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オレラグ

【Preview】第1節 京都サンガF.C.戦

2019年2月23日

初めまして。
今回このORANGE LAGOONのサポーターズコラムで試合のレビュー&プレビューを書かせていただくことになったくりはらと申します。よろしくお願いします。
内容はレビュー&プレビューという見出しそのままで、主に試合前のプレビューと試合後のレビューです。
プレビューに関しては相手の情報があることで試合の見方や楽しみ方の幅が広がることもあるのでその週の対戦相手についての情報が多めになるかと思います。
レビューに関しては試合でどんなことが起こったか分かった範囲で書いていこうかと思います。
「分かった範囲」です。
大事なことなので2回書きましたが温かい目で見ていただければ幸いです。
また基本的にアルビレックスに対しては甘めです。緩く楽しんでいただければと思います。

アルビレックスについて

我がアルビレックスは今シーズンもJ1昇格を目指して戦います。
昨年は監督に鈴木政一さんを迎えましたが結果的には約半年ほどで政一さんとの歩みは止まってしまいました。
序盤戦は勝ち切れないだとか取りこぼしたと思っていたものも(そう思いたかった節もあるかも)シーズンが進むにつれて明らかにチーム力で下回り、負けるべくして負けてしまう、いわゆる完敗という試合も見られました。
後半戦是永さんが専務として来られ、片渕さんが監督になり、やることがハッキリしたというかある意味ふっきれたような戦いで勢いに乗りなんとか盛り返しはしましたが最後も後味の悪い締めくくりとなってしまい16位という成績でまた今年もJ2で戦うことが決まりました。
それでも1年目からチームの中心となった新太、祥郎の大卒コンビの台頭や尚紀、泰基の新潟県人サイドバックの定位置奪取、神様、仏様、カウエ様といった個々人でのポジティブなトピックスもあり、そんな彼らを筆頭として終盤の勢いを主力として担った選手が今年はほとんど残ってくれました。
また過去2回途中就任だった片渕さんも初のキャンプからの指揮ということで今年はある程度のベースを基に新シーズンを迎えられそうです。
継続性という強みはあるといっていいでしょう。
また外国人選手のルールが変わったため今季はブラジル人6人、韓国人1人の計7人の外国籍選手が登録されました。
まだフランシス、シルビーニョ、サムエルサントスはどんなプレーヤーなのか見てないので分かりませんが、上位や昇格を目指す上でパウロン、レオナルド、カウエ、ヨンチョル含めて彼らの活躍はとっても大事になってくるかと思います。
まずは新潟でお気に入りのご飯屋さんなんかを見つけてくれるといいかもしれませんね。

今年のJ2

さて今年のJ2について。
今年のJ2は柏と長崎が降格してきて、琉球と鹿児島が昇格してきました。関東が1つ増えて関西は変わらず京都のみではありますが琉球と鹿児島が加わったことでなんだかグッと西に寄った気がしてしまいます。補強について何チームか紹介するとまず徳島は野村直輝(←横浜FC)、藤田征也(←湘南)、清武功暉(←千葉)など実績のある選手に鈴木大成、鈴木徳真の筑波コンビという有望な新人を取っています。
ジェフもアランピニェイロ(←東京V)、堀米勇輝(←甲府)、田坂祐介(←川崎)、佐藤寿人(←名古屋)と十分に計算できる選手にクレーベという元セレソンやU-20W杯でベスト4までいっているベラスケスという選手をイングランドのワトフォードから借りてきちゃったりしています。
さらに柏は既存選手がほとんど残った上に高橋峻希(←神戸)や菊池大介(←浦和)らを補強してさらにさらにネルシーニョ監督に井原コーチです。もう堪ったもんじゃないですね。
正直移籍情報を見ているとほとんどのチームに対して「え?ここ強くない?」と思えてしまうから嘆いたところで仕様がないわけですがとにかくどこも充実の戦力を揃えています。
例年の通り群雄割拠であることは想像に難くありません。
また今年のJ2の特徴としては新監督の多さが挙げられます。
実に22チーム中ちょうど半分の11チームが新監督を迎えての新シーズンとなります。昨年の開幕時は3人、今年のJ1を見ても2人であることからもいかに各チームが新しい指揮官を迎えたかが分かるかと思います。
高木琢也(大宮)、手倉森誠(長崎)、樋口靖洋(琉球)といったJでの実績が十分な方はもちろん、ギャリージョンホワイト(東京V)やファビオペッキア(福岡)といったJでの指揮が初となる外国人監督もどんなチームを作ってくるのか不気味です。
ただ新監督となるとチームを構築、成熟していくのに時間がかかるケースは多々あります。
その点でいえば先にも述べた、うちの継続性という強みは心強く、そのアドバンテージはなんとしても活かしたいところです。

今季の京都 〜簡単な全体像〜

そして開幕戦の相手である京都について。
彼らも新監督を迎えた11チームのうちの1つであり、また新監督を迎えたチームの中でもJのチームを指揮するのは今回が初めてというのはこの京都の中田さんのみです(外国人監督除く)。
だからこそ開幕戦で対戦するというのは逆に恐い気もしてしまいます。
選手のインアウトではまずキャプテンの染谷、U-21日本代表の岩崎、FWのカイオが移籍しました。また昨季チーム得点王だったレンゾロペスもまだ契約交渉中ということで開幕戦は不在になるかと思います。
補強では安藤、宮吉という数年ぶりに帰ってきた実績ある選手もいますが、ユースからの昇格が4人、大卒が3人と新加入12人のうち半分を超える7人が新人ということで多少不安の声もあるようです。
ただユースの選手はアンダー代表に入るような選手であり、なんなら昨年からトップで出場していたりもするので即戦力と見ていいのかもしれません。

サッカーの話

これまでの中田監督や野見山SDのコメントとキャンプ中の練習試合のレポートを見る限り、ゴールや勝利のためにアグレッシブにボールを奪いポゼッションを軸にゲームの主導権を握るサッカーを目指しているようです。
そんなサッカーをするために昨年は主に4バックでプレーしていましたが今季はキャンプから可変式の3バックを中心に取り組んでいるようです。

3バックの中央の選手がビルドアップの中心となりボールを運ぶとともにその選手も中盤へ上がるような形。偽CBとでも言えばいいでしょうか。
そんなシステムでその可変する大事なポジションを担いチームの攻守の軸になるであろう選手が今季から10番になった庄司です。
元々はボランチの選手でレノファ山口時代には上野展裕監督、FC岐阜時代には大木武監督と攻撃的でアグレッシブなサッカーをする2人の監督の下でチームの心臓として活躍した選手です。
そんな彼を3バックの中央に置くことについて正直あまり驚きはありません。
中盤の時から後ろに下がってビルドアップすることもあったので、攻撃に関していえば自分のポジションから前に出るのか後ろに下がるのかという可変の仕方が変わっただけともいえます。
最後尾からビルドアップを安定させて、彼自身もそれとともに前へ出ていき、ポゼッションの時間を長くしてできるだけ相手陣内に押し込んでサッカーをしたいということなのかと推測できます。

しかし守備に関しては不安もあります。
引いてしまえば5-4-1になるわけですが、攻撃の時は3-4-2-1でサイドプレーヤーは両側各1人ずつになります。うちは基本4-4-2、または4-1-4-1もやっていたようですがいずれにしろ4バックのためサイドは各2人になります。そのため奪った直後、この数的優位を活かしての速攻は狙いどころになりますし、相手の3バックの中央の選手が可変して中盤へ上がっていると想定すれば後ろは2人しか残ってないという状況も考えられます。
そんな前掛かりの相手を引っくり返してカウンターという形を狙わない手はないでしょう。

これはボールを持たれることを前提とした考えなのでもちろんうちがどれくらい前からプレッシャーをかけるかにもよってうちがボールを持つ可能性もあるわけですが、5-4-1で引かれた相手を崩すのは正直難しいように思います。
前からプレッシャーに行く場合もやはりチャンスはカウンターからが狙いやすいかと思います。
そんなわけでつまり何が言いたいかといえば、ボールを持てなくて我慢する時間帯が続いて不満が募っても「まあまあ、そうイライラなさんな」ということ。
むしろカウンターのチャンスを手ぐすね引いて待っているくらいの気持ちで応援してみてはいかがでしょう。ということです。

西京極を勝利で締めくくろう

最後に。
京都はクラブ創設25周年だそうで、今年の末には待望の球技専用「府立京都スタジアム」が完成予定になっています。
ということは西京極ラストシーズンということでここで試合をするのは最後になるわけです。
調べてみたら昨年の第38節カウエと祥郎のゴールで勝利した試合はJ2での西京極初勝利だったようですが、そんな西京極という場所の思い出を連勝という美しい記憶で締めくくって2019年を気分よくスタートさせましょう!

くりはら
くりはら
鳥屋野潟ほとり出身のアルビレックス新潟サポーター。海外はアーセナル推し。Jリーグ、海外、2種、3種、女子、その他、カテゴリーは問わずサッカーが好き。ラジオも好き。某坂道グループもちょっと好き。