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【燃え上がれ清五郎】Perfect holiday, perfect rookie

2014年3月6日

 「あまりにも開幕戦が楽しみ過ぎて仙台に行く夢を見た」とは僕の長男、浜崎U介(6歳)が試合前日に言った名言だ。本人曰く前日はなかなか寝付けなかったという。翌朝5時半に二人の息子を叩き起こし、ご近所自走ツアー「寺尾東友の会」に拾ってもらって出発したが4歳になったばかりの次男はあまりの眠さに半泣きになっていた。
 
この仙台戦のチケットが発売されたのは2週間ほど前の2月16日。僕の37回目の誕生日だった。毎年北朝鮮の金正日さんが盛大に祝われている影で、こっそりと僕の誕生日は行われる。当日は息子の幼稚園の発表会というイベントが華麗に組み込まれており、つまり僕は仙台戦のチケット争奪戦に敗れる運命にあった。人気がなかなか上向かず大変なJリーグ。しかも昨年13位と格下の相手。言い切っちゃうけど格下の相手だ。こんなところで焦る必要はないと余裕の態度を見せつつ午後になってローソンにたどり着くと見事にチケットが無い!アウェイ側のチケットのみが無い!結局紆余曲折を経てゲットできたわけだけど今度は値段を見てびっくり。泣く子も黙る自由席2700円だ。僕がJ2を見始めたころ、仙台のチケットは2000円だったし大宮公園なんか800円だった。それが2700円だよ。
 
当日僕はスタジアムに開門直後についた。そして行列の中アウェイ席に陣取った。
いや、陣取った筈だった。 なんと席がないw
おい仙台!2700円も取っといて席がないってどーゆーことだ!しかもコンコースはコンコースで大混乱状態になっている。聞くところによるとビール一杯買うのに1時間かかったとか。やい仙台!2700円も取っといてビール一杯買えないエリアってどーゆーことだ!これは声を大にして言いたいところ。ベガルタ仙台はチケット価格に見合った最低限の快適性を提供すべきであろう。
 
さて試合だ。これはモバアルの「アルビ散歩道」とかNHKの中継とかいろいろな情報があると思うからあっさり行こう。序盤は堅かったね。しょうがないっしょ。特に気になったのは後ろ5枚のパススピードの遅さ。三門と東口の穴は大きかったってこともあるけど、実は去年の序盤も相当遅かったから時間が解決してくれることを祈ろう。これが解決されれば相手のFWをいなすことができるから守田のアキャーーって感じのプレーはなくなるであろう。もちろんこれは予言ではなく願望だ。
 
仙台のほうは前半二見、マグリンキーの左サイドがやたら目立った。新潟の右サイドの守備が全然ダメだったこともあるけどこの二見というルーキープレーヤーはノリノリだった。ロングスローも良かったし、何と言っても仙台っぽい顔がいい。ハマりそうな選手。逆に後半は新潟の独壇場。相手を圧倒する運動量、切り替え、セカンドボールは圧勝だった。やはりレオシルバは凄い。仙台のプレスの先鋒を担っていたリャンヨンギを運動量でもパワーでも切り替えでもテクニックでも圧倒。試合後ゴール裏もレオを絶賛するコールを贈っていたけど初戦から圧巻のパフォーマンスだった。
 
 
僕は結局この日、二人の子供を連れて指定席で試合を見た。友人にチケットを交換してもらうことにしたのだ。子ども2人を連れてあの乗車率150%状態のゴール裏では試合が見えない。おかげで僕も息子も試合がよく見えた。長男U介は試合中も休まず歌い、ホージェルのゴールに吠え、試合後のアイシテルニイガタはコンコースで一人飛び跳ねていた。お前5時半に起きたのに元気だな。。。次男K介のほうは眠くて半分記憶が飛んでいた感があるが4歳だとこんなもんだろう。そして僕らは幸せな気分なまま家路についた。
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開幕戦勝利を喜ぶサポーター(2014年3月1日、ユアテックスタジアム)

モバアルの広報ダイアリーによるとこの日ベンチ入りした小泉慶は当日3月1日が高校の卒業式だったとか。自分が18歳の頃を思い出してみるとまだ下宿先も決めていないころだと思う。その段階で小泉慶はプロの練習でアピールし、ベンチ入りし、ついでにウルフルズの歌まで歌っていたわけだ。

 
僕が新卒の頃、入社式で言われたことに「大人になってしまうとできない事でも新入社員ならできることがある。ビビらず会社を変えてほしい。」という内容のものがあった。これを聞いた時、なんて大人は無責任なんだとびっくりした。で今37歳になって思うことは。。。会社を変えるのは経営者の責任だけど、まー新人もビビっちゃダメってのは確かだよねーってこと。最初にビビっちゃうと後はもうビビりっぱなしになっちゃうから。ってことで全くビビらない小泉君はこれから行けると思います。要チェックです!
 
さて、今回のコラムでは3月1日の僕の仙台遠征をダイジェストでお伝えしました。次男は初の遠征です。僕にとってはそれだけで最高にハッピーな一日です。男3匹、好きなだけ化学添加物ばっちりのお菓子を食べ、サッカーを見て、下品なギャグで笑い転げる。更に思いっきり声を出してマイチームを応援してチームは劇的勝利。みんな聞いてくれよ。うちの次男K介君のアウェイデビュー戦はホージェルガウーショが89分にスーパーミドルを決めて勝った試合なんだぜ!ってことで表題のパーフェクトルーキーは僕の次男。パーフェクトホリデーは僕の土曜日ってお話でした。
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後半44分、勝ち越しゴールを決め、喜ぶホージェル
 
P.S.
今年卒業する多くのルーキーたちに幸あれ。君たちにも当時の僕と同じように見守ってくれる人や後押ししてくれる人がたくさんいるはず。会社を変えなくていいから一緒に社会を変えようぜ。
 
P.S.2
長男U介のアウェイデビューは貴章の突破からのミシェウのゴールがオフサイドで取り消された2012年の磐田戦でした。辛い試合でしたw


浜崎一(はまさき・はじめ) 
1977年生まれ。神奈川出身だが、新潟大学進学という理由で偶然新潟に移り住む。大学院時代にJ2初年度のアルビレックスにはまり、その後10年間事実上のコールリーダーとしてアルビレックスの応援の最もホットな部分で活躍。現在はゴール裏を離れ、市民レベルでサポータームーブメントを起こす仕掛け役となっている。