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武蔵国侵攻【展望】第30節 東京ヴェルディ戦

2021年9月18日

こんにちは。

前回の展望のラストでも少しだけ触れましたが、先週末女子プロサッカーリーグ、WEリーグが開幕しました。栄えある立ち上げの11クラブ、オリジナル11に名を連ねた我がクラブですが、開幕戦は残念ながら長野1-3で敗れてしまいました。
内容もなかなか厳しいゲームであったのは確かですが、実際どこまでがウイルスで活動停止となった影響として見るべきで、どこからが現状のチーム力や戦術的な課題として捉えるべきなのかがちょっと開幕戦だけでは判断しかねるというのが正直な印象でした。
ただ、監督の村松さんもこれが最大値じゃないといった旨のことを仰っていましたから、その心強い言葉を信じつつ変わらずに応援していきたいなと思います。

本来のパフォーマンスを出しきれない選手がほとんどだったと思いますが、個人的にはそれでも途中から入った新加入の茨木はいくつか光るものを見せてくれたので今後ちょっと注目してみたいなという感じです。

ごたごたの夏

さてでは男子の話‥‥まあほんとは同じようにプロリーグにもなって同じように応援しているわけですからレディースも毎節こうして試合前後に思ったことを書きたいなというのはあるんですが、いかんせん時間と体力が現状追いつかないので、特別書きたいトピックがあった時は今回のように冒頭とかでちょこちょこ挟んでみます。

改めて男子の話。
今節は日曜開催とはいえ3連休の中日なので、本来であればより一層たくさんの人が見に行けそうな日程だったかと思いますが、残念ながら自粛要請であります。
ということでそんな緊急事態宣言が延長されてしまった東京・味スタにて、今節はヴェルディとの対戦となります。

そういえば今季のアウェー戦の展望はAlbiWAYでも見所を書いているからその補足的な感じで当初やっていたはずなんですが、いつの間にか忘れていました。極力話が重ならないようにちょっとまた意識してみます‥‥
とは言いつつ、いろいろあったヴェルディの近況についてはやはり触れておいた方がいいでしょう。

まず前回対戦が3月だったのでそれ以降から振り返りますが、しばらく勝ったり負けたりと波のある時期を過ごした後、5月の終わりから6月にかけて怒涛の5連勝を飾り一時は3位のうちとも勝ち点差を8まで詰めて昇格争いが視野に入りかけるところまで上がりました。
しかし、7月に入ってから五輪のためホームが使えずアウェー8連戦に突入したところでパッタリその勢いは消えてしまい、未勝利が続く中でその8連戦の7戦目が終わったところで永井さんが辞任。堀コーチが暫定監督となっても結局8連戦は1勝もできず終わってしまったわけですが、前節ようやく帰って来たホームで久しぶりの勝利を挙げて一息ついたというのがここ最近のヴェルディです。

スタイルはブレず

結果が出ず、さらにその最中で永井さんにパワハラ疑惑も浮上するなどいろいろ大変な日々がしばらく続いた(続いている?)わけですですが、サッカーの内容、中身、戦い方という点は変わらないスタイルを示していると言っていいでしょう。
人が流動的に動きながら立ち位置を様々に入れ替えることで相手を惑わしつつ、ボールを支配することでゲームの主導権を握る戦いを見せています。

データで見てもポゼッション率は相変わらずうちに次いで2位の高さを誇っていますし、今季逆転勝利が4試合あるというのはリーグの中でも多い数字となっており、それはたとえ失点してもボールを保持して自分達のペースに持ち込むことで逆転までこぎつけることができるチームと見ていいかと思います。

流動的なポジション変化、特にビルドアップの部分についてですが、これは前回対戦時の展望で分かりやすく作っていただいた図を交えつつ書いたので興味があればそちらをどうぞ。
現在も基本はそこで書いてみたような可変をその都度相手を見ながら行っている印象です。

的確な補強

ただその中でもここ最近気になっている形が、SBの右だけが残って後ろを3人にし、右の幅はウイングとインサイドハーフ、左の幅はSBとウイングが状況によって入れ替わりつつ行っているビルドアップの形です。
別に目新しいやり方でもないですし、ここ最近も試合の立ち上がりなんかはこの“右SB残し”から入っていることも多いので基本型の1つだとは思います。それでもなぜ気になったかというと、この土台となる右SBに新加入の浜崎が入ったというのが大きなポイントかもと感じたからです。ということで注目選手も浜崎を挙げてみました。

この夏に松本からレンタルでやってきた選手なのですが、一昨年までいた水戸では基本SBとしてプレーしていましたが、昨季移籍した仙台ではボランチやインサイドハーフでプレーする機会が多くなりました。
またセットプレーのキッカーも任せられるほどキックにも定評のある選手ということで、今季中盤の森田をコンバートすることもあるなどなかなかバチッと固まらなかった右SBに、サイドでも中央でも落ち着いてボールを捌ける選手が加入したというのはヴェルディにとって大きなプラス効果をもたらしているように感じました。

対戦相手のうちとしては、もちろん彼1人をどうにかしたところで流動的にも動いてくるわけですから確かな安心が保証されることもないのですが、彼が起点となる攻めはヴェルディの新たな武器になっているということで十分に警戒しないといけないかなと思います。

狙いどこと狙われどこ

ポゼッション率の高さを筆頭にスタイルは変わらないヴェルディということで、逆にリスク、課題みたいなところもあまり変わっていない印象です。

その中でも特に言えそうなのがビルドアップ時の致命的なミス。
前節は特に頻発していましたが、ここ最近の何試合かを見る限りでも最終ラインから中盤へ繋ぐところで、繋ぐ意識が強くなり過ぎるせいか無理にプレーしてしまってカットされたり、もしくはシンプルにイージーミスから失ったりしてピンチを招くケースは多々ありました。
前回対戦でも高い位置で奪ったところからゴールまで結び付けたシーンがありましたから、今回もこの部分はどんどん狙っていくべきでしょう。特にインサイドハーフが外に流れたりかなり低い位置まで下りたりした場合は狙っておきたいところです。

対して相手の狙いどころというか、うちが気を付けたいところとしては、散々ポゼッションポゼッションと書いておきながらこれを言うのもなんですが、長いボールからの裏を狙うプレーです。
前節の松本戦もゴールシーンだけを見るとゴール前で細かく繋いで崩しきった形ではあったのですが、90分通して見た時にヴェルディが作りだしたチャンスの多くは、相手WBの裏を狙ったシンプルなロングボールや対角のフィードでした。

これは松本のWBの対応に少し迷いが見られて中途半端な面があったということで余計狙いやすかったというのはあると思いますが、前節に限らず縦パスを入れてフリックから抜け出すといった速い攻撃によるゴールは結構多い印象です。
うちも極力高い位置でプレーしようとするためSBの裏というのは狙われるポイントなわけですが、ヴェルディは快速の山下や現在J2日本人得点王の小池など脅威となるウイングが揃っているので、特に失い方には気を付けないといけないかなと思います。

最後に

本来であれば日曜に東京で男子を応援し、月曜は大宮へ移動して女子を応援し、2連勝で最高の関東遠征、なんていう旅程を組めたのだろうなと思うとどうしても寂しくなります。
ただ現地に行って応援することは叶いませんが、2連勝で最高の3連休にはできるでしょう。その望みが叶うように今週も応援したいと思います。

あと、先週レディースの開幕戦を見に行った時に目にして改めてそうだよねと思ったのでそれをここで書いておきます。
enjoy football! もっと楽しんでいきます。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。