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オレラグ

最大値で駆け抜ける【展望】第33節 レノファ山口FC戦

2021年10月8日

こんにちは。

先週の話題になりますが、主に新潟県内及び鉄道ファンの間で大きなニュースとなっていたのが国内唯一の2階建て新幹線Maxのラストランでした。
多くの人の例に漏れず自分もMaxの記憶を振り返ってみたのですが、往復で乗ったのを1回として数えるとそういえば3回しか乗っていないということに気付きました。
そしてその内の2回はアルビレックス絡みだったわけなのですが、やっぱり一番思い出深いのは初めてのアウェー参戦のために使った初乗車の記憶です。

旧国立で行われたジェフとの試合ではありましたが、正直それよりも試合前に行ったサッカーミュージアムでちょっと特別な経験をさせてもらったことと、体感したこともないスピードで過ぎて行く越後平野の景色を見ながら食べた朝食の菓子パンと牛乳が何よりも鮮明に記憶として残っています。

この思い出話の通りあの新幹線自体にどうこうという思い入れが特別あるわけではないので、他の方と同じように懐古するのも申し訳ない気もするのですが、ただ自分の中の素敵な思い出を彩ってくれたという意味でこの車両に感謝と労いの思いがあるのは間違いありません。
改めてありがとうございました。そしてお疲れさまでした。

新体制2試合目

では今週末の試合についてです。
このゲームを含めていよいよ残り10試合となった今季のリーグ戦ですが、そんな第33節、ホームに迎え撃つ相手は現在17位のレノファ山口FCです。

今季から新たに就任した渡邉晋監督が率いるレノファと前回アウェーで対戦したのはまだ開幕して間もない第3節でした。
2-1でうちが勝ったその試合はレノファにとっては結果的に今季初の連敗となる試合になったわけですが、以降五輪のため中断に入る23節までは連勝も連敗も1回ずつということで、思うように勝ち点3は得られずとも大崩れもせず、また智将・渡邉監督によるポジショナル的な考えの下でボールを持ちながらという攻撃的なスタイルは少しずつ浸透されてきているようにも思えました。

しかし中断明け以降早々に連敗を喫すると、中断前の23試合で敗戦は9試合だったチームは中断が明けてから前々節長崎戦までの8試合で早くも6敗と負けが込みます。
そしてそんな長崎戦に敗れた次の週の水曜日に本人からの申し出があり、クラブ双方との合意の下で渡邉監督の退任という発表がありました。

『2年でJ1』という計画があった中でこの状況ですから、成績不振による実質的な辞任というのは自然と言えば自然なのかもしれません。ただ今季何試合かを見た限りですが、スタイルの浸透度を含めて悪くない印象ではあったので、もう少し腰を据えて長い目で見るのかなと勝手に思っていた分、この決断には少し驚きもありました。
まあ内情は知る由もないので何とも言い切れないわけですが。

そんなわけで前節からは、これまでコーチとして4年間チームを見てきた名塚さんが新たに就任してリスタートを切っています。
そんな名塚新監督の初陣となった前節のヴェルディ戦は逆転で敗れたということで、俗に言う監督交代ブーストみたいなものは現状起こっていないのですが、うちからすると前回対戦同様に就任間もない監督が率いるレノファとの対戦ということになりました。

大枠は変わらず

新体制になってまだ1試合しかやっていませんから、どういうチームになったとハッキリ言い切るのは難しいのですが、前節を見る限りではそれほど前体制から大きな変化はないような印象でした。時間もないですから当然と言えば当然なのでしょうけど。
システムは今季途中の10節から採用している3バックをベースに、ビルドアップの際はそのまま3人の場合もありますが、より多くあるパターンはボランチの1人が下りて、もう1人のボランチはアンカー的に残ってその5人が土台を担い形です。

そしてWBと前線3人が前節で言うと4バックの相手に対して中間と大外にそれぞれがまずは高い位置を取りつつ、適宜WBが下りたり、シャドーが下りたり外へ流れたりして顔を出しながら、丁寧なポゼッションを主体に攻撃を展開していました。

強調された前への守備

攻撃で特に大きな変化はなかったという点で言うと、新体制になってより違いというか意識的になっていると感じられたのは守備面の方です。

就任に際してのインタビューや前節終了後のコメントでも『守備をしていてもボール・人に出て行く』『5-4-1で引かざるを得ない時もそれでもボールに出て行く』というようなことを強調されていて、そういったプレーは確かに随所で感じられました。
また『2個目3個目を狙う』ということも仰っていましたが、これは前節解説をされていた中島さんも前半終了時に『1人が外されても2つ目3つ目への寄せがよく徹底できている』と指摘されていたように、かなり意識されているように感じました。

少し具体的に言うと、相手の2CBに対して立ち上がりはトップとシャドーの1人が出てSBにはWBが出る形があり、途中からはトップがアンカーの役割をする相手選手を消してシャドーが中間のレーンを埋めるように立ち、1つ2つ動かしたらシャドーがCBまで取りに行くという形がよく嵌っていました。
こういった感じでポゼッションが特長であるヴェルディを相手にもボールを運ばせないアグレッシブな守備ができていたので、うちもそこにまんまと嵌らないように気をつけておかないといけないでしょう。

ただ、これも名塚さんが試合後にコメントしていたことですが『少し足が止まってしまったところがもったいなかった』ということで、プレスがむしろ相手からすると剥がしてスペースを使うには格好の餌食になってしまうこともありました。
例えば前線は前へ取りに行ったものの、相手の中間に立つインサイドハーフが気になるためにボランチが思い切って連動して前へ出られずそのギャップを使われたり、また結果的に前節はこれが失点に直結してしまったのですが、運ばれてサイドで持たれた時にどうしても中央の選手はクロスを警戒し過ぎてかラインが深くなり過ぎて手前にできたスペースを空けてしまったりというのは散見されました。

うちとしてもこういったギャップを生み出せるか、そして使えるかというのはポイントになるでしょう。またヴェルディのようにミドルで積極的に狙うことは意識しておけるといいかもしれません。

ということでいつもは注意すべき選手を1人挙げるのですが、今回は前線からのアグレッシブな守備の意識付けを継続し、さらに前節の課題をいかに修正してくるかという意味で、就任したばかりの名塚新監督を注意すべきというか注目の人として挙げたいと思います。

最後に

始めの方にも書いた通り今節含めて残り10試合までやってきました。まあだからなんだってことも特になくて、とにかく1つ1つ全力で勝ち点3を取りに行って望みを繋いでいきましょうということです。

あと最初にMaxの思い出話しを書きましたが、その国立でのジェフ戦が自分にとって特別だったように、きっと今節も誰かにとって特別な試合になるんだろうと思います。
毎試合ハーフタイムに紹介されるビッグスワンデビューの方はもちろんのこと、まだ注意が必要とはいえ緊急事態宣言が全て解除されたから久々に見に行こうという方もいるかもしれませんし、そういう方からしたらこの試合はちょっとした特別な日になり得るでしょう。

そんな方々が笑顔で帰れますように。みんなで勝ちましょう。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。