オレラグ
【Preview】第3節 柏レイソル戦
こんにちは。
いよいよホーム開幕戦がやってまいります。
アウェー連戦で4ポイントを取って帰ってきてくれた我がアルビレックスが今年最初にビッグスワンにお迎えするのは今年の昇格最有力候補、柏レイソルです。
栄光を作った凄腕と強力な素材
昨年J1で17位となり降格してきました。
柏がJ2を戦うのは2010年以来9年ぶりになります。
そんな9年ぶりのJ2を戦う上でまず監督にネルシーニョさんを再招聘しました。
ネルシーニョ監督が柏を指揮するのは2014年以来5年ぶりになります。
またコーチにも昨年まで福岡を指揮されていた井原正巳さんがカムバックしました。こちらもまた5年ぶりになります。
つまり、2010年J2優勝、そして2011年J1昇格即優勝を成し遂げた時の体制に戻りました。
選手でいうと鈴木大輔(→浦和)、伊東純也(→ゲンク)、中山雄太(ズウォレ)などが移籍しましたが、染谷悠太(←京都)、菊池大介(←浦和)、村田和哉(←清水)などしっかり穴を埋めて余りある補強が行われました。
素材を活かす足し算
ここまでは山口、町田という確かなアイデンティティを持ち昨年それぞれがクラブ最高成績を残した難敵相手に2連勝で来ており、さすがの強さを見せています。
基本的な形は4-2-3-1です。
試合中状況によって中盤の形が逆三角形の4-1-4-1っぽくなったり、ビルドアップの時に3バックっぽくなってSBを押し上げたりということはありますがあまり大胆に動かすことはせず、各々のポジションでしっかり与えられた役割を実行してそれが合わさっている感じです。
掛け算というより足し算のイメージでしょうか。
それはつまり足していく元の数がそもそも大きいということかと思います。
相手を上回る技術があり、選手層が揃っているわけです。
ここを突けるかも
①プレッシャーが有効
2連勝してきていますが、決して内容が盤石だったわけではありませんでした。
山口にはアグレッシブでオープンな展開に持ち込まれて立ち上がりに先制点を奪われ、町田にはコンパクトでシンプルな形で自陣に押し込まれなかなかボールを動かせず苦戦していました。
この2試合に共通していたのは、山口も町田も前から激しくプレッシャーをかけにいったことで自分たちのペースを掴みました。
柏はあまり流動的に動いてどうこうするわけではないので先手、先手でプレッシャーをかけにいくことが有効かもしれません。
また開幕して間もない時期だから柏もまだ出来上がっていないという側面もあるかもしれません。
だからこそ開幕3試合目というこのタイミングで戦えるというのもポジティブに捉えていいのかもれません。
②セットプレー
世界三大カップとしてお馴染みのちばぎんカップでもセットプレーから2失点喫しており、シーズン前からセットプレーが課題だというのはよく聞かれていました。
そして開幕以降もセットプレーからの失点こそありませんが(山口戦の失点も厳密に言えばスローインというセットプレーですが今回は主にCK,FKの話)ゴール前で先に飛ばれたり、先に触られたりというシーンはよく見受けられました。
柏の守り方はゴールエリアのライン(ゴールキックの際ボールを置くライン)に3人、ニアポストに1人、その少し斜め前、ゴールエリアのすぐ外に1人、そしてショートコーナーに備えてペナルティエリアのラインに1人の6人がまずゾーンで立ちます。
そしてGKの前に立つ相手のマークに1人、走りこんで合わせにいく選手のマークに3人で計4人が特定のマークにつきます。
特長的なのはゴールエリアのラインにまずヘディングの強い選手を3人置いていることです。
そして山口も町田も走りこんで合わせにいく選手は4人いましたので、1人はフリーになる、余らせる形を取っていました。
この余らせた選手に町田戦は序盤苦戦して、途中から余らせる選手を替えたりして対応していました。
うちもこれまでの試合では4人が合わせにいっていたので、恐らく大武あたりを余らせるかと思われますがここでいかにゾーンで守る選手が間に合わないところで先に合わせられるかということと、もしくはマークに付いてくるのは順番的にはゾーンで立つ3人の次にヘディングの強い3人なのでここでいかに優位に立てるかです。
カウエのズドンやもしかするとまたまた新井が大仕事をやってのけるかもしれません。期待したいところです。
地力
ここまで内容は盤石ではないということやセットプレーは課題かもということを紹介しましたが、なんだかんだいって連勝しています。
苦戦はしつつも最後は結局ねじ伏せてしまえる地力があります。
だからこそ昇格最有力だというのは言わずもがなですね。
クリスティアーノ、瀬川、山崎、ガブリエルといった前線の選手は突破力があり、1人でなんとかできちゃうような選手が揃っています。
さらに前節の町田戦はなかなかボールを運べない中で後半から長身のオルンガを投入しトップに起点を作って盛り返しました。
複数の強力な攻撃のカードがあり、それを的確なベンチワークで切ってきます。
そしてそんな攻撃陣とともに忘れてはいけないのがトップ下の手塚です。
高い技術と戦術眼を駆使して少し下がってボールを受けてボールを配球しリズムを作り、高い位置ではラストパスも出せる選手です。
また強烈なミドルや精度の高いセットプレーのキックも持っている左利きです。彼に出来るだけ時間とスペースを与えないようにしたいところです。
水曜日にルヴァンカップを戦っている柏ですが、スタメンは町田戦からスタメン10人を入れ替えています。
連続でスタメンだった山崎も後半5分で交代させているため大きな影響はないと考えてよさそうです。
むしろ2ゴールで逆転勝利に貢献したオルンガなんかはコンディションが上がってきているかもしれません。
ビッグゲーム
試合当日は15度近くまで気温が上がるらしく花粉症の方は大変かもしれませんが、Negiccoさんや(Nao☆さん、結婚おめでとうございます!)ササダンゴマシーンさんも来られるということで、いろんな楽しいイベントと今年の序盤戦最大の試金石とも言える試合を絶好のコンディションで見ることができそうです。
試合後、笑顔で帰路につけることを願うばかりです。