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オレラグ

ウォームなハートとホットなメンタル【展望】第41節 FC琉球戦

2021年11月27日

こんにちは。

寒い、風強い、うるさい、暗い。
ちょっと前から寒くはなっていましたがいよいよ冬が本格的にやってくるみたいです。風邪引かないように気を付けましょう。

ところでこの季節になると5時って言われても一見どっちの5時だか分からないみたいな日が増えてきます。
いや、ほんとうに分からなくなるということではないですよ。いくら普段から忘れっぽいし集中力が欠けていることが多い自分でも常に記憶を置き去りにしながら生活しているわけではありませんから。

ただ、昼寝から起きた夕方5時が朝みたいとか、CL見ようと思って起きた朝5時が夕方みたいだったりってことがあって、わりとその感じが嫌いじゃなかったりします。
そんな朝見たいな夜とか夜みたいな朝に出くわすことが増えるので寒い時期も悪くないかもと思えたりするのです。
あとはホットコーヒーがよりおいしく感じられるという意味でも寒い季節も悪くないと思えます。

とにかくあったかく生きていきたいなと思うのです。

失速同士

では本題。
アウェー連戦の2戦目は、片や天気予報に雪マークのある土地から、片や夜でも20度ある土地に移動して行われる第41節のFC琉球戦です。
いつだったかのUXのYouTubeチャンネルでゴメスが『毎年夏やってかなり琉球は苦しかった』と話していましたから、この時期にやれるのはそれだけで1つポジティブなのかもしれません(もちろん急に温暖な所へ行くデメリットも考えられるとは思いますが)。

前回対戦は5月の終わりの第16節。
うちが2位で琉球が3位という上位直接対決というシチュエーションでした。
両者ともボールを持つことで主導権を握ろうとする非常に質も高く見応えもあった試合で、先制されながらも逆転して貴重な勝ち点3を勝ち取ったというゲームでした。
それにしても改めてハイライトを見ましたが善朗の同点ゴールえぐいですね。何ですかあの合わせる技術、というかあそこからあのコースを狙うセンス。ただただ脱帽です。

話戻します。
そんな5月は上位で争っていた両者でしたが、現在の順位が示すようにそれ以降はお互いに失速しました。
どちらもその前回対戦以降は連勝というのが1度しかなく、さらに琉球の方は9月に入って4連敗からの1分けを挟んで2連敗という大ブレーキによって樋口監督の解任を決断するに至りました。

第35節からはそれまでコーチをされていた喜名さんが後任として指揮をするようになり、そこから前節までの成績は2勝3分1敗ということで完全復調とまでは言えませんが一時の大不振は脱して終盤戦を戦っています。

少しの変化

監督は替わりましたがやり方に大きな変化はありません。
ただ、喜名さん就任時の会見でスポーツダイレクターさんが『ゴールへ向かって攻めて行くところが見えなくなってしまっていたのでそこを変えてほしい』ということを仰っており、また喜名さん自身も『アグレッシブに躍動感のあるスタイルをピッチで表現し……』と仰っていたこともあり、以前よりも少しだけダイレクトにゴールをめざすシーンが増えた印象があります。
直近の2試合でもCBからのシンプルな対角フィードを起点にサイドからのクロスでゴールを奪ってもいました。

とはいえ基本的に後ろから丁寧に組み立てることをベースとしているのはやっぱりあまり変わりません。SBが高い位置を取って幅を取り、SHが内側に入って隙間を狙ってきます。

ただ右サイドに関しては、夏に甲府から加入した金井が入ったことでSHが最初に外へ開いて幅を取り、SBがその内側へフォロー、もしくは深い位置まで抜け出すという形も見られるようになっています。
それ以外でもボランチが下りたり前へ出て行ったりした時に、右SBがボランチの位置に入ってビルドアップをサポートしたりなんてこともあったりしたので、そんな風に中でも外でも気を利かせながらプレーできる金井には十分気を付けたいところです。

出るか出ないか

守備に関しては、前節の群馬と同じく4-4-2を基本としていますが、群馬よりも多少前から取りに来るシーンは多くなってくるかと思います。特に試合の立ち上がりや飲水タイム明けといった時間帯はそれが当てはまるかと思います。

しかしここ最近の試合を見る限り、なかなかチームとして奪いどころを定められずに相手に持たれる時間が長くなって自陣で我慢するというケースが以前の琉球よりも多くなっている印象も受けました。

例えば前々節の千葉戦で言えば、3-4-2-1でシステム的に噛み合わせの悪い千葉に対してギャップを使われる事がどうしても気になって前へ出て行けず、ミドルサードから自陣でブロックを作って構える時間が長くなっていました。
そして少し取りに行ったところで大外のWBを起点にされて、サイドから守備を剥がされて失点に至っていました。

さらに前節のヴェルディ戦では、4-3-3の相手に対していい時は2CBに2トップが出て、アンカーにはボランチの1人が出て、空いてしまうインサイドハーフにはCBがアグレッシブに前へ出て潰すシーンというのがあったのですが、どうしてもきつくなるとアンカーが空いてきたり、もしくは無理にCBが出て行ってしまってその裏を狙われたりということがありました。

特にCBの李栄直は前に出て起点を潰すというプレーが彼の強みである反面、時に大きなリスクにもなりやすいと言えるので、ここはうちとしてもしっかりチェックしておきたいところです。

いくつかの付け足し

補足をいくつか。
まず1つ目ですが、ダイレクトな攻撃の形が増えた中で以前よりもビルドアップから上手に出口を見つけて運び出して押し込むといったプレーの精度が落ちているような印象を感じます。
そのため途中で相手に引っかけられて失うことで単純に守備の時間が長くなっているというのもありますし、ビルドアップで不安定さが垣間見えると必要以上に慎重さが生まれてしまい、それが全体のリズムを悪くして縦パスにしても前からのプレスにしても攻守において積極性を失わせているようにも感じました。

だからうちとしては、まず守備への切り替えと前からの積極的な守備を大前提として、相手が前から奪いに来てくれる間にそれを掻い潜る形、もしくは背後を取る形を1つ2つ作って相手の必要以上の慎重さを引き出せるといいのかなと思います。
その1つ2つ作った形でしっかり先制できれば理想的と言えるでしょう。

2つ目はGK田口について。
今季はケガで離脱する時期もありましたが、復帰後もケガ前と変わらず抜群の安定感を誇っています。
それだけでも十分厄介だというのに前節ヴェルディ戦では1試合で2本のPKストップという離れ業まで披露しており、すこぶる調子が良いというのは想像に難くありません。
前節対戦した群馬の清水もそうでしたが、GK自身の気持ちを乗せないようにやっぱり早い段階で1点が欲しいところです。

3つ目は福井について。
琉球がJ2初年度だった19年から3年在籍して『俺たちの福井』という言葉と共に愛されていたCBの福井が、今季で契約満了というリリースが今週ありました。
このタイミングでの発表ということは恐らくホーム最終戦でちゃんとお別れの場を設けたいということなんだろうと思います。

我々からすると琉球に今節へのモチベーションが1つ足されたということで何とも厄介ではあるのですが、それはそれ、勝負は勝負。
空気を読まず全力で勝ちに行きましょう。

最後に

昨年の対戦からリスペクトし合い、恐らくシンパシーも感じでいたであろう2人でしたが、1人はすでにチームを去り、もう1人も今季でお別れとなりました。
そんな中で迎える、前半戦屈指の好ゲームを演じた両者の再戦です。

考え込んでしまう事、考えたくない事、不安な事があるからこそ、ただただ目の前の試合に勝ちたいわけです。
様々なあれこれには温かく、そこにある試合には熱く、がんばりましょう。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。