、田坂さんは早速前節からスタメンとして起用しています。

彼の強みは本人も話している通りフィードの正確さにあります。
加入してすぐの出場となった前節も、前線にいる貴章を狙った正確なキックを披露し、チャンスの起点となるプレーを何度か見せていました。
正直そこを抑えると言っても、GKなので直接出所を潰すというには限界がありますから、受け手のところでしっかり競り合って自由を奪ったり、セカンドボールにいち早く反応したりということに尽きるのかなと思います。

とりあえず相手のGKはいいキックを持ってるぞ、ということをしっかり頭に入れておきたいところです。

ちなみに補強したもう2人、大分から加入の黒崎と鳥栖から来た豊田に関してはどうやら最短でも出場は17日の試合からということだそうなので、今回は来なさそうです。
だから何がうちがどうこう考え過ぎることもないですし、いようがいまいが栃木というチームを十分に警戒するということに変わりはないのですが、とはいえ相手としてはいるよりいないに越したことはありませんから、どうもあざっすといった感じです。

最後に

天皇杯で金沢に勝ちましたが、リーグ戦に限ればホームでは6月の2試合いずれも勝てなかったどころか得点も取れていませんでしたから、さすがにそろそろゴールが見たいし勝ちたいです。

それに今節が中断前最後のホーム戦ですから、今節勝てずに中断明けの8月9日までホーム戦勝利のお預けをくらうのは非常に体に悪いです。

だから何とか、どうにか、がんばりましょう。勝ちましょう。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。