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オレラグ

神は留守だが自力がある【展望】第32節 ツエーゲン金沢戦

2021年10月2日

こんにちは。

日々世の中には大小様々なニュースがあふれているわけですが、Jリーグ好き的には『新総裁に岸田さん』よりも『レノファの渡邉監督退任』にどうしても興味が行ってしまいます。ただそれ以上にアルビレックス好き、というか新潟サポーター的にはやっぱり『佐賀東の吉田陣平が来季加入内定』に関心が向くというか、それが結局ここ最近の一番のビッグニュースになるわけです。

ということで吉田君ようこそアルビレックスへ。というか新潟へおかえりなさいの方がいいですかね。
あのエフスリーからプロ選手ですよ。すごい。
そして出身も江南区だそうで、ビッグスワンも割と近くでよく見に行っていたという事らしく、また近場からアルビ戦士が誕生したということで嬉しい限りです。
新潟出身の選手が増えていることについて、つくづく地元にプロクラブがあってそれが盛り上がって根付いていくって大事なんだな~なんて友人としみじみ話してしまいました。

もちろん自分やその友人もW杯やアルビレックスの熱狂の中で育った世代ですから、そこそこのサッカー馬鹿になった(なってしまった)という意味では恩恵を受けているわけですが、そのチームがより高いレベルで日々戦っていくことで、その地域のレベル自体も上がるんだろうなと改めて思いました。

ちょっと脱線しましたが何よりも吉田君です。
正直細かくどんなプレーヤーかは分からないのですが、楽しみと期待しかしていません。これから一緒にがんばろう。全力で応援します。

暗いトンネルの中

では本題、今週末のゲームについてのお話です。
10月に入って最初のゲームである第32節は、アウェーに乗り込んでのツエーゲン金沢戦となります。

まず前回対戦をおさらいすると、シーズン序盤の第8節に対戦し、長く膠着状態が続いた中で後半32分に矢村のゴールによって勝ち切り、開幕からの負けなしをクラブ新記録の8まで伸ばしたというゲームでした。

それからここまでの半年間です。
我々もそれなりの浮き沈みを経てきたわけですが、金沢はほとんど“浮き”のない大変苦しい戦いを強いられます。
まず10節から7試合勝ちなしという1つ目の暗いトンネルを通過。6月に1度連勝しますが、19節の京都戦に敗れたのを皮切りに3連敗から1つ引き分けを挟んで3連敗。また1つ引き分け挟んでまたまた3連敗。また1つ引き分けを挟んで迎えた前節も敗れてということで、ここ13戦勝ちなし。現状リーグで最も勝利から遠ざかっているチームになっています。

ちなみに前回対戦時は首位・新潟対3位・金沢という立ち位置だったことを思うと、リーグ戦の恐さを改めて思い知らされるようです。

真っ暗なわけでもない

ここまでの足跡を振り返ることで絶不調という印象を強調してしまった気がしますが、いや、不調であることは確かな事実としてあるものの、ここ最近の試合を見る限りで言うとあまり悲観的になり過ぎることもないかなという内容のゲームはできている印象です。
実際、ダメなときはハッキリ『ダメ』と言うあのヤンツーさんも前節の試合後は『プレー自体はよくやってくれたと思う』ということを仰っていました。

逆に言うとだからこそ余計結果が出なくてしんどいというのもあるのだろうとは思います。2戦続けて後半のアディッショナルタイムに失点してしまっているというそのやられ方もダメージとしては大きいでしょう。

強みが時折影を潜める

不調の原因と断定できるほどの根拠はないですが、ここ数試合を見た中で『おや?』と思う部分は多少なりとも感じるところがありました。
金沢と言えばハードワークが身上としてあり、マンツーマン気味にどんどん人を捕まえてボールを奪いに行くアグレッシブさが守備の強みの1つとしてあったかと思います。
しかしそれが最近の試合ではあまり見られない印象で、チームとしてブロックを作って自陣のスペースを埋めて我慢というシチュエーションが多くなっている気がします。

もちろんそれはそういうやり方を選択しているからということもあるでしょう。振り返れば前回うちと対戦した際も、まずはブロックを作って持たせるところは持たせてカウンターを狙うという戦い方を徹底してきて、結局うちは先制するまでに70分以上を費やす結果となりました。

ただ例えばサイドから持ち出される場面や、中央で間を狙う相手のボランチやSHに対して、およそ金沢らしからぬあっさりとした寄せや球際の弱さが散見され、そういう行った方がよさそうなところで行き切れないがためにラインが下がって我慢の展開を強いられているように感じました。
そしてそういう我慢の展開をより低い位置でせざるを得ないケースが増えたことで我慢自体が効かなくなるケースも生まれてしまっているのかなという印象です。

また、コンパクトなブロックを作ってから取りに出て行こうとしても、サイドチェンジなんかの大きな展開によって外側に揺さぶられたところから結局内側に入られてピンチなんていうシーンもあり、この辺はもしかすると結果が出てないことで自信を失っているが故の迷いみたいな側面もあるのかもしれないということを、あくまで想像ですがそんなことも感じました。

やっぱりサイドは要警戒

守備についていろいろ書きましたが、攻撃に関しては守備に比べるとよりハッキリとプレーできている気はします。
長いボールを中心としたシンプルなものと、サイドからクロスというのが軸なのは以前までとそれほど変わらないのかなと思います。

相手がボランチを消すところからCBまで取りに出て来たらSBに渡し、そのSBからシンプルに長いボールというのは多く見られます。またそれも含めて、SBからサイドの裏のスペースにスルーパスを送り、そこへFWや内側にポジションを取っていたSHなんかが流れて受けることで起点となり、シンプルにクロスや一旦下げてフォローに入った選手がクロスというのも得意な形の1つです。
そういった意味で流れてサイドで起点になることもよくあり、クロスに対してニアに走り込んで合わせる形も持っているFWの丹羽は、FWではチーム最長のプレー時間を誇り、今季ここまでチーム最多の6ゴールを奪っているということで、まさに攻撃の中心となる選手なので十分警戒しなければならないでしょう。

あとはここ最近鋭い出足によるボールカットやそこからの攻撃参加など、攻守にいいプレーの多かった印象の泰基が周知の通り契約上出られないということで、その替わりに出場する左SBの働きはこの試合において1つのポイントになり得るかなとも思います。

最後に

13戦勝ちなしの相手というのは、その事実自体で対戦相手のこちら側が何か気にすることもないですし影響されることも当然ないのですが、『今節こそは』と期して向かってくる相手がやりづらいというのは間違いないでしょう。

お互い今目指しているものは違っても、そこに向けての熱量は甲乙つけがたいものでしょうから、まずはそこの熱さで相手を上回って臨めるかが問われます。

今のアルビレックスなら、やってくれるはず。というかやってくれるように今節も応援したいと思います。がんばろう。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。