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オレラグ

いま富とか名誉ならばいらない【展望】第12節 ファジアーノ岡山戦

2020年8月15日

こんにちは。

5連戦の3戦目。そして中2日です。
もう次の試合がいつあって相手がどこだったか混乱しかけながら、せっせと今回も書いております。まあ、どんどん迫ってくるようにアルビレックスの試合があるというのは結局嬉しくて楽しいわけですが。
ただ、見ている方はこうして楽しいなぁでいいのですが、やっている方からしたら大変過酷な日々であることは間違いありません。前節は達也さんとモリシュンもベンチ入りして、いよいよ総力戦であるということがハッキリしてきた中、今週の水曜日には浦和から荻原がレンタルで加入というニュースがありました。
浦和のアカデミー時代から名も知れていましたし、中島に続いて有望な選手がうちに来てくれたというのは嬉しい限りです。自ら一桁の番号を付ける気概もわくわく感を高めてくれます。中島同様加入して早々からベンチ入りなんてことも十分あるかもしれません。厳しい連戦でも存分に輝いてくれることを期待したいと思います。

ちなみに彼の読み方は“おぎわら”です。
草かんむりの下の左側がのぎへんであれば“はぎ”で、けものへんであれば“おぎ”というのを以前どこかで聞いた記憶がありますが、定かではないので気になった方は各自調べてみてください。

苦戦の岡山

さて、展望してみます。
今節の相手は現在16位のファジアーノ岡山です。

今季を迎えるにあたり、攻撃の急先鋒だった仲間や守護神として活躍した一森がJ1チームからの引き抜きに遭ったものの、上門や白井やパウリーニョなど元のクラブでもしっかり実績を残している選手達の補強に成功して有馬監督2年目のシーズンをスタートさせました。
しかし、開幕戦こそ金沢相手に完封勝利を挙げましたが、中断明け以降は1つの連敗を含めて2勝3分5敗と苦しんでいます。
元来、手堅くて組織的でカッチリしているというのが岡山の印象であり、実際今季も失点がやや多くなっているとはいえ、特別大きな歪みやアンバランスな部分が見られているということはありません。
しかし、前節栃木戦では後半アディッショナルタイムに決勝点を奪われたように、逃げ切るとか1ポイントを取り切るといった勝負強さみたいなところで後手を踏んでしまって勝ち点を積み上げられずにいるように映ります。

機転の清水

有馬体制2年目ということで昨年から基本的に戦い方は変わっていません。攻撃では丁寧なビルドアップをベースにポゼッションをしながら進めることを狙いつつ、割と2トップへシンプルなボールを選択することも多く、結果的にそっちの方がゴール前に迫れているという印象です。
守備ではまず前から行って外に追い出したところでボール奪取を狙うというのを主としつつ、少し持ち出されたり、プレスが掛けづらい状況であったりすれば早い段階でセーフティーにブロックを作ります。
また、奪ってからの速攻というのが2トップへシンプルに送る形と並んでゴール前に迫るための有力な手段になっている印象もあります。

つまり、ポゼッションからテンポよく繋いで中央を崩していく形に関してはそれほどチャンスに結び付けられていないイメージではあるのですが、そこで少し気になるのがイ・ヨンジェの相棒です。
高さがありながらスピードも兼ね備えるイ・ヨンジェがボールの収まりどころとしても、大きな柱であり攻撃の軸になっていますが、その相棒として清水が今季は厄介なプレーを見せています。
ビルドアップからの攻撃を展開する際、2CB+2ボランチが後ろで動かしてSBが幅を取って両SH+2トップが前線にいるわけですが、この後方部隊の4人と前線の4人をうまく連結させることができず、結果的にサイドから侵入を試みたり、シンプルに2トップへ長いボールを蹴ったりというシーンが多くなっていました。
しかし、その中で少し下がってボールを引き出したり、下がることによってハーフスペースのSHが受けられたりできるようになるといった機転を利かせたプレーを清水が見せているのです。山本や齋藤といった他のFW陣に比べてもやはり清水がその点では上手なように感じます。
後方部隊には確実にいい縦パスを供給できる上田がいますから、受け手のところでイ・ヨンジェはもちろん、機転を利かせられる清水のプレーにも注意したいところです。

元琉球の左側

注意したいポイントとしてもう1つ。それが徳元と上門の新加入組です。
2人揃って今季琉球から加入した選手ですが、ここまでの試合では左サイドで縦関係を組むことが多いです。
まず左SHの上門は今季ここまで全試合スタメン出場を果たしています。まさに引き抜かれた仲間の後釜として、ドリブル突破や遠目からでもどんどんシュートを狙う積極性を武器に、すっかり岡山の攻撃の牽引役となっています。
そして左SBの徳元ですが、こちらもやはり積極性を武器としていて、どんどん攻め上がって攻撃に顔を出せる選手であり、すでにSBながらゴールも決めています。
また、内側に入って偽SB的なプレーもこなせるため、上門がサイドに開いて仕掛ける形も作りやすくすることができています。
元琉球コンビということで関係性もバッチリな2人に対して、では新潟はどうすべきかと考えれば、やっぱりいかにボールを持って相手を押し込む時間を長くできるかが大事になってくるのではないでしょうか。

昨年と比べると新潟がボールを持つ展開は計算しやすくなっていると感じます。また、昨年の対戦ではボールを持たされたことで攻撃が手詰まってしまったこともありましたが、そこに関しても昨年よりバリエーションを持って挑めるかと思います。
ポゼッションすることで相手の全体を押し込みながら試合を進め、上門や徳元に高い位置を取らせず、すぐに仕掛けられるような状況を作らせないことがベストでしょう。
また徳元に関しては押し込む事と同時に、彼が攻め上がってきた背後には必ずスペースがあるということもしっかり頭に入れておきたいところです。

最後に

連勝です。もう12節ですから、連勝したいです。
8試合負けなしという響きは悪くないのですが、連勝が欲しい。

I want 連勝。We want 連勝。

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。