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モアブログ

【燃え上がれ清五郎】無いものは作る!

2013年8月22日
少し前の話になりますが、2013/8/3のホーム清水戦、バックスタンド1層目の一番上から観戦しました。
やっぱり見やすい!
普段いるゴール裏だと、正直コーナーキックの場面など、ワチャワチャして良く分かんないけど入ったー!入れられた…という印象ですが、良く見える分、これはきっと喜びもがっかり度も普通のゴールよりも倍増するはず。コーナー対策、大事ですね。
 
そして試合自体も素晴らしい内容で快勝!、レオのループシュート(おしくも決まらず)、堅固の2ゴールなどなど大興奮でしたが、同じ位感動したのが目の前で繰り広げられる「ビッグフラッグお広げ隊」の皆様でした。
 
PICMH19970104_908042.JPG
 
『ビッグ』フラッグと言う位だから、大きいのは分かるのですが、目の前で見たらほんっとうに巨大でした(笑)。
大きさは18×28m、マンションの5~6階の高さと同じくらいでしょうか。
これ、基本的にはすべてサポーター有志の方が準備・進行・実行されているそうです。
(初代フラッグは、2001年にサポ有志が言いだし、募金・選手の協力のもとグッズオークションでお金を集めて作成されたそうです。現在はスポンサー企業さんが贈呈して下さっています。あと、毎試合ビッグスワンに広げられる、通称「下地横断幕」の作成や管理も別グループの有志で続けているとの事。)
 
かなり大人数なのに、広げる工程において、お広げ隊の皆様は、絶妙なタイミングで、それぞれの役割に向かって一斉に動き出す。
 
フラッグが広がる時に、はしっこを持ってスワンの階段をダーっと駆け降りる担当の方が大変そうなのは未経験者の私でも何となく想像していました。(すごかったです!)
 
そうではなくて、上段でフラッグを持っている皆さん。
皆さんに私はめっちゃ感動しましたよ~。
 
「ただ持ってるだけなのかな~」と漠然と思っていましたが(失礼!)、実際には、できるだけキレイに見えるように引っ張ったり抑えたり、私の語彙力ではイマイチ伝わらなくて申し訳ないのですが、とにかく「プロだっ!!!!!」と叫んでしまう仕事っぷり。(一緒に見ていた方に、すかさず「無給だけどね(笑)」ってつっこまれましたが。)
choreo.jpg
 
待機されている時も、フラッグをあげる1時間弱前から集合して、入場して、通路を通るお客さんの邪魔にならないようにとの配慮なのか、膝ついて手すりスレスレで小さくなって待っているんですね。
 
誰かから注目されるわけでもない、どころか、早くから集合しても選手入場もキックオフも見ることはできないのに、一生懸命やってくれているんだなあ。
まさしく縁の下の力持ち。
 
たまたま知り合いの方が参加されていて、「すごいね、こうやって頑張ってるからキレイに見えるんだね~」と言ったら「フラッグの下になるバックスタンドの観客の人が支えたりとび跳ねたりしてくれてるからだよ」との事。
なるほどな。確かにそうかもしれません。でもでも、あなたたちもとってもすごかった。
 
ビッグフラッグお広げ隊の方だけでなく、クラブハウス周辺で、管理者の方や機械ではケアできないエリアの草むしりを不定期にしてくださる『クサカリマサオ隊』、
「ないものは作る」「新潟をもっとオレンジに」とポスター張りをしてくださる皆様。最近では新潟駅ビルでの活動が話題になりましたが、上越では2007年から!県央では2008年から続けて下さっているそうです。
試合運営ボランティアのみなさんは勿論、試合の日に家にフラッグを掲げて告知PRをしてくださっている『おうちでフラッグ』な皆様、
ホームゲーム終了後不定期で開かれる『サポーターズバー』実行委員の皆様(今週末も開催されるようですね!)、
スポンサー企業を勝手に応援する『アルボード』入力隊の皆様。
アウェイで配られるフリーペーパー『Albiway』もそうですよね。
12年目を迎えた『サポーターズCD』は、ジャケット写真に新潟が誇るアイドル、Negiccoさんをぶち込んでこられるそうです。どっから引っ張ってきたんだ!?
今週末、川崎戦から発売開始。楽しみ~!
こんな偉大なる素人集団が他にいますか? 
 
きっと、私が知らないだけで、もっと色々な方が様々な事をして下さっているんでしょう。
皆さん、なんというか、愛ですね。

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(サポーターズバーのブログから。もちろんサポーターさんのオリジナルデザイン。かわいい☆)
 
そしてもう一つ思ったこと。
もし、アルビレックスの試合は通っているけれど、なかなかサポーター仲間が作れないな、と思っている方がいらしたら、こういう活動に参加するのは一つの手かと思います。
「みんなサポーター仲間だ!」とか言われても、スタジアムには家族や仲間同士で来られている方が多いから、いきなり話しかけるっていうのは、少々バーが高いですよね。
いやいや、初心者だからイベントに参加する方がバーが高い、と心配される方もおられるかもしれませんが、多分、大丈夫です!
 
ビッグフラッグのお広げ隊に参加したことは無いのですが(ぜひ次回は参加したいです!)、去年初めて、コレオボード(人文字)設置のお手伝いに参加しました。
こういった、所謂「サポーター有志」の活動に参加することは初めてでしたし、知り合いは1人もいなくて、集合の時はドキドキしましたが、一番最初に「今回初めて参加の方は手を挙げて下さーい」と聞いて下さり、あ、結構いるんだな、とホッとしたことを覚えています。実際、作業をしながらだから手持無沙汰でもないし、自然に会話が生まれます。一度しゃべっちゃうと、そこはサポーター同士、初対面な方ばかりでしたが、楽しく話もできました。
この時に、「本当にサポーターの人たちが全部やっているんだな」とビックリもしました。
 
まず、なんとなくイメージで、大がかりなイベントは基本クラブが主導でサポーターが手伝っているのかな、と思っていましたが、本当にあくまでもサポーターが主導、クラブに連絡をとり協力してもらっている、という形のようです。
 
誰かが「この試合はいっぱつ気合いを入れて後押ししたいからコレオをやりたい」と言い出し、賛同者が集まり、デザインを考え、設置をする。さらに、その時に使うコレオボードも以前「使い捨てではなく、かつ、デザインがきれいに見えるボードを使いたい」という思いから、募金、作成をし、破損やメンテナンスの管理も行っているそうです。
choreo2.jpg
(設置準備の様子。Wの角が見えにくいとの事で試行錯誤されていました)
 
また、この「サポーター有志」。
有志、というものの、特別なサポーターと言うか、ものすごく熱心で詳しい方々がやっているんだろうな、というようなイメージを勝手に持っていましたが、本当に誰でも大歓迎。小学生の参加者もいました。
 
特に、ビッグフラッグの活動は1回限りではなく、平日ナイター以外のリーグ戦・全ホームゲームで上げる事を目標にしているようなので、仮に人見知りな方でも何回か通えば
顔見知り→自然と挨拶→自然とサポーター仲間、となりやすいのでは?と思うのですが、いかがでしょう…?
 
仮にいきなりうちとけるまで行かなくとも、後から、スカパーや写真を見返すと「私が手伝ったおかげ♪」的な達成感もあるし、マイナスはないはずだ。そうに違いない。
お子様の夏休み自由研究ネタにも良いかもしれません!
 
例えば、新卒の選手が最初の頃ベンチ外などだったら、これ、参加してみたらどうでしょう。恩着せがましく「サポーターのありがたさを」、とかではなくて、学校卒業していきなりプロの世界に入ったら、こういったサポーターの活動とか見る機会もないだろうし、感じるものがあるのではないでしょうか。
亀田製菓さんの新入社員さんが新人研修の一環で1日ボランティアされているような感覚で。さすがにG裏でずっと応援体験するわけには行かないだろうけれど、これくらいの拘束時間だったらいけたりしないかな~。
 
そんな事を感じたホーム観戦の一コマでした。
あ~、楽しかった!
 
余談ですが、この日は、こちらのブログのご縁で、新潟日報さんが持っているスポンサーシートで観戦させていただきました。その時に、日報さんの偉い方、ちょっと偉い方(笑)、日報モア全体のシステム系の難しい事をされている方(私の知識が乏しいため上手く説明できませんが)、などなど皆様と初めてお話、一緒に観戦させていただきました。
 
みなさん、めっちゃ熱く語って、大声出して応援しておられました。
この「モアブログ」、日報さんにとってたいしてメリットがあると思えないのに、なんでこんなに協力的なんだろう、という当初からの疑問は払拭されました。日報さんは偉大なサポーターでした(笑)。スポンサー企業様がつきあいだけでなくサポートしてくれてるって言うのは、本当に幸せな事なんだと思います。
(あ、システムのお仕事を担当されている日報さんは、アルビがまだ、弱くて貧乏で知名度がなかった時代に、ボランティアでHP作成もされていたそうです。愛だなあ。)
隣のブロックにおられた別スポンサーさんシートの方々も、めっちゃ応援されてましたよ!
 
アルビレックス新潟って、なんだか良いクラブですね(はあと)。
 
 
文中で名前をあげたサポーター有志が考え、続けている活動を分かりやすく紹介してくれているブログなどなどのリンク先です。読み物としてもおもしろいものが多いのでぜひ!
 
◆ビッグフラッグお広げ隊
 
◆クサカリマサオ隊
 
◆ポスタープロジェクト 
 
◆サポバー
 
◆アルボード
@AlbiBoard (ツイッターアカウント)
 
◆アルビウェイ/AlbiWAY
 
◆サポーターズCD
 
ちなみにこのリンク先でサポーターズリンク新潟SNS(サポリン)公式ブログをいくつかつかわせていただきましたが、こちらを立ち上げて実行運営されているのもサポーター有志。アルビサポ、すごすぎる。
私が長くさみしいひとりぼっち観戦を脱出できたのは、サポリンのおかげでした。
このSNSの紹介文の話、端的で心に響く良い文章ですね。それをダラダラ長文にすると、今回の私のブログになります(笑)
 
◆サポーターズリンク新潟SNS
 
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今井 浩美
1973年生まれ。新潟市で生まれ育つも、大学進学とともに県外へ。以後、京都→大阪→現在愛知在住。J1昇格とともにサッカー観戦にはまった、まさにアルビバブルの申し子。新潟を離れた年月と比例して新潟愛が強くなるな、と感じる今日この頃。ビッグスワンへは年数回、西日本アウェイを中心にゆるく応援をしています。